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親子で読むゲーム小説~宮部みゆき『ここはボツコニアン』

 いやー、おもしろかった。久々に小説、夢中で読みました。最終巻の5巻を明け方まで読んでいて、いま起きたところです。きょうは休日。

作者・宮部みゆきさんが大好きなゲーム(広くファンタジー系)の話を思うさま書きまくった小説、『ここはボツコニアン』。 「テレビゲームがお好きでない方にはお勧めできないかもしれません」、と注意書きにあるように、ほんとにゲームの話ばっかです。

もちろんぼくもゲーム好き。幼稚園のころ初代ファミコンが発売になり、小学校でスーファミ、中学でプレステという具合に、ゲームの黄金期に子供時代を送りました。

38歳になり、幼・小・中の3児の父親になったいま、息子たちもむろんゲーム好きです。親がやってるから。

で、息子たちも見事に『ボツコニアン』、はまりました。小5の息子なんか、全5巻を2日で読破。

筋を話したくてうずうずしてる様子だったので、まだ読みおえていないぼくは、ぜったいにネタバレしないようにと言いふくめ、この数日、『ボツコニアン』の話を慎重に避けていました。

しかし昨夜、最終巻を読み終わったので、これで晴れて息子と語り合うことができます。ゲームネタばっかだけど。

なぜ『ボツコニアン』がそんなに楽しいのか? 最大の理由は、作者の宮部みゆきさんが心底楽しそうだからです。1巻から最終巻まで終始ごきげん。自分のプレーしたゲームの話ばっかり。やってない人にはぜったいわからないネタのオンパレード。

ぼくもやったことのないゲームが多かったけど、それでもゲーム好きならなんとなーく設定がわかる。そうそう、この小説は、そういうゲームの設定をネタにしてるんです。「ボツ」になったネタでゲームをつくったら、どんな世界が生まれるのか? 

それが「ボツコニアン」。

たいていは有名ゲームが下敷きになっているので、知ってるゲームが出てくるたびに「『FF』だぁ」と、息子と盛り上がりました。

親から子供に小説なんか勧めると煙たがれるもんですが、これはちがった。ジャンプの漫画家が挿絵を描いているのも、とっつきやすかったようです。親子でいっしょの小説を読むなんて、なかなかないので、よかったですよー。

一つだけ困った点は、ゲームをやりたくて仕方なくなること。やったことのないゲームが出てきたページに折り目をつけているので、どれからやろうかと思案中です。

(『真・三國無双』はもうAmazonで注文しました)

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『やっぱり英語がよみたい!!』





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