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質問箱:アンブシュアについて

こんにちは♬
大きな楽譜は終了したものの、昨日は朝から1曲、そしてまだ今月残り4曲楽譜を書かなくてはならないいわたです。
ありがたいです〜。でも楽器も練習しないと!


昨日Twitterの質問箱にアンブシュアについての質問が来ました。
(いつもはどうでもいい質問しか来ない)
(多分AIが勝手に送ってるんだと思いますが答えてます笑)

一連の流れがあるのでもうひとつも。

しかし便利な時代になりましたね。
こうやって匿名で音楽家に質問ができる、場合によっては解決できちゃったりすることもあるから本当に今の時代って素晴らしい。

とはいえ、アンブシュアについては文面だけでは解決できません。
こればかりは、きちんと逐一様子を見てくれる人が近くにいないと解決できないことなんです。
アンブシュアについての記事はこちらをご覧ください。

まず、「アンブシュアが出ている」という状態ですが、おそらく楽器を吹いている時に下唇がめくれていて、赤い部分が外に出ているのが見える、ということだろうと思います。

この時何が起こっているかと言うと、下唇を前に突き出すような感じになっていたり、同時に上唇もめくれた状態で、いわゆる唇の内側の部分で吹いていると思われます。

でもね、これでいい音出す人も世の中に入るんですよ。
だからこれが悪いってわけじゃないです。
ただ、振動の原理からすると、振動する側は上唇で、それを支える側が下唇になっていると効率よく振動するので、よく言われる「正しいアンブシュア」というのはそれを指しているんだと思いますし、私もそうやって吹いています。

で、前述の唇の状態だと、おそらく上も下も振動させようとしている状態に「なりかけている」可能性が高いということで、つまり「振動を自分で作り出そうとしている」状態なんじゃないかなあと思うのです。

「振動を自分で作り出す」事をしようとすると、唇の真ん中の部分に圧力をかけます。
圧力をかけると、息は出ません。
なので、結局のところ「息が出ないから音が出ない」状態になっているということを知らなくてはなりません。

質問者さんは、おそらく「アンブシュアのせいで音が出ない」と言っているのですが、そうではなくて、根本的に「息が流れていないから音が出ない」ということに気付くといいかなあと思うのです。

そして、低い音は出るけど、高い音は出ない、という状態は、これも憶測ですが、今まで高い音に行く時に唇の締め具合を変えていたのではないかと思うのです。
音を出すのも、音の高さを変えるのも、全て唇でコントロールしていたから、「いわゆる正しいアンブシュアと呼ばれるもの」にした時に唇でコントロールできなくなったから音が出なくなったのではないかと思うのです。

以前の記事にもたくさん書いていますが、

息が流れることで唇が振動して音が出るのであって、音は唇でコントロールできない

のです。


先日、個人レッスンの生徒さんがこの「音を作り出してる」状態だったので、最低限の息で唇が振動するポジションの話をし、それを意識しながらウォーミングアップをする、という事をやりました。
そうしたら、2週間後のレッスンで音が劇的に変化しました♬
もちろん、それまでの段階があっての内容なのですが、唇で音を作り出さなくなったら、劇的に息が流れるようになったのです。

気になる方は是非レッスンで聞いてみてくださいね♬
9月は割と仕事が落ち着いているので、どこでも伺います〜!

ではまた。ばいば〜い!


トランペット奏者、作編曲家の岩田恵子と申します。 お仕事の話やトランペットの奏法などについて色々と発信していきます♬