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クラウドファンディングの教科書

皆さん、こんにちは。佐伯恵太です。

現在、新感覚!教育バラエティ「らぶラボきゅ〜」のクラウドファンディングプロジェクトに挑戦中の私ですが、発信を続けていく中でまだまだクラウドファンディングのことを知らない方や、知っていてもネガティブなイメージを持たれている方もいらっしゃることがわかりました。

そこで、クラウドファンディングとは何か、安心して利用できるものなのか、どうやって利用するのかなどを解説していきたいと思います。

※今回の記事はプロジェクトオーナー(起案者)向けではなく、プロジェクトの支援をされる方や、クラウドファンディングについて知りたいという方向けの内容になっております

【クラウドファンディングとは】

ウィキペディアによると、クラウドファンディングとは "群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語" であり "不特定多数の人が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する" とのことです。

"クラウドファンディングという言葉自体は比較的新しいですが、人々から資金を募り、何かを実現させるという手法自体は古くから存在していました。寺院や仏像などを造営・修復するため、庶民から寄付を求める「勧進」などがその例です。インターネットの普及に伴い、2000年代に米国で先駆的なウェブサイトが続々と開設され市場が拡大してきました。2011年3月にREADYFORが日本で初めてのクラウドファンディングサイトとしてサービスを開始し、現在まで複数のサービスが開設され、クラウドファンディングの認知も徐々に広まりつつあります。" ーREADYFORより

寄付、という言葉が出てきましたが、クラウドファンディングには「寄付型」と「購入型」があります。

【寄付型の事例】

例えば夏休みを使って復興支援活動をしたい大学生Aさんがいるとします。Aさんには時間はありますが、復興支援活動を十分に行うためのお金がありません。一方社会人のBさんは、お金はあるけれども時間がありません。このBさんが「時間があったら復興支援活動に参加したいんだけどなぁ」と思っていた場合、BさんがAさんにお金を渡して、私の分まで働いてきてください!とお願いすることができますよね。

ただここで、問題なのは、こういったお金のやりとりを個人間で行うのは危険ですし、そもそもAさんが本当に復興支援活動をしてくれるのか。もしお金だけ受け取って遊びに使われたらたまったもんじゃないですよね。

そこで、クラウドファンディングという仕組みの中で、Aさんが掲げた「復興支援活動のための資金がほしい」という活動が本当に行われるのか、そもそもAさんが信用に足る人物なのかを審査したり、もしプロジェクトがなんらかの理由で行われなかったり失敗した場合の保障をしたりします。

上でご紹介しましたREADYFORでは寄付型のプロジェクトがたくさん掲載されています。

【購入型の事例】

あるベンチャー企業が新しい製品を開発しているとします。満を持してその商品を販売してから、全然商品のニーズがなくて売れなかったら大変ですよね。そこで「今うちの会社でこういう製品を開発していて、商品化します!欲しい方は是非こちらからご購入ください!」という形で呼びかけます。それをクラウドファンディングという仕組みを使って行います。

こうすることで、企業にとってはその製品のニーズがどれくらいあるのかがわかりますし、お客さんにとっては新しい商品のことをいち早く知ることが出来たり、全国の店舗に流通する前に購入することが出来ます。

新しい製品を応援購入するような形のプロジェクトはマクアケに多い印象です。

他にもいくつかの会社がクラウドファンディングのサイトを運営していて、各社のカラーがあり、Motion Galleryにはアート系が多いです。研究者の研究を支援するアカデミストという特徴的なサイトもあります。

以上がクラウドファンディングの概要です。

私は2012年に被災地での学習支援活動を行うためのクラウドファンディング「みんながつながる復興支援、まなびの絵本づくりプロジェクト」を行い、79人の方から総額258,000円のご支援をいただきました。

いただいた資金で被災地での学習支援ワークショップを行い、またご支援いただいた皆さまには、現地で子供たちと作った本を製本してお届けしました。(支援金額によって本以外のいろいろなものをお返しの品としてお届けしました)

まなびの絵本づくり

ご支援いただいた方へのお返しの品のことを「リターン」と呼ぶのですが、このリターンをとても喜んでいただくことが出来て、子供たちにはワークショップを楽しんでいただくことが出来て、小さな規模の活動ではあったものの、関わった全員がハッピーになれる仕組みを作れたのではないかと思います。自分自身にとっても、とても貴重な経験になりました。

そして現在は、また違った形での子供の学習に関わるプロジェクトを実施しています。

新感覚!教育バラエティ番組「らぶラボきゅ〜」をたくさんの子供たちに届けたい!というプロジェクトです。

>>プロジェクトページ<<

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現在私は「らぶラボきゅ〜」というYouTubeで観られる教育番組を作っておりまして、この番組をより多くの方に届けるためのプロジェクトです。

番組は、研究室の先生と子供たちがお喋りしたり遊んだりしながら、研究や科学について楽しく学んでいくというものです。

>>最新動画<<

【化学ってスゴイ!】化学の力で100年の歴史を塗り替える!ミクロの世界を大冒険!(後編)【らぶラボきゅ〜】

化学#2

クラウドファンディングのリターンとましては、番組のキャラクターTシャツやスマホの壁紙、また、番組の進捗や裏話などのレポートなどをご用意しています。

クラウドファンディングにご支援いただいた方に、より一層番組をお楽しみいただける形にしています!

こちらのプロジェクトは残り15日ですので、是非一度プロジェクトページや番組をご覧いただけましたら幸いです。

【支援の方法】

ここからは、支援の方法についてお話します。クラウドファンディングのサイトごとに見た目は異なりますが、どのサイトでも画像のようにわかりやすい場所に「プロジェクトを支援する」というボタンがあります。

スクリーンショット 2021-06-12 10.31.00

ここを押すと支援ができるのですが、支援の前にユーザー登録が必要です。

登録はメールアドレスがあれば簡単にできます。そして登録をすることで、支援ができるようになります。

支援の方法として選択できる種類もサイトによって異なりますが、クレジットカードの他、コンビニ支払いや銀行振り込みなども対応している場合が多いです。

ちなみに、クラウドファンディングには「目標金額」というものがあって、例えば私の挑戦中のプロジェクトの場合100万円なのですが、その金額に達した場合のみ、皆さまからいただいた金額を受け取る、という方法と、目標金額を設定はするものの、その金額に達しなくてもご支援いただいた金額を受け取る、という方法があります。

支援者側からすると、支援した金額を受け取ってもらえる場合(リターンが受け取れる場合)と、受け取ってもらえず(リターンがもらえずに)に支援した金額がそのまま返ってくる場合があります。

プロジェクトの本文を読むと「All-or-Nothing」か「All-in」のどちらかの文字が書かれていて「All-or-Nothing」が目標金額に達しない場合全部返金される仕組み、「All-in」が目標金額に達しなくてもリターンの売買が成立する形です。今ここでこの仕組みを覚えていただかなくても、プロジェクトの本文に必ず記載されています。

【クラウドファンディングの注意点】

ここで、クラウドファンディングをプロジェクトオーナーとして実施した経験、また、プロジェクトに支援した経験から、注意点についてお話したいと思います。

クラウドファンディングは私のように、会社ではなく個人でもプロジェクトを立ち上げることが出来ます。プロジェクトを立ち上げる際には審査があるのですが、審査によって100%、その人がプロジェクトを滞りなく完遂できるかどうか、判断できるわけではありません。

全体のごく一部ですが、支援したのにリターンが届かないプロジェクトや、プジェクトページに書かれている内容が本当に実施されているのか不明瞭なプロジェクトもあります。

もちろん、あらゆる面でしっかりしているプロジェクトが大半ではありますが、支援される際にはプロジェクトの本文をよく読まれることをオススメします。

また、クラウドファンディングに挑戦中の方は、twitterやブログなどのSNSでも盛んに発信をされていることが多いです。(個人的にはクラウドファンディングをやっているのにSNSであまり発信をされていない方はあまり推奨しません)

SNSでの発信を見たり、またSNSで質問をすると返ってくる場合も多いので、得られるだけ情報を得ながら支援について検討いただくのが良いと思います。

【まとめ】

徐々に巻物級の長さとなってまいりましたので、このあたりでまとめとさせていただきます。クラウドファンディングは仕組みとしてはずっと昔から存在していたもので、インターネットの普及によって広まったものです。

現在はコロナ禍でますます広がりを見せていて、新型コロナウイルスによって大打撃を受けている飲食店を助けるためのプロジェクトなども多く存在します。

支援の方法などはやってみると意外と簡単です。また、支援をした活動、支援をした製品、支援をした団体などのことはやはりその後も気になるもので、支援後も継続して調べたり関わったりしていくことで、色々と新しいことを知るきっかけにもなったりします。

クラウドファンディングが今よりもっと普及していけば、多くの会社や団体、個人が挑戦しやすい世の中になるし、挑戦者を見つけたり、応援しやすい世の中になると思っています。そんな前向きで明るい社会、ポジティブな言葉が飛び交う世の中になれば良いなと思っておりますので、この記事をきっかけに是非、クラウドファンディングに触れていただけましたら幸いです。いろいろなプロジェクトページを眺めるだけでも楽しいですよ!

プロジェクト起案者としても今回ご紹介しました2つ以外にも複数挑戦しておりますので、起案者の方向けの記事も、需要がありましたらお届けしたいと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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