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Keita's talk その263 バスの旅・2018春


 五月末某日(別に固定しても良いのかも)、午前 7:05 馬籠に向かう高速バスに乗るためにバスタ新宿にいた。今回の旅の目的は、中山道の中でも木曽路と呼ばれる馬籠宿から妻籠宿まで歩くこと。

 なぜそこなのかと言えば、昨年12月に馬籠宿を訪れたときにこの道を歩き損ねたから(笑)。その時は冬ということもあり、無理をせず馬籠宿周辺を散策して終わった。その旅でその存在が気になったのが 峠の集落 という場所。そこに行くためにもこの道を歩きたかった。

 高速バスを選んだのは、馬籠までのアクセスが良いから。冬におとづれた時は塩尻経由で電車を使ったが、電車の場合、岐阜の中津川から路線バスに乗る。前回はこのバスを電車の遅延もあって乗り過ごすというアクシデントがあった。ちなみに路線バスは一時間に一本。

 東京から馬籠宿までの最速は新幹線を使って名古屋経由で中津川に向かう方法。確かに少しだけ早いが味気ない。今回使ったJRバスには早割というのもあるので、かなりリーズナブルな旅ができる。早割のためにはあらかじめ予約が必要で、予約した時は出発時の天気予報は雨。その予報がずれてなんとか曇りというのが出発時の状況。バスに乗って初めて撮影したのが、タイトルの写真。これから起こることへの期待と不安を込めてちょっと怪しげにした(笑)

 ユー◯◯の歌でも有名な中央フリーウェイに乗るとさらに曇天。この日は平日ということもありバスはガラガラで、運転手さんが気を利かせてくれて一人で座れるように座席を変更してくれたというおまけがついてきた。はじめからそんなラッキーもあったので、天気のことはさほど気にならなかった。

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それにしても雲が厚くなっている気が........

まぁ、先は長いのでのんびり寝ながら。と、思っているとバスはいつの間にやら八王子をすぎて相模湖近くまで来ていた。

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雲感さらにアップ。

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座席ごとにUSBケーブルの差込がついていて、新幹線より進んでいるかも(笑)

 バスは4列シートの観光バスのような感じだが、高速道路では一時間半程度に一度PAに入って休憩もあるし、トイレもついているのでのんびりできて飽きることもなく過ごせた。と、言ってもほとんど寝ていた(笑)

 気がつけば諏訪湖を過ぎて名古屋方面に向かう下り道に差し掛かっていて、何やら眩しくなってきた。馬籠のバス停についたときは快晴。馬籠は神坂PA内にあるバス停でそこから20分ぐらい歩いて馬籠宿に向かう。バスを降りるとこの雲で、テンションup。

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写真ですので、当然かなり誇張しています


 そろそろ気分を写真モードに切り替えないといけないので、とりあえず草から撮影。ちなみに写真モードはレンズを通して自分が感じているイメージを作ること。単純な記録とは違うんです。

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これを撮ってどうするの?そんなことは気にない(笑)

 と、いいつつ。まだまだ記録写真の一歩手前な感じで、撮影スタート。草を撮って楽しいの?そんなことが気になる方もいるかもしれないですね(笑)。

 はじめから絶景を撮ろうと張り切ると、気づきが悪くなるので、のんびりスタートするのが啓太流。と、言ってものんびりしすぎな感じ。

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のどかな雰囲気がたまりません

 設定をモノクロに変えて仕切り直し。すると、いきなり出会いが。で、それをそのまま撮った。

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こうなれば、写真モードのスイッチが入った証拠

 ちゃんと光を見極めて必要な撮影ポジションが選べるようになれば、準備完了。このおじさんとは目があった時に会釈を交わしてもらえたので、さらに気分up。

 光を見極める感覚を強くしてくれるのがモノクロ。で、写真モードの準備が完了したのでカラーに変更。今回は絶対カラーと決めていた。

 ここから舗装路を少し歩くと馬籠宿への道案内の看板があって、馬籠宿につくと冬とは違う活気があって賑やか。 妻籠宿までは 全長9km でゆっくり歩いても3時間程度と言われている。木曽路は保存活動が盛んでハイキングコースも整備されていて、道案内の看板なども充実しているので、初めてでも不安になることはなかった。

 馬籠宿から妻籠宿は馬籠宿から歩いたほうが楽と言われている。それは、馬籠宿から馬籠峠までは少し勾配が急で、馬籠峠から妻籠宿までのくだりは比較的なだらかだからだ。そんな情報もあって、今回は馬籠宿を起点にした。

 馬籠峠を過ぎて少しくだると 一石栃立場茶屋という無料気休憩所がある。江戸時代中期の茶屋を使っていて、無料で暖かいお茶を出してくれるという大サービスがあり、これが最高に美味しい。

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男滝は、スプラッシュな感じで

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女滝は、優しい感じ

 その後、上の写真の男滝・女滝に寄って、少し手前の大妻籠で到着。と、思わせるトラップもありながら妻籠宿に到着。妻籠宿は町並み保存運動が始まった場所でもあり、かなり整備されている。ただ、お店は基本的に 17時ぐらいまで。この日もお蕎麦でもと暖簾をくぐると「すいません。もう終わりなんです」と、言われ別のお店に。まだ、16時前だったのに....

 別のお店では五平餅を注文して、南木曽(なぎそ と、読みます)駅までのバスの時間を尋ねると10分後にあるとのこと。その後は1時間以上後になる。南木曽駅まではここから歩いても1時間程度で下りだということも教えてもらった。

 まあまあ疲れていたので、バスにする予定で五平餅のお金を先に支払って待っていると美味しそうな五平餅が到着。一口食べると疲れも吹き飛んだので、駅までは歩くことに変更。ちなみに南木曽からの電車は1時間後。って、結構微妙な感じ。「男の人の足なら45分ぐらいかな」そんなお店の方の言葉を聞いてところてんを追加注文。

 手切り。そんなフレーズに惹かれての注文で大きな決断を迫られることになる。それはところてんの味付け。酢醤油もしくは黒蜜を選ぶことに、まだ少し疲れを感じていたので黒蜜を選択。一口含んでやっぱり酢醤油だったかなぁ〜。と、思いつつも食べ進めていけば美味しさの方が優ってきた(以前タイムラインに上げたところてんがそれです)。

 のんびりところてんを味わっていると、お店の方が「大丈夫?私の方が気になってきたよ」と、時間があまりないことを告げられる。まぁ、なんとかなるとそのまま焦らず食べ終わって出発。結局、ちょっと焦りながら南木曽駅に電車の到着前に辿りついたのでした。

 終わりに、

 途中何箇所か石畳を楽しんだり、その場所の歴史を教えてくれる立て看板で知識を増やしたりと、かなり楽しめる木曽路。この日は前日の雨の影響もあって気温が上がっていたのですが、山に入ると沢があったりとそこそこ涼も楽しめるオススメの道でした。


 また、次回


お供の機材 カメラ:FUJIFILM X-H1 / レンズ:XF90mmF2 R LM WR / フィルムシミュレーション:PRO Neg. Hi / ACROS+Ye 状況撮影 GR
オリジナル Keita's talk その263 バスの旅・2018春 2018年5月29日

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