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-最大限の力を発揮するために- エキシビションや大会の前に必ず行う準備 1

今日は、エキシビションや大会等のパフォーマンスの前に必ず行うことや準備についてを、以下の項目に分けて書きたいと思います。
もちろんこれは、私にとって最善の方法であり、皆に共通しているわけではありません。私自身、自分の性格や体調から試行錯誤してルーティンを作りました。普段は表に出てこない舞台裏、こいつは普段こんなことをしているのか、と楽しんでいただけたら嬉しいです。

練習、入浴、睡眠、マッサージ/筋力トレーニング食事
メイク/ヘアメイク、ドレス/シューズ

パフォーマンスについては、ミロンガでのエキシビションから大会、ディナーショー、結婚式や誕生日、記念日等のイベント、介護施設や学校のレクリエーションなど様々です。
今回は、主に大会とミロンガでのパフォーマンスに絞ってお話します。


◆練習◆

パフォーマンスを行う当日、パートナーとの練習は行いません。(ウォーミングアップは除く)
練習は、前日までに終わらせます。

理由は大きく二つあります。

一つ目は、お互いにリラックスした状態を保つようにするため。当日練習する時間をお互いに好きなことに使えるよう、練習は前日までにやっておきます。当日にバタバタしない、を実行することで心に余裕ができます。

二つ目の理由としては、当日や直前に練習することによって相手や自分への不満が表面化し、二人の間の雰囲気が悪くなることを防ぐためです。
ダンサーによって異なりますが、本人の気分で踊りのクオリティにムラが出る場合、注意したいポイントです。

個人的には当日の練習は全く問題ない(むしろ練習したい)のですが、当日練習を重ねてゆくうちに、パートナーのテンションが下がると本番の踊りに影響が出ることがわかり、また本人も当日に練習をしたがらないので、このルーティンとしました。

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その他、私が気をつけていることは、前日と当日はパートナーの踊りに関する指摘や不満、その他ネガティブな発言をストップします。
言うならば、二日前までに。笑
そして、素敵なところは普段より積極的に褒める。(褒め過ぎるのもダメです。さじ加減…)


特に大会の場合、当日はお互いに神経質になりがちです。私達はどちらもナーバスになってしまうタイプではありませんが(テンションが上がり興奮するタイプ)、それでもやはり普段とは異なります。

お互いの性格や好みを尊重し、本番で少しでも気持ち良く踊れるように。パートナーとの事前練習はいつもより少しだけ、工夫をします。



◆入浴◆

全身浴は普段溜まっている疲れを取り、深いリラックス効果がありますから、必ず入ります。

入るのは、前日の夜。
熱めのお湯にアロマオイルを数滴垂らし、水を飲みながら、30分以上はじっくり湯船に浸かります。そして当日は、シャワーのみで湯船には浸からず、身体がオンの状態をキープします。全身浴は思っている以上に疲れますし、身体がリラックスし過ぎてしまうからです。

大会の場合は、当日に足湯を行います(冬場限定)
冷え性である私は、足先が非常に冷えやすいので、アロマオイルを2滴入れて、じっくり足元から温めます。


アルゼンチンの入浴スタイルは、シャワーのみが一般的。湯船にお湯を張り、浸かる習慣はありません。(湯船のないアパートもたくさんあります)
私も普段はシャワーのみで、湯船を使うのは週に一度程度です。


◆睡眠◆

良い踊りをするためには、良い睡眠は欠かせません。前日は、出来る限り早く寝るようにして身体を休めます。

ただし、前日に*ミロンガ(タンゴを踊るダンスパーティー)へ顔を出さなくてはならない場合は寝不足になるので、翌日の昼間に少しでもシエスタ(お昼寝)の時間を確保するようにします。20、30分のシエスタでも、かなり効果があります。

アルゼンチンのミロンガは、23時ごろから始まり、朝の4時、5時に終了するのが一般的。日本よりもかなり遅い時間帯となります。終わってから自宅に戻りシャワーを浴びていると、朝になってしまいます。
前日はなるべく早く切り上げて、次の日に備えるようにします。

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[ Photo:GSURRUTI/Argentina ]


もちろんスケジュール上、横になってのシエスタが確保できない場合も多々あります。
その場合は、会場入りしてから時間を確保します。早めにダンサー控室へ移動し、プライベート空間を確保。5分でもよいので座って目を閉じて、息を整え身体をリラックスさせます。


*ミロンガ…タンゴを踊るダンスパーティー。ここブエノス・アイレスでは、昼から朝まで平日も祝日も、沢山のミロンガが毎日開催されている。踊ろうと思えば、それこそ一日中でも。



◆筋力トレーニング/マッサージ◆

筋力トレーニングは、インナーマッスルを中心に自宅での自重トレーニングを行なっています。
普段は2日おきに行っていますが、パフォーマンスの前日と当日は行いません。これは、トレーニング後に起こる筋肉痛等により、身体の感覚や使い方が変わってしまうのを防ぐためです。

身体に不調がある場合は、マッサージに行きます。こちらも最悪でもパフォーマンスの2日前まで、と決めています。
理由は、第一にマッサージをした当日と次の日は、身体がリラックスし過ぎた状態となってしまうためです。個人的にその状態でパフォーマンスをすることに快適さを感じないため、よほどのことがない限り、前日と当日は控えます。(パフォーマンスではなく、ミロンガに踊りに行く時などは気にしません。あくまで本気のパフォーマンス時)

また、マッサージ後は、身体の毒素が出てくる時間が必要ですし、もしも揉み返し等が出てきた場合、パフォーマンスに影響が出てくる恐れがあるためです。



… … …

個人的に、私は自分の身体の変化にとても敏感です。そのため、パフォーマンス時に自分を最高の状態に持っていくために、あれこれと準備が必要です。

我がパートナーは私と真逆のタイプ。羨ましい限りですが、どんなタイプであれ、自分を心地良くさせてあげることが一番。

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“これをしなくてはならない” 
ではなく、
”これをしたら気分が良くなる”
を大切に。

素敵なパフォーマンス、そして自分自身が踊って嬉しい!のために、自分ができること。


さて、いかがでしたか?
次回は

-最大限の力を発揮するために- 食事編です。

パフォーマンスをするにあたり、大切なエネルギー源となる”食事”についてお話します。


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