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【デジタルメディア担当の本棚】大学のことを考えていたら本棚を晒すことになりました

出版会で働く人々の関心事や探求心を、本を通じて解き明かします。本棚と頭の中をすこーし覗くようなつもりでご覧ください。今回はデジタルメディア事業部の元山さんがご自宅の本棚を見せてくれました。

こんにちは。デジタルメディア事業部の元山です。

まず、今回「出版会の人の本棚」の記事を書くにあたり、諸先輩方がこれまでに書いた記事を読んだのですが、本に関するとてつもない量の知識と情熱が感じられ、ただただ圧倒されました。私もそのような記事が書ければいいのですが、逆立ちしても無理です。

ならどうすると悩んだのですが、コーナー名に本棚とありますから、とりあえず自宅の本棚を晒すことにします。

本棚として買ったはずのカラーボックス2つですが、もはや本以外のもので溢れています。右側のカラーボックスの下2段には見られたくない秘密の本…ではなく、日用品やカメラなどが入っています。

本棚に並んでいる本のジャンルは、趣味である旅行、料理、ライフプランニングの3つが中心になっていますが、最近買ったのはこちら。

自らのことを失言大魔王だと分析しているので言い換え図鑑を、出版業界に他業界から転職してきたので知識を得ようと校正についての本を買いました。

ここでみなさん間違いなく思ったはずです。
出版社社員なのに、本が少なすぎる!と。

なので、ここからはその言い訳8割、本棚の中身2割くらいで語らせていただくことにします。

言い訳その1 もともと本をあまり読まないから

本棚からお察しいただけるとおり、私は本をあまり読みません。本が嫌いなわけではないですが、情報収集はネット中心、読書量はその辺を歩いている人と変わらない(むしろ少ない?)と思います。

本をあまり読まない人がなぜ出版社で働いているのか?という声が聞こえてきそうです。その疑問にお答えするために、少し話が逸れますが、私の経歴を紹介させてください。

私は、理工系私立大学の事務職員として約7年半勤務した後、2022年1月から弊社のデジタルメディア事業部の一員となり、主に教育支援システムの運用や、補助教材の冊子や授業動画の制作等を担当しています。いずれも大学運営に近い仕事で、出版業とは少し毛色が違いますね。

大学職員としての日々もそれなりに充実していたのですが、30歳を目前に自分のキャリアについて真剣に考えた結果、

  1. これからも大学に関係する仕事をしたい

  2. 事務以外のスキルを身につけて、スペシャリティをもって働きたい

  3. もし叶うなら何かをつくったり書いたりするような仕事に挑戦したい

と思うようになりました。

とはいえ、そんな都合よく希望の仕事はないよな~~と思っていたのですが、弊社のデジタルメディア事業部で大学向けの教育コンテンツの企画立案や制作を担うポジションを募集していたのです。これだ!と思って転職を決断し、今に至ります。

転職前は出版社といえば本を作るイメージしかなかったので、まさか自分の希望の仕事が出版社にあるとは思ってもみませんでした。

ということで、話を戻しますと、私は「希望の仕事を探していたら、本をあまり読まないのに出版社に流れ着いた人間」なのです。大学のことを考えていたら本棚を晒すことになるとは、人生わからないものです。

とはいえ、せっかく出版社とのご縁をいただいたので、これから本を読む機会をもっと増やしていこうと思っております…!

言い訳その2 実は家の本棚以外にも本があるから

本棚に入れる必要がない本といえば、電子書籍ですよね。私も電子書籍、読んでます。雑誌はサブスクで読んでいる時期もありました。

最近買った本はこちら。

『学研まんが人物日本史 福沢諭吉 新しい文化と学問』
『学問のすすめ (まんがで読破)』

私は弊社に転職するまで、慶應義塾大学といえば福澤諭吉先生と三田会!くらいしか知識がなかったので、もっとよく知りたいなあと思っていました。ただ、読書習慣のない私がいきなり福澤先生の著作を読み進めるというのもハードルが高く、まずは割引になっている電子書籍の漫画で勉強しました。

あと、これは完全にプライベートな事情ですが、ここ4年くらいの間に、2回引っ越しており、引越しの度にどんどん本棚スペースが減ってきております。

1回目の引っ越しで実家を出た際に、持って行けずに置いていった本が結構あります。ただ、以前帰省した際、一部の棚がいつの間にか整理されて『鬼滅の刃』がずらっと並んでいたので、置いていった本が今どうなっているのか、少し心配です。

2回目の引っ越しは今年6月で、整理が終わっていない本がこんな感じでいまだに段ボールに入ったままになっております…(汗)段ボールの中には、漫画とか、小説とか、パンダの本とか、星野源さんの本とか、本棚より幅広いジャンルの本が眠っています。

ここまでで、最初にお見せした本棚の中以外にも本があることをお示しできたと思うので、少しは名誉回復できたと信じることにします。

言い訳その3 買わないで読むことも多いから

ほしいと思った本が全部買えればいいのですが、お財布事情のことを考えると、買う本は結構厳選してしまいます。

買わないで読む手段として、まず思いつくのが図書館。
最近借りた本がこちら(また福澤先生関係の本!! 読書習慣がなくても読みやすそうな、文字が大きい本や横書きの本を選んで、ちびちび読み進めています)。

『福澤諭吉の『世界国尽』で世界を学ぶ:七五調でうたっておぼえる世界の地理と歴史』
『福翁自伝』
『ヨコ書き 学問のすすめ』

また、出版社勤務の特権として、社内に自社で出版している本が置いてあるため、割と気軽に読むことができます。
最近自分のデスクで読んでいる本はこちら(またまた福澤先生関係の本!! 旅行が趣味の私としては、こういった本がとっつきやすいです)。

『慶應義塾歴史散歩 全国編』
『福澤諭吉歴史散歩』
『慶應義塾歴史散歩 キャンパス編』

あと、他人が読んでいる本ってなぜか読みたくなりませんか? 家族が買ったり借りたりしている本を貸してもらって読むことがあります。最近では、家族がレンタルした漫画が面白そうだったので、私が半ば奪うような形で(!)先に読破しました。

大人になるとどうしても家計や貯金のことが気になって、かつてのように、ふらっと入った書店で「なんとなくタイトルが気になる」とか「ちらっと立ち読みしたら面白そうだ」といった調子でほぼ即決で買うようなことは、非常に少なくなってしまいました。ですが、今回このような記事を書いて自分の本棚の中を見てみると、久しぶりに衝動買いしに行くのもいいな、と思いました。

次回予告など

いかかでしたでしょうか? 言い訳ばかりの文章でごめんなさい。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

本棚の中身はさておき、この記事を通して、慶應義塾大学出版会には本を作る以外の仕事があって、本をあまり読まない社員もいるような多様性に富む会社であるということを知っていただければと思います。

ちなみに、私と同日に入社した同僚がいるのですが、彼もあまり本を読まないと言っていました。彼の本棚はどうなっているのでしょうか? 気になります。おそらく彼も近日中に本棚を紹介してくれると思います。お楽しみに!

「出版会の人の本棚」マガジン


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