RPA勉強&LT会!vol.19 ~ドキュメントスペシャル~で勝手に感じた希望

2020年3月23日、今年に入って世界を席巻している新型コロナウィルスの感染拡大防止要請を受けてリモート開催となったRPA勉強&LT会!vol.19 ~ドキュメントスペシャル~に参加してみて感じたこと、そして苦しい対応の中でちょっとだけ見えたコミュニティ活動にとっての明るい希望を整理してみることにしました

1.新型コロナウィルス禍とコミュニティ

オフラインコミュニティにとって新型コロナウィルス禍の影響が出始めたのが記憶では2月のはじめくらいと記憶しています。1月20日に永田町GRIDにて史上最大級の規模で開催されたRPA勉強&LT会!vol.17の時には新型コロナウィルスの事なんて頭の片隅にも全くありませんでした。その後中国の春節があり、オフショア先での出勤停止の話があり、日本では横浜港に着岸したクルーズ船内の感染のニュースが流れ、ぽつりぽつりとオフラインイベント中止の連絡が入るようになってきたのが確か2月の頭です。それでも2月中旬くらいまでの時期まではおおよそオフラインイベントは開催されていました。それが一変したのは2月17日の週、さらに決定的だったのは安倍総理の学校休止の要請。それ以降はほぼすべてのオフラインイベントは中止もしくはオンライン開催への切り替えという流れになりました。この頃にはクラスターとかという言葉が一般にも知れ渡り、それが発生した会場の名前がマスコミで連呼され、一部の不心得な人たちによる嫌がらせも起きていました。感染した彼らも場所も被害者であって加害者ではないのに・・・・

こうなってくると、オフラインイベント主体のコミュニティにとって非常に大事な会場スポンサーさんにいろいろなリスクが生じてきます。いったん感染者が発生し、クラスターとなれば、その企業さんの会場の社屋が封鎖されてしまうだけでなく、マスコミにより無神経に企業名が連呼され、その結果いやがらせ行為が及んでしまう・・・・コミュニティとしてはそんなリスクを承知でスポンサーさんから会場を借りるわけにはなかなかいかない・・ですよね。実際にこっそり開催されたイベントでは公共の会場を借りて、会場費を参加者で折半する・・・・とかやってましたけど、ほとんどのコミュニティはいったん活動休止もしくはリモート開催での開催をしなければならなくなりました。おおよそは「相談会」を中心に置いたコミュニティイベントは休止、LTもしくは講演を中心にしたコミュニティイベントはオンライン開催という流れに分かれている感じです。

2.コミュニティにとってのリモート開催

ではオンラインイベントでオフラインイベントの代替となるのか??・・・この問題は非常に悩ましいテーマです。一方的な成功事例の紹介や製品のセミナーを行うのがイベントの目的であるならば、オンラインでもいいかもしれません。(でもオンライン開催はエンゲージメントが弱いとの話もあります)しかしながらコミュニティはコミュニティなのです。話を聞くのが目的ではないのです。だから教育が目的のセミナーや講演会ではなく、交流が目的の「LT」が中心であったりするのです。LTは単に交流のきっかけであって内容が大事ではなかったりするのです、それをきっかけとした交流が目的なのです。だからコミュニティでは講演ではなくLTなのです。この点はRPAコミュニティの運営側の内部でも非常に悩むところでした。それだけでなくオンライン開催となるとLTを行う側としても録画リスクを考えると「ぶっちゃけトーク」とか「リアルデータでのデモ」とかはしにくくなってしまうし、それがないとなると本音のリアルな話で交流するコミュニティの本質とはちょっと遠ざかるわけです。聴く側にとっても本音トークが無いのであればコミュニティではなく日経さんとかリードさんのイベント参加で充分なわけです。この時期に行われるリモート開催イベントというのはコミュニティの熱とか絆とかそういうのが途絶えなくするための苦肉の策であって、本来の姿では決してないのです。RPAコミュニティとしてはそういった中でのVol19であったと思います。(ですよね)

3.Vol19にリモート参加してみました

3月23日はリモートで参加しました。Zoomでの開催という事でしたのでPCで参加・・・とは思いましたが、会社で参加する場合ホワイト企業(笑)の弊社としては(残業が少ないから)確実に最終退場者となってしまいます。最終退場の手順は面倒なので・・・では自宅で拝聴・・・というと家庭の事情でなかなかつらい・・・というわけで個人所有のiPhoneSEにZoomをインストールし、屋根がある貴重な屋外・・・六本木ヒルズのテラスのテーブルに陣取って参加する事にしました。実はその前の週にCSHACK天下一武闘会というイベントの時にここに陣取ってなかなか快適だったという記憶があって、まずはここで陣取って愛機iPhoneSEで参加しました。RPAコミュニティらしく、名物(?)のホワイトベルクとうまい棒をしっかり用意して・・・・。接続は意外なほど簡単で(さすがZoom)すぐに参加できましたが、他の参加者をどうやって確認する?とかコメントをどうやって送る?とかを試しながら30分前から接続していろいろやってみていました。

19:30からMitzさんの開会の進行が流れ、LT会がスタートしました。リモート開催あるあるの音声トラブルがあったもののLT会は順調に進行してゆきました。今回のドキュメントというテーマというのもあってかいつものメンバーのトークもいつもよりもちょっと真面目な感じで進んでゆきました。(ちーずさんの突っ込みはオンラインでも全く変わらず!)そのなかで印象に残ったのは「D改め浅利さん」の「正直よくわからん」というすごく本音の話でした。このテーマに答えがなかったから(+発表用デバイスもない)LTしなかった自分としては、正直「やられたー!」といった」感じでした。それならLTできたー!!

残念なことにこの3月23日の東京の天気はいまいち。屋根がかかっているといえ六本木ヒルズのテラス席はふきっさらし、少々寒くなってきたのでヒルズの端っこにあるマックに場所を移し、休憩時間ごもしっかり参加しました。快適快適!・・・・最後のほうのディスカッションは帰りの電車に乗りつつ聞いて、最後の記念撮影?では小田急線の社内からの参加となりました。とにかく無事(?)に終わってよかったよかった。

4.全部終わってわずかな希望

本当のコミュニティの使命は果たせていない・・・とはいえ、今回の開催はまずまずの成功と言って問題ないですよね・・・。みなさんもそういった印象だったと思います。とにかくRPAコミュニティの灯が消えなかっただけでも良かったよかった。まぁものすごく制約があった中の開催とはいえ、コミュニティとしていろんな知見は得られたと思います。とにかくZoomなんかのリモート開催関連ツールの利用ノウハウはものすごく得られたと思います。これは絶対にプラスです。イベントに限らず、運営のミーティングとかいろいろな活用はできるかとおもいます。自分も仕事でZoomだけでなくHangoutとかSkypeとかTeamsとかSlackとかいろんなコミュニケーションツールを使う事態(けっこううれしい)になりましたが、ホントこれはいい経験だと思います。

それと今回の「本体Vol19」で目立ったのは地方のメンバーのLT登壇です。そして地方メンバーの参加です。最初は東京都内の会場で始まったRPAコミュニティですが、いまやそのムーブメントは全国に広がって全国津々浦々まで支部ができてきました。そうなってくるとオリジナルの「本体」は本体というよりも東京ローカルといった感じになってきました。ぶっちゃけ「呑み部」なんかは東京よりも大阪のほうが熱いし、東京開催は「本体」というよりも「東京ローカル」な感じになっている気がしていました。これもコミュニティが発展してきた結果なのでとても良いことなのですが、本体であるならば全国の支部を含めた「本体」らしい活動ができないものかというのが・・・内心ちょっとありました。今回LT登壇した北海道のラムダさんの「本体登壇が夢でした」というのを聞いて本当にそう実感しました。リモート開催は本来の姿ではないとはいえ、「サテライト開催」はアリだと個人的には思いました。他のコミュニティでサテライトをやった時には、地方の事情もよくわかって、なおかつ全体で大規模な開催もできた・・・という事もあってよいイメージはあったのですが、リモートはなくてもサテライトはありかな・・・といったイメージが明確にこの時湧いた気はします。サテライトであれば録画されてしまうリスクはほぼないですし、LTする側としても安心して本音トークも失敗の懺悔もできるかと思います。しかも全国から選りすぐりのメンバーによるLTってすごくワクワクしませんか?今回のリモート開催のノウハウでサテライト開催を行うというのはとっても可能性のあることだと感じました。いつもと違う開催でもいいので全国の猛者が一堂に集まる(リモートで)LT大会ってすごくワクワクしません?

5.逆境を逆手にとって

この新型コロナ禍が過ぎ去るときは絶対にいつか来るはずです。そうなったときの次の展開には、この厳しい時のノウハウが絶対に生きると思います。本当に今は苦しい時ですが、これを乗り切った時には絶対に「進化したコミュニティ」になれるポテンシャルを持てると思います。普通の時にはなかなかできない試みは必然性がある今なら無茶でもできるんです。「緊急事態だからしょうがないよね」って、危機でもあるけどチャンスなんです。普段は人間どうしても保守的に傾きますが、危機の時はチャレンジャーに買われる時なのです。この厳しい時だからこそいろいろ試して、「その後」の活動に生かせばいいんだと思います。参加者の眠さんもそういった視点で暖かく見てもらえれば幸いです。ホント幸いです。

昭和の根性論ではないですが逆境って人を成長させます。人だけでなくチームも成長させます。この災いは避けることが出来ないんだから、何か一つだけでも意義を見出せたなら、ずいぶん前向きになれるはずです。運営するほうは血を吐くぐらいの厳しい状況だと思いますが、復活した時には絶対にその分返してやるという心がけで頑張りましょう!昭和のおっさんとしてはそれくらいしか言えませんが、とにかく希望をわ失わずにこの時代を生き延びましょう!!



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