けいたろう

けいたろう

最近の記事

クリスマスプレゼント

季節外れですみません。 これは19の時、元カノと過ごした聖なる夜のクリスマスのお話です。 僕には4年8ヶ月付き合っていた彼女がいました。 ですが遠距離恋愛だったので、会うのも1ヶ月に一度だけ。 高校で付き合い、僕達はあっという間に大人になっていました。 ですがその頃お互い仕事で忙しく、 毎晩していた電話も減り 徐々に連絡も取らなくなっていました。 そしてどこか恋人というよりかは家族の様な存在というか、情みたいなものなのか いつしか恋愛感情は薄れていってしまっ

    • 視線

      突然ですが、 キレる程でもないが 「こいつ何やねん」 って思う事。 皆さんもありますよね? 今日は僕が思うそんな事を書きます。 それは… 定食屋さんでご飯を食べている時、 何やら視線の様なものを感じ そちらに目を向けると 何故か僕が食べているトンカツ定食を ジッと見つめてくるオッサンが居るのです。 僕はあれがめちゃくちゃ腹立ちます。 「良かったらひと口いります?」とか聞かなアカンのかなと思うくらい見てきます。 僕がもしヤンキーなら、どつかれてもおか

      • 家族会議

        これは 父、母、二男の… 本当にあった壮絶な物語である。 ある日の朝、いつもの様にリビングへ降りると 何やらただならぬ空気が漂っていました。 父、母、二男の3人で何やら話し合いをしているのです。 ですが高校生だった二男は進路に迷っていた時期でもあり、その事で少し悩んでいるのだなと思い それ程気に留める事もなく僕は仕事へ出掛けました。 家に帰ると、 いつもなら家族がとっくに寝静まっているはずの時間なのですが 何故か部屋には明かりがついていました。 誰かがテ

        • カブトムシのショルダーバッグ

          いきなりで、驚きましたよね。 皆さんにはこれが何か分かりますか? そうです、これは… カブトムシのショルダーバッグです。 今日はこの子について、書いていきたいと思います。 街で見かける芋男(いもお)が、 100%と言っていいほど肩から掛けているカブトムシのショルダーバッグ。 どうしてそれ程にも芋男に愛されているのか? そこに僕は着目しました。 あ、芋男とは。 予備校帰りの学生と言いますか… ゲームセンターのダンスするやつで覚醒してる奴と言いますか…

        クリスマスプレゼント

          嫌な奴①

          世の中には二通りの人間がいます、 それは、 嫌な奴とそうじゃない奴です。 今日は僕が思う、身の周りよく居る「こいつ嫌な奴やな〜」という人の事を書いていきたいと思います。 大人数での飲み会の時は、 気がつくと自然といくつかのグループに分かれて会話していると思います。 あちらでは仕事の愚痴、こちらでは異性の話。向こうでは〇〇な話 色んな話が飛び交って、みんながドンチャカ騒いでいます。 こちらでも盛り上がり、誰かが話の流れでボケて それにみんなが笑い合っていました

          聖徳太子

          今日は僕が思う聖徳太子を書きたいと思います。 あ、僕が思う…です。 聖徳太子といえば10人もの話を同時に聞き分けられる事で有名ですが、 果たしてそんな事が本当に可能なのでしょうか? 歴史上の人物とはいえ同じ人間、いくらなんでもそんな離れ業が出来るものなのか? 素朴な疑問が生まれてきました、 そこで僕は仮説を立てました。 それは… 全ての人間の話を同時に聞き分けられる訳ではなく、 全ての人間の話を同時に聞いている風に演じる事に長けていたのではないか? つまり

          「親の習字」

          小4の頃の話です。 いつものように帰りの会をしていると、先生が言いました。 「学級プリントを配りまーす、後ろに回してくださーい」 そこに書いてあった内容は、 「親に習字で言葉をしたためてもらおう」 でした。 家に帰って学級プリントを母に渡すと… 「はい、分かりました」 と、少し緊張した面持ちでそれを受け取りました。 そして次の朝起きて、リビングに向かうと。 何故かおびただしい数のクチャクチャになった藁半紙に鮮血のように飛び散る墨汁…そしてテーブルにへたり込

          「親の習字」

          「タケシ」

          僕は小学生の頃、空手を習っていました。 それは僕が小6の時です、 「タケシ」 という新しい子が道場に入ってきました。 身長はそれ程大きくもなく、坊主が伸びた様な髪型で、 とにかく歯の本数が圧倒的に少ない小学生でした。 歯の関係もあるのか、基本何を話しているのかまったく分かりませんでした。 唯一聞き取れた話が、 「おれオカンに包丁向けた事あんねん」 でした。 僕は小学生ながらに、 「いや、嘘やん。何か必死な奴やなー」 と思っていました。 空手は勿論弱く

          「ラーメン」

          これは僕が小学4年生の頃に、家族5人で京都にラーメンを食べに行った話です。 滅多にお出掛けをするタイプの家族ではなかったので、すごくワクワクした気持ちでいっぱいでした。 きちきちの乗用車で走る事3時間、渋滞に巻き込まれながらも何とかお店に到着しました。 店内へ入るとカウンター席とテーブル席が数席、豚骨スープのいい匂いと活気のある亭主。なんとも雰囲気のあるラーメン屋でした 家族5人が横並びでカウンター席に座ると、父がおもむろにメニューを広げました。 そして間髪入れず「

          「ラーメン」