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【31限目】小学校中学年のサッカー授業

2020.10.29

先日、夫と久しぶりにランチを食べに出かけました。秋晴れのいいお天気でした。途中に小学校の運動場が見える所があり見ていると、中学年ぐらいの子供達がサッカーの授業中でした。

運動場にはたくさんのカラフルなコーンが置いてあって、その中を子どもたちが、パスやドリブルをして楽しんでいました。

毎年、2学期から3学期にかけて当たり前のサッカーの授業風景ですが、秋晴れの暖かい日差しの中で、楽しそうにボールを蹴っている子どもたちを見て、それが眩しくて、平和の象徴のようだと、ふと思いました。こんな平和な時間が、ずっとこれからも続いてほしいと思いました。


私が体育の授業で大切にしてきた事

大切にしてきたことは、子どもたち一人ひとりが楽しめる体育の授業です。

小学校のボール運動・球技の時間はあまり多くはありませんが、この単元は、生涯スポーツにつながることも多いので、ボール運動・球技のゲームとしての楽しさを理解して身に付けることが大切だと思います。

ゲームは、ルール・マナー・技術・戦術・チームワークなどを学び、それらを通してゲームの面白さを経験します。授業の中でも教師は、ボール運動・球技の面白さを子どもたちに教えていくことが大切です。


サッカーの授業

サッカーの授業では、サッカーを習っている子が多く、技術の差があります。それでもそれぞれの持っている力を発揮して、攻め方・守り方を工夫し、考え、得点によって競い合い楽しめる授業を考えました。

サッカーの練習として、ボールタッチ・パス・ドリブル・簡単なゲームがあります。


・ボールタッチ(1分間で何回タッチできるか、2人一組で数えあう)
ボールコントロールの練習で、足の裏でボールに柔らかく振れる運動で、右・左・右・左と交互にタッチしていきます。

・パス
2人一組で、向かい合ってパスします。一度足で止めてから正確にパスします。

・ドリブル・シュート
コーンをジグザグにドリブルをしてその後方向転換をインサイドキック・アウトサイドキック・足の裏等でボールをコントロールしてターンし、その次に、シュートラインからハードルのゴールに向かってシュートします。

その後、ボールを持って列の後ろに座ります。次にスタートするタイミングは、前の人がコーンを通過してからスタートします。

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・ゲーム
ゲームは短い時間内に、出来るだけ沢山の運動量を考えました。

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攻める組(〇)守る組(△)に分けます。攻める組は一人1つのボールを持ちゴールに向かってドリブルをします。守る組はゴールをされないようにそのボールをコートの外へ蹴り出します。

とられた人はそのボールを取りに行き、スタートラインから始めます。ゴールをした人もまたスタートラインから始めます。時間がある限りそれを繰り返します。

ゴールは、ルールで上に上げないで、ゴロでシュートします。上からシュートしたらノーゴールです。教師は、ゴールラインのところに立ってゴールをした回数と、時間をチェックします。(コートの大きさ・時間は学年に応じて決めます。)

このゲームは、運動量も多く、子どもたちに人気がありました。

それぞれの課題を中心に授業を作っていくと、子どもたちは何をするのかが分かっていて、一人一人が自分の力に応じて、同じルールで楽しむことが出来ます。そして、ミニゲームから高学年の11人のゲームへとつなげていきます。

ここで大切にしている事は、一人一人が自分の持っている力で、楽しむことが出来るという事です。


生涯スポーツ

長男と三男はサッカーをしていて、大学を出て、社会人になっても、長男が監督をしているチームに、三男も入り、月に何回かの試合や練習試合を仲間と共に楽しんでいます。

社会人になってからも、スポーツを楽しむという事は、人生を豊かにしているように思えます。

体育の授業を通して、子どもたちが身体を動かすこと、ゲームの楽しさを味わい、生涯スポーツを楽しみ。心身ともに元気に過ごしてくれたら嬉しいです。


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「どんな料理が出来るかな」


【編集担当より】

1993年5月15日のJリーグ開幕から27年目を迎え、当初理念のJリーグ百年構想の実現に向けて、サッカー関係者の方の地道な活動により、競技人口も増え、その裾野はどんどん広がっているように思います。小中学生のチームがたまに同じグランドでプレーしていることがありますが、びっくりするぐらいうまい子がいます。年々、日本のレベルが上がっているのを実感します。

小学生のサッカーの授業は、クラブチームの子たちと、違う競技や趣味を持つ子たちでは、プレースキルの差が大きく、体育の授業のレベル設定が大変だと思います。記事の写真のゲームは、よく考えられているように思います。価値観や趣味、知識などが低年齢でも多様化していて、小学校の中学年ごろからの授業を考えるのは、なかなか大変だなと素人ながら思いました。

編集担当は、サッカーを中学生から初めました。もう30年程ずっと楽しんでプレーしています。サッカーに出会うのが遅かったのと、中学校がエンジョイ勢だったのもあり、いまだにリフティングもままならないですが笑

サッカーと出会えたことで、仲の良い友人ができ、また今でも新しく世代を超えた友人に出会えるのは、ありがたいことです(就職活動も、サッカーに助けてもらいました)。これからもたくさんの方とプレーしていきたいと思っています。

そんな気持ちを、チームの理念に掲げていますので、お恥ずかしながらご披露いたします。スローガンは、バルセロナの完全パクリですが。


≪チーム理念≫
VISION
生涯の付き合いができるfamilyと共に、贅沢な時間を過ごす。
わたしたちに関わる全ての方や環境に感謝し、たくさんのつながりを創り楽しんでいく。

SLOGAN
”Mes Que Un Club”(クラブ以上の存在)

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