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SAPとの切っても切れない縁

「この記事は SAP Advent Calendar 2021 の12月5日分の記事として執筆しています」
昨年もSAPのアドベントカレンダーに参加させていただき「ChillSAPの衝撃」という記事を書かせていただきました。何故か400人近いたくさんの方々に記事を読んでもらい、感謝感謝です。

今年のワタクシのお仕事のなかのSAPとの関係は、昨年からの引き続きやっていた仕事が頓挫し、年末になって偶然にもふたたびSAPの話が出てくるという・・・腐れ・・・いや素敵な、この一年間のSAPとのご縁をふりかえってみます。

一応具体的に書くと、いろいろあるので「ふわっと」書いてみます。


出会いはECC

まずワタクシのSAPとの縁は約10年前です。東日本大震災をインプリプロジェクトの最中に経験しました。というわけで時期的にまだS/4HANAでもなく、先駆者達が使い倒したR3でもないという微妙なバージョンであるECC使いです。
なんせ自分的にはSAPの機能に関する思い出といえばBPマスタという言葉を思い起こす。・・・・でもそれはS/4HANAじゃない・・・・という微妙なヴァージョンを使用していたりします。

結構ユーザーも多い大規模な導入だったので、かなり厳しい状況(お察し願います)になって、そこからしばらくSAP漬け・・・・みたいになりました。(笑)会社の健康管理センターで前の席の人が「悩みで寝られません」とか言っているのを、後ろから蹴り倒してぶち殺そうかと思ったくらい精神的ではなく物理的に寝ることが出来なかったりしました。

今、思うと良い思い出です。


もう二度とやりたくないですが・・・

 
2025年問題

R/3やECCユーザーにとっての、ここ数年の課題は2025年のサポート切れ問題ですよね。
2025年でR/3やECCは使えなくなってしまうということで多くの会社はHANA化に取り組んだと思います。・・・とはいえ大量のカスタマイズやインターフェースがあるのでそう簡単には進められないですよね。金もかかるし・・・・
自分の周りでは、いろいろな故あってHANA化が2025年以降の予定になってしまった事によって、それまでの間ECCをなんとかしなくてはならなくなりました。・・・・でも良い方法は無いですよね。

そんなときに出た話題が「保守期限延長」です。特定のバージョンであれば契約次第で2年間サポートを延長するという話です。この発表にしがみついてみました。

しかしながら同じ製品内のバージョンアップとはいえ、これはこれでけっこう手間とお金がかかります。しっかり計画し、投資のための準備もしっかりやらねばなりません。・・・・頭がいたいです。


カスタマ・スペシフィック・メンテナンスで一旦離脱

そんなこんなでテンパっているときに知ったのが「カスタマ・スペシフィック・メンテナンス」・・・・保守期限切れというのがどうやら意味がかなり違いました。・・・結論はHANA移行まではハードウェアやOSだけの問題を解決すれば良く、別契約やSAPそのもののバージョンアップは不要と言うことがわかりました。・・・・・これで難易度や予算額がだいぶんというかむちゃくちゃ下がりました。

この辺の話は以前の記事「SAPのサポートは2027に「切れる」のか?」で書いていますのでよろしければみてください。


ここまで難易度が下がると、「別に俺じゃなくてよくね」ということで一旦SAPのプロジェクトからは離脱・・・・というわけでSAPとの縁が一旦切れることになりました。


思いがけない復縁?

というわけで一旦SAP界から心は離れ、もうひとつのCRMで有名な「S」のプロジェクトに没頭していたわけです。

しかしながら最近急にSAPの話が出てきました。しかもバージョンアップを検討していたところではなく、思わぬ領域で・・・

例えて言うならば学生時代に別れて疎遠になって音信不通の彼女と、仕事の取引先として偶然出会う・・・・みたいな衝撃的な出会いです。

とある領域(バックヤード)のモダナイぜージョン案件があったのですが、それの移行先のソリューションとして急にSAPが浮上してきたのです。
そのプロジェクトはRFPに何でもかんでも詰め込んでしまったらしく、その結果、ERPでしか対応できない案件に「成長」してしまったのでした。

当然ERPとなると・・・SAPが浮上しないなんてことは無いですよね。

というわけで、またちょっと絡みそうな気配が出てきました。

まさに腐れ・・・・いや復縁ですね

切りたいわけではないですが切れませんよね・・・


ということでワタクシとSAPの近況報告でした。



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