記事一覧
マツケンサンバはサンバ要素がちゃんとある、という話
ソラノアルト十草です。
あの有名なマツケンサンバ、「実はサンバ要素がまったくない」という話がネット上にはあるらしいのですが、僕の聴くところでは、サンバ要素ちゃんとあります。
その辺をちょっと簡単に解説していきます。
そもそもサンバってなに?スルドが大事難しい話はすっ飛ばしますが、「サンバの本質」とも言って良いほどの重要性を担っているのはスルドである、という見解は、おおむね一致するのではないかと
「今のイントロは平均5秒」は本当か?論文を読んだら印象が違った
ソラノアルト十草です。
ちょっと前に…いや、もう1~2年前になるんですかね。2020年のインターネット白書だったと思います。
サブスク時代に入って、ポピュラー音楽のイントロはどんどん短くなっており、今では平均5秒である。
と、こういうデータが出されたわけです。
この話を見た僕の率直な感想としては、「まあ、あくまで平均値だからね」の一言に尽きるわけですが、これについて今回は書いてみようと思いま
退屈な5秒を作らない-最後まで聴ける曲を作るために
ソラノアルト十草です。
2021年、皆さんいろいろとお世話になりました。2022年もよろしくお願いします。
2021年は、まあ月1本ぐらい何か書くか、程度でこのnoteを運用していたわけですが、2022年はもうちょっと、しっかり色々書いていけたらなと思っています。
というわけで、お正月ですが音楽の話を書いていきます。ありきたりなご挨拶じゃ面白くないでしょ。
はじめに:「最後まで聴ける曲」を作
認識されないが作用する音について
ソラノアルト十草です。
今回ちょっとお話しようと思うのは、「認識されないが作用する音」についてです。
もうちょっと詳しく言うと、
「その音が鳴っていること自体、言われないと認識できない」
「音自体は聴こえているが、何をどう演奏しているのかまでは聴き取れない」
ぐらいの存在感の音というか、楽器/パートのことです。
僕はけっこう、この部分を作り込むクセがあるので、お手元にソラノアルト作品の
黄金進行を蹴っ飛ばせ
ソラノアルト十草です。
今回は、作曲のいわゆる「黄金進行」というやつを蹴っ飛ばしたいと思います。
いや、「黄金進行」とされるコード進行自体は良いんですよ。
あくまで今回、蹴っ飛ばしたいと思っているのは、「黄金進行」という考え方そのものです。
「黄金進行」という考え方の何がいけないのか黄金進行という考え方の、何がいけないか。「暗記するだけで身につく、学べる」という誤解を生んでしまいがちだから
ツクツクボウシの鳴き声の楽曲構成に関する考察
ソラノアルト十草です。
今回は、ツクツクボウシの鳴き声の楽曲構成に関して考察していきます。
ポピュラー・ミュージックの楽曲構成といっても今はけっこう構成も複雑化・多様化しているので、一概に言えないんですが。
ひとまずワンコーラスだけで考えても、以下のようにいろいろあります。
・イントロ⇒A⇒B⇒サビ
・サビ⇒イントロ⇒A⇒B⇒サビ
・A⇒B⇒サビ
・イントロ⇒A⇒サビ
・A⇒イントロ⇒A⇒
バンドマンが知っておきたい、鍵盤とギターの違いについて
ソラノアルト十草です。
ちょっと今回はためしに、バンドマン向けの記事を書いてみようかなと思います。
バンドマンが知っておきたい、鍵盤とギターの違いについて
こんなテーマでいきます。
身体の使い方が違うまず大前提、身体の使い方が違います。
鍵盤楽器は、キーボードでもピアノでもそうですが、動作としてはドラムやパーカッションに近くなります。
・楽器のある位置から離れると演奏できない
・"振り
フォルクロア~歓喜の歌~サビ前の転調について
ソラノアルト十草です。
先日発売されたこちらのシングル。
2曲目の「フォルクロア~歓喜の歌~」楽曲提供させていただいたわけですが。サビ前の転調の仕掛けを早くも看破されている方がおりまして、かなりビックリしております。
半音上に転調しているように【見せかけて】、実はそうではなく、4半音下に転調していると。
率直な気分としましては、探偵にトリックを見破られた犯人です。
トリックがバレた犯人は
音楽理論をちゃんと勉強する方法
ソラノアルト十草です。
音楽理論の話を今までいろいろ書いてきましたが、そろそろ、ちゃんと勉強する方法について書こうと思います。
まず楽典をマスターするのが入口ひとまずこれ。
一旦これをマスターしましょう。ここが入り口です。
これに載っているのは、数学で言うと数字の読み書きと四則演算みたいなものです。何をやるにも絶対に知っとく必要があるやつですね。
たぶん、クラシック系の学校でも、ポップス
オンラインライブに適した楽曲についての考察
ソラノアルト十草です。
今回は、「オンラインライブに適した楽曲ってなんだろう?」という考察です。
ワクチン接種も進み、ようやく出口戦略が見えてきたのかな?と思える新型コロナウイルスの影響ですが、今年一杯はまだまだ禍中だという話もあります。
まあ、詳しいところは厚生労働省など公的機関や、「コロナ専門家有志の会」など信頼できる専門家の情報発信をチェックすると同時に、デマや不正確な情報に踊らされない
感性を磨く方法ってなんだ?
ソラノアルト十草です。
喪中により新年のあいさつは控えさせて頂きますが、今年もよろしくお願いします。
冒頭、一点ご報告です。
「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」ストーリー22章挿入歌「I'm still...」(ミア・テイラー/CV.内田秀)、作編曲を手掛けさせていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=Uu9Wi
グルーヴとノリの違いに関する小考
個人的に、今月は「グルーヴ強化月間」という感じで曲を作ってます。グルーヴ設計は僕の昔からの弱点というか…。さすがに今はもう苦手意識ではないけど、ちゃんと意識してやらないと心地良いグルーヴにならないので、気を付けているわけです。それを今月は特に気を付けてやろう、という自分なりの気持ちの持ちようですね。
グルーヴ=ノリではないグルーヴって何?というと実は言語化するのがすごく難しくて、いわゆる「ノリ」
洋楽っぽい曲を作る時に覚えておきたい、日本語と英語の違い
「洋楽っぽい曲を作ろう」と思って、洋楽を聴いて、その音選びを参考に日本語の歌を作ると、ほぼ確実に失敗します。
というわけで今回は、洋楽と邦楽の違いを考える時、「日本語と英語の違い」が、実はだいぶ重要なファクターなんじゃないのか?という話です。なお、この話は多分に独自研究を含んでいるので、その点ちょっと留意してお読みください。
ざっくり言うと、
・日本語は高低アクセント言語、一音節一音
・英語
作編曲に必要な、音楽を聴く力-楽曲分析
音楽をやるうえで、「聴く力」はとても重要だと思っています。
では、聴く力とは何なのか。おおきく区別すると、「聴き分け」と「楽曲分析」になると思います。
(※楽曲解釈という観点もあるのですが、自分の中で整理がついていないので、今回は控えておきます。)
「聴き分け」は、要するに全部の楽器がなにやってるか、個別に聴きとれるようになりましょう、という話です。いろいろな曲を意識して聴いていれば、できるよう