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【15限目】ギャングエイジの始まり(三年生)


三年生は、ギャングエイジの始まりでわんぱくざかりです。

とにかく何でもやってみようと、好奇心も旺盛です。今まで家族や先生の言うことをよく聞いていた子が、友達の言うことが一番になって、友達を通して、いいことも悪いことも学ぶことが多くなります。


虫の目 鳥の目

一緒に三年の担任をしていた先生のノートの表紙に「虫の目 鳥の目」と、書いてったので、どういう意味かと聞いたら、

「子どもを見るとき、近くで見るだけではなく、遠くから見ると分かることがあるし、遠くからばかり見ていると、近くで見えるものが見えないときがあるので、両方から子どもを見るようにしようと心がけている。」

と、お答えになりました。私は、それを聞いて、大切なことだなあと、思いました。


三年生になると、学習内容もたくさんあり、難しくなります。子どもたちは色んなことに興味を持ち、やってみようとチャレンジをし、友達と力を合わせたり、競争したりする中で、失敗も多いですが、頑張ってやり遂げたときは、とても嬉しそうです。

そんな経験を重ねることで自信を持ちます。そしてまた好奇心をもって、色々なことをやりだします。そんな時、頑張る子を近くで励まし、出来たときは、やったね!と、褒めます。また、失敗をしても、遠くからファイト!と、見守ったり、声をかけたりします。

その時々に、虫の目になったり、鳥の目になったりしながら、子どもたちの成長に関わってきました。そんなことをくりかえして、子どもたちは、幼さが消えて、頼もしくなっていきます。

子どもたちの中で、トラブルが起こった時も、その事だけを聞いて叱るのではなくて、その背景をゆっくり聞くことで、なぜトラブルが起こったのかを理解することが出来ます。

目の前のことだけでなく、少し遠くから見てみると、どうしてこんなことになったのかを学び、相手の気持ちを考え、自分を振り返ることが出来ます。

トラブルはよくあることですが、そのことが次につながっていけるように、沢山失敗して学ぶのもギャングエイジです。仲間と共に生き生きと活動するのがギャングエイジです。

私は、参観日の時、保護者の方に、自分のお子さんだけではなく、全体も見るようにしてくださいと、言います。遠くからクラスの中の一人としてのお子さんを見たとき、また違った見方ができると、お話しています。

三年生は、自ら新しいことにチャレンジして、ジャンプアップして、成長する変化のある楽しい学年です。この時期のお子さんの成長を、見守って楽しみましょう。この年の三年生を担任して以来、私のノートの表紙には、「虫の目 鳥の目」と、書いています。


この一週間で嬉しかったこと

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母が亡くなってから4年が経ちます。母の服を整理していたら、シンプルなワンピースのデザインで裁断したままの軽い綿の布が出てきました。

母はよく自分で服を縫って、普段着を作っていましたが、86歳ぐらいからそのままになっていた布です。14年ほどの時が経っていました。

私は、母の残したミシンで母の裁断通りにワンピースを仕上げました。母は少し太っていたのですが、作った服を着てみるとピッタリでした。

なんだか、母が、今の私に用意をしてくれたような嬉しい気持ちになって、すぐに夫に見てもらったら「ピッタリやなあ。柄もいいし、細く見えるで。」と、言ってくれました。母を想いだすいい時間になりました。


2020710 バラ

「バラ」


【編集担当より】
ビジネスにおいても、3つの目という言い方はたまに聞きます。「虫の目、鳥の目、魚の目」といったように、いろいろな視点で、物事をとらえることが重要です。抽象化の階段の上げ下げなども似たようなことでしょう。最近は、解像度と表現することも多いでしょうか。レンズを付け替えることで、新たな発見もあるかもしれませんね。

このnoteも、気が付けば15限目となりました。母の記事もいろいろなテーマを書くことで、少しずつ各記事の解像度が上がってきたように思います。よりお役に立てる記事にしていこうと思います。

おばーちゃん子としては、祖母のワンピースの下りに触れると涙があふれるので、コメントを割愛します。油絵はそろそろスルーしていきます。

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