Book008 『走ることについて語るときにぼくの語ること』村上春樹

#ランニング #刺激を与える

決して仕事論や具体的なhow to ではないのに、とにかく刺激を沸かせる本。村上春樹がストイックな体育会的マインドセットを、他の誰もが真似できないぐらい豊かな表現で語る。

筋肉は覚えの良い使役動物に似ている。注意深く段階的に負荷をかけていけば、筋肉はそれに耐えられるように自然に適応していく

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僕は走りながら、ただ走っている。
僕は原則的には空白の中を走っている。
逆の言い方をすれば空白を獲得するために走っている、ということかもしれない

自分の身体及び精神と毎日欠かさず向き合い、自分に課した目標を日々乗り越えていく彼の哲学は、大きな刺激となる。
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興味深い点として、やはり身体的活動を通じて思考を獲得していく、整えていく点は偉人に共通した行動にみえる。(散歩好きのゲーテなど)
紙に書き出す、人と話すでもいいと思うが身体が先、思考が後の方が人間には合っているのかもしれない。原則として、思考→作業という順番で仕事は進めていくが、その思考にも身体を使ってダイナミックに考えていくといい。

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