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【財務】MUPに学ぶBS 2020年最新!

今回も前回に引き続き財務についてアウトプットしていきたいと思います。

前回までのおさらいになりますが、前回・前々回と財務のPLとCFについてアウトプットさせていただきました。

みなさん、少しは理解できていますでしょうか?

今日は財務の3つ目、賃借対照表(BS)についてアウトプットしていきます。

実はこの3つを理解するだけで会社の経営状況が理解できるので、株式投資をする際に非常に役に立ちます。

また自分の働いている会社の経営状況も理解できるのでしっかり学んでいきましょう。

まずそもそも賃借対照表(BS)とは、どんなことを表しているものなのかわかりますでしょうか?

簡単にまとめると、現時点で会社にどのくらいの財産があるのかや、資金の調達とその資金をどの様に運用しているのかを表すものになります。

具体的にまずは実際のBSを見てみましょう。

サイバー1

サイバー2

こちらが実際のBSになります。ちなみに今回は株式会社サイバーエージェントのIR情報になります。

実際にこんなたくさんの数字をみても、さっぱり何がなんだかわからないと思います。

なので今回もまずは次のように図にしてシンプルにしてまとめましたのでそちらを見ていきましょう。

画像3


大きくまとめると、このような図にまとめることが出来ます。

この図を頭の中にイメージしながら実際のBSと照らし合わせて説明していきたいと思います。

・資産

まず運用状況を把握する資産の部から見ていきたいと思います。

サイバーエージェントのBSから資産の部を見ていくと「固定資産」・「流動資産」という単語が出てくると思いますのでまず先にそちらをそれぞれ説明していきます。

・固定資産

簡単にまとめると長い時間(1年以上)かけて投資額を回収するものを指します。

例えば、トラックを1000万円で買ったとします。そのトラックが毎月50万円分に売上を上げたとしても1000万円分の売上を上げるには1年以上かかります。

他にもオフィスビルなども同様に1年以上かかりますね。

こういった物を固定資産といいます。

・流動資産

簡単にまとめるとすぐに(1年以内)に投資額を回収できるものを指します。

例えば、商品を仕入れた在庫や現金そのもの。他にはクレジットカードなどの売掛金などになります。

こちらはすぐに現金を出せと言われて出すことができる、いわばお財布の中身にある金額に相当します。

こちらを踏まえてみてみると、流動資産が1681億円、固定資産が252億円あることがわかります。

つまり会社の財産として約2000億円程あることがわかります。そして何かあった時にすぐ出せる資産が1681億円ということになります。

・負債

こちらも資産と同様に見ていくと、「流動資産」・「固定資産」というものがあります。

先にこちらも説明させていただきたいと思います。

・固定負債

こちらもイメージは固定資産とに似ています。

今回は負債なので社債や長期的な借入(1年以上)などに当たります。

長期的な借入とは言葉の通りで1年以上かけて返済して下さいという借金になります。

・流動負債

こちらも流動資産と同様に買掛や短期的な借入(1年以内)になります。

短期的な借入とは言葉の通りですぐに返済して下さいという借金になります。

こちらも実際にBSを見ていくと、流動負債が700億円、固定負債が440億円あることがわかります。

そして一見700億円って多いなという印象を抱きますが、流動資産で1681億円あるのですぐに払っても資産が残ることがわかります。

このことからも、サイバーエージェントはとても健康的な経営をしているということが分かります。

・純資産=資産ー負債

こちらの純資産は、資産から負債を引いて残ったものが純資産ということになります。

そして図でも示したように純資産の借り入れというものは返済義務がありません。

例えば、資本金など株式発行して投資してもらったお金というのは返済する必要がありません。

ただ利益余剰金と言って利益に関しては、しっかり株主に配らなければいけません。

これを「株主配当」といいます。

このようにBSもたくさん書いてあるけど、見るべき点を理解していればしっかりと会社の経営状況を把握することも出来ます。

少しでも皆さんの力になれていれば嬉しいです。

では、また。

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