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【岡田啓佑のNY日記/10日目】2019/10/03(木)

日中、ひたすら、宿探し。

夕方、近所のギャラリーへ。
インド人アーティストがアメコミの画風で1コマ漫画風の作品を展示しているのをみて、

今まで描いた育児漫画の1コマネタのセリフを英訳して作品にすることを思いつく。

帰宅して、漫画のセリフを英訳。

そして、別で思いついた政治的な作品も描いてみた。

ベン・シャーンやビゴーを気取る。風刺漫画である。

私はその場、その時々で、何色にも染まる。 カメレオン。

ニューヨークにきて、毎日なにかを作ってる。
毎日文章を書き、絵を描き、歌を歌い、歌を書いてる。たのしい。

どこにいても理解されないなら、どこにいても一緒だから、どこにでも好きなところに行けばいい。

なにをしても理解されないなら、なんでも好きなことをすればいい。

日本でもNYでも浮いた私はそう開き直った。

近所のギャラリーを徘徊。
日本人のスタッフがいらっしゃるギャラリーを見つけ、小さい絵を見せたら、「なんとかなるかもしれない。」と言われた。

何がどうなんとかなるかもしれないのか、よくわからないが、全然ダメと言われるよりはいい気分である。

大きい絵も持っておいで、と言われたので、明日の昼に持っていくことを約束。ワクワクするのう。

今日は、チャイナタウンまで歩き、yosemicに参加。

yosemicとは、ニューヨーク在住の若い日本人たちが主催している「寄席」と「オープンマイク」をミックスした造語である。

本日のセットリストは、

1 エノケンの紺屋高尾
2 嫁のおまけ
3 太陽

の、3曲。1曲めの「エノケンの紺屋高尾」は、もともと落語の歌をなので、まさに「yosemic」にふさわしい曲だと思った!
江戸時代の文化と、現代のニューヨークとの邂逅。

ニューヨークに来て10回目のパフォーマンス。
ライブも、昨日より遥かに良かった!気持ちを込められた。

みなさまと交流し、kavinと異言語サイファー 。

いい撮れ高!

その後、yosemic参加者、主催者の皆様と居酒屋へ流れる。

奇跡が起き、主催者のU氏が泊まらせてくれるかもしれない。

本日いらした方々に、私のアカデミズムとは無縁の絵を見せたら、多少興味を持っていただけた。日本よりも手ごたえを感じる。

もしかしたら、本当にニューヨークでイケるかもしれない。
もしそうじゃなくても、一瞬でも、そんな気にさせてくれるのが、この街だ。

私は路上で絵を描いてきた。
ストリート出身である。
机の上で勉強してきたわけではない。

ニューヨークは、ストリート出身を認める文化がある。ニューヨークでダメならパリでもロンドンでも上海でもブエノスアイレスでも、どこにでも行ってやろうと思っていたが、もしかしたら本当に、ピンポイントでベストな街に来たのかもしれない。

居酒屋で、赤塚不二夫とタモリの関係に詳しい若人と話し合う。私もそのへんの話は大好きなので、話し合えて嬉しい。昭和のルネサンスである。

アメリカ人のAさんと恋バナ、そして日本の社会について話し合う。

外から見た日本。
外に出ないと、外からは見れない。

「ここ」が、
いつしか、
「そこ」になり、

「そこ」は、
いつしか、
「ここ」になる。

時を、距離を、移動していく。
ひとときにとどまらず、
ひとところにとどまらず、
無常。

ニューヨークは、住みたい街のひとつになった。

おまけ
バスキアとツーショット!

ギャラリーで、バスキアの原画を観たら、泣いてしまった。

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