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目指すものがある人こそ読んで欲しい

僕には将来なりたい職業がありました。


中学校1年生~大学2年生の10月ごろまでは

明確に目指していたと思います。



そのなりたい職業が教員です。

学校の先生に僕はなりたかったんです。



だから僕は高校の進路希望調査では

真っ先に「教員」と書き


大学進学も

教員免許状を取得できるかどうか?

の観点でしか判断をしていませんでした。


アルバイトでも

時給が良いからという理由だけで

アルバイトを選ぶのは違う


将来に繋がる経験をしなくては

意味が無いと思い


教育系、子どもに関わる

アルバイト以外はやりませんでした。


学童保育の補助員

小学校の授業お手伝い

子ども向けプログラミングスクール講師

小学生キャンプ実習補助員

校外学習引率補助員



中学校で働くことを考えていましたが

免許はいくつも取っておいた方が


活躍の幅が広がるだろうと思って

学内選抜を抜けて

小中高の免許を取得して卒業しました。


それだけ教育、教員になるための努力を

ずっとやっていました。


卒業取得単位と言って

卒業までに取る単位があるんですが

124単位あれば卒業できるところを

僕は196単位取って卒業しています。


卒論も書きましたし

大学4年次も週4で学校はありました。


好きでやっていたので

努力したという気持ちさえ

ありません。


ドハマりしていた。

ゲームに夢中になっていたような感覚です。


ここまでふりちぎってやっていた

同級生は多くなかったので


「すごいね」

「頑張っているね」

「いい先生になるね」


そういってもらえていました。




だけど僕は教員になりませんでした。


ここまで努力しているのになぜ??

何が嫌だったの??

試験に受からなかったの??


色々なことを考えるかもしれませんが

そこには2つの理由があります。


1つ目は

自分が教員という道以外を

全く知らなかったこと


僕は早くから自分の将来を決めていたので

教員になることを至上命題として考えて

これに向かって突き進んでいました。


中学校の陸上部の顧問の先生みたいになりたいな

この方に出会えたのは大きな衝撃でしたし

良かったなと思う一方で


僕は将来を決めるのが早過ぎました。


他の職業をほとんど見ることなく

「教員になるんだぜフィルター」を通して見た世界は

教員になる自分には遠い世界に見えていました。


「へ~こんな仕事あるんだ。

ま、俺は教員になるから関係ないけど」


どんな仕事でさえも

そうやって弾いてきました。


こんな考え方を中学から

ずっと盲信していたので

そりゃキャッチする情報に偏りがありました。


高校生の頃、


教員採用試験で出る科目や

都道府県ごとの傾向については

知っているのに


アルバイトという働き方を知らず

コンビニ店員は全員正社員だと思い込んでいました。


僕が見ていた世界

生きてきた世界は

本当に本当に狭かったんです。



2つ目は

自分の成長を感じられなかったから


大学内でそれだけ教育にフルコミットしていて

自分に必要だと思えることだけを

選りすぐってやっていたので

居心地は良いし慣れてもいました。


だけど反対に刺激が無かったんです。

自分ができることが増えた実感も無かったんです。


何かに打ち込みたいと思ってはいるものの

教員を目指していた自分が考えるのは


「学生のうちだけ、になったらもったいなくね?」

「それならやらんでも良くない?」

「なによりめんどくさい」


そんな気持ちで

自分が心地よいと思える

「学校教育」に留まることを選んだんです。


だけどそうやって毎日を過ごしていると

「本当にこれでいいの??」

「後悔しない??」


そんなことを頭がよぎりました。


だけど

「いやいや。俺は教員になるんだ。」

そうやって自分を説得していたのですが


そもそも説得している時点で

自分が本当にやりたいことではなかったんだと思います。



そんな毎日に嫌気が差したから

僕は一人旅や資格講座、自己啓発本を読み漁る

といった新しいことに手を出してみました。


そしたら面白いんです。


自分が知らなかった世界が

こんなにもあるんだって。


自分がイメージしていたものと

実態が違って刺激ばっかりでした。


ただそんな刺激も慣れてきてしまい

すぐ日常の一部になってしまったんです。



僕はもっと知らないことが知りたい


ググって分かるような情報ではなく


自分で見て聞いて感じて

自分なりにその言葉を定義づけしたい


そんな想いから

SNSで人に会うことを始めました。


その結果として

僕は今の生き方・働き方をしています。


教員の道を捨てた、のではなく

教員になって果たしたかったことを


今の働き方・生き方で叶えていく方が

楽しいし刺激的だと思ったから選んだんです。



やりたいことがあるあなたへ


明確な将来の目標があるって

本当に素敵なことだなと思います。


その将来の夢への

想いの強さは分かりませんが

目指して走ってほしいです。


ただその一方で


その道を目指すことと

他の道を見ないことは

イコールではありません。


あなたがすごく素敵だと思っているその仕事が

実はあなたの知らないだけで

裏側があることもあります。


あなたが「一番だ!」と思うその仕事よりも

あなたが大活躍できて大好きになれる仕事は

他にあるかもしれません。


だから僕は初対面の方に伝えています。


選択肢を広げておくことは何一つ損しない。

いまの選択肢は持ったままに、

他の選択肢を選べる自分を作ることは本当に大切だと。


結果、最初から持っていた

選択肢に落ち着いたなら


色んな世界を見てから

選んだ選択であるわけなので


きっと確信の度合いが強くなっていて

ブレることなく進めるはずです。


知らぬが仏

なんてことはありません。


知っておいて損なことなんて

何もありません。


あなたが進みたい道があるにしても

まだ明確にはないにしても


選択肢をたくさん持てている自分を作ることが

長期的に見て幸せです。


人生はマラソンと言われます。

短距離走ではないんです。


長期的に見て

長い目で見て幸せだったなという人生を

生きられる人が一人でも増えたら

僕は嬉しいです。

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