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「人との出会いを大切に」シカゴ編③

 シカゴでのティムとの思い出の最終回です。個人的な旅の思い出ですが、読んでいただけるとありがたいです。

スズキという名前にありがとう!
 次の日、シカゴトリビューンという新聞を見て、トーマスさんがなぜ「?」だったのかがわかりました。
その日の新聞には、「日本の若きベースボールプレーヤー〝スズキ〟が、マイケル・ジョーダンに教えを乞う」とあったのです。
そう、若きベースボールプレーヤー〝スズキ〟とは、まだオリックス時代のイチロー選手のことだったのです。
まだメジャー挑戦前のイチロー選手が、同じ日にシカゴを訪れていたのでした。スズキという名前のお陰で、トーマスさんにも覚えてもらうことができました。
ありがとうスズキ!という名前!

この変な写真は、シカゴのナイキショップにて。買い物も楽しい思い出でした。

Nikeからの1通のメール
 ティムとの思い出には後日談があります。
数年後、私にNikeの偉いさんから1通のメールが届きました。
内容は、
「Nike Summer Camp Japanの講師としてマイケル・ジョーダンのトレーナーであるティム・グローバー氏が来日します。
グローバー氏が〝スズキ〟を招待するようにと言っているのですが、スズキは日本にはたくさんいて困りました。
探しましたが、どうやらあなたの事の様です。ぜひ、お越し下さい。」
とありました。
私は、軽い気持ちで東京に乗り込みました。「スズキでーす!」と入っていくと、IDをかけられ、ササっとレッドカーペットに通されました。Nikeのスタッフの皆さんは「あの人誰?」状態です。
レッドカーペットの先には、ティムがいました。そして隣には、当時のNBAのスーパースター!アンファニー〝ペニー〟ハダウェイがいました。
「Oh!スズキ!ヨクキタネ」そんな感じの挨拶を交わしました。ペニーもいろいろ話しかけてくれましたが、英語が分からなかったのと、舞い上がっていて、何があったか良く覚えていません。

NBAスーパースターからの誘い
 キャンプを見学した後、またティムとペニーとコーヒーブレイクしました。
その時!あの、アンファニー〝ペニー〟ハダウェイが、「ヘイ!スズキ、明日アメリカに帰国するから、今夜は六本木で楽しもう!」と私を誘ってくれたのです。
しかし、明日は出社日。今晩は大阪に帰阪しなければなりません。真剣に悩みました。相当悩みました。出社をとるか、NBAスーパースターと六本木をとるか。
私は、バカでした。「ソーリー、オオサカニカエル」と断ってしまったのです。
ペニーは「Oh! マジ⁉︎」と呆れて、こう言いました。
「オレの誘いを断ったのはスズキだけだよ」
トホホ(涙)。今となっては笑い話です。

 私は、本当に人との出会いから、いろいろなことを経験させていただきました。これからも、〝人との出会い〟を大切に、がんばります!

以上でシカゴでの思い出は終わりです。
次回からは、しっかりマネージャー業の話を書こうと思いますので、これに懲りず読んでいただければありがたいです。

注)ティムとの写真の掲載については、ティム本人に相談したところ快諾してくれました。Thank you! Tim!

#ありがとうスズキ #Nikeからのメール #ペニーハダウェイの誘いを断る #NBAスーパースターより出社

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