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【早慶・MARCH】予備校が教えてくれない正しい過去問分析のやり方。

こんにちは。慶應義塾大学総合政策学部のカズです。

【前置き】
久しぶりに投稿させていただきます。(間隔あいて申し訳ないです…)
僕の受験戦略を語るこの記事は、僕の「少しでも受験生の役に立てたらな」という思いから執筆しています。僕の成功体験を語るだけなので、
読者の貴重なお時間を割いてこの記事をご覧になっていただくにあたって、経済理由で予備校に通えないという人だけでなく、効率の良い勉強を自力でやりたい!という人におすすめしています。僕は自分の部屋でラフな格好でコーヒーを飲みながら自由に勉強するのが好きだったので、同じような方はぜひ検討してみてください。予備校が大好きな方(多くいらっしゃると思います)は、親御さんに頼んで入校させてもらいましょう!この記事の方法はあくまで一つの選択肢として考えてみていただけたらなと思います。

🔴9〜10月頃
気候が変わってきて、精神的にも焦ってくる頃かと思います。モチベを保つために、夏にぼんやり考えていた志望校の学校生活を深掘りすると良いかと思います。サークルを調べてみたり、授業を調べてみたり…僕はミスコンなどを見て楽しんでました。笑

さて、勉強内容ですがそろそろ過去問の分析を行います。過去問の分析とは?という人が多いと思います。解説します。「世の中には過去問を分析しましょう!」の言葉のみで終わらせている予備校、塾、YouTube、サイトが横行しています。それらの媒体はその内容を無料で外部に流していません。つまり、過去問分析が大学受験の核であるとも取れます。(自分の生徒以外の受験生に知られて、ライバルに合格の枠を奪われたらまずいですよね?)

もう既に大学生であり、どの教育機関にも属していない・特に失うものがない僕が詳しく過去問分析を教えます。

【過去問分析】
過去問は実は色々種類があるのですが、僕は王道の赤本を購入しました。別にメルカリやブックオフでもいいと思います!大体、赤本は3年〜5年分が1冊になっていることが多いです。つまり毎年分購入したら重複してしまうので、最新版(受験する年が表紙になっているやつ)から計算して購入すると良いと思います。無駄がないですね
買っていただいたらまず最初の数ページを読みましょう。入試データがあると思います。ここが肝です。

【入試データを読もう】

ここには有益すぎる情報がたくさん載っています。生徒数や志願者数・倍率など様々です。僕としては特に受験方式、各学部・各教科ごとの最低点を見ていただきたいです。

受験方式とは、A・B方式という名前がついているのがほとんどだと思います。必要な教科が載っています。これに関しては、インターネットで「パスナビ」というサイトを検索していただければより見やすくまとめてあると思います。

合格最低点は過去問分析の必需項目です。過去問の解き方と併せて紹介します。



ここまで当たり前のことをつらつら書いているのですが、いよいよ過去問分析を深掘りしていきましょう。

【過去問を解く】

過去問を解くあたって注意すべき項目がいくつかあります。

・大問の内容・割合・順番の把握

・時間の計算

・大問ごとの得点の算出


・まず「大問の内容・割合・順番の把握」です。当たり前ですが、試験は大問ごとに問われる内容や形式が変わります。オーソドックスな例で言うと、1に単語、2に文法、3・4で長文、5で自由英作などです。

これは大学・学部ごとに違うので調べる必要があります。過去問を解く前にこの大問では何を問われているのかを確認してみましょう。そして、これからいくつもの大学のたくさんの学部を何年分も解いていくと思うので、特に志望度の高い学部はメモを取るといいと思います。何年分も解いていくと、途中で傾向が変わったんだなと一目で分かります。下の時間の計算にも繋がるとこですが、大問数やその中の小問の数・それを解く重量などを把握することが大切です。また、問われる内容によって詰めて勉強するべきところが明確になるので、秋以降の復習で効率的な勉強ができると思います。例えを挙げると、文法が出題されない学部を第一志望とするならば重点的にマニアックな文法を勉強する必要はないですよね。長文さえ読める文法が入っていれば充分です。(長文内で文法が問われることがあるので油断はなりませんが!)

長文内で文法が問われるかも、と書きましたが、そこまで深掘りして内容を研究しましょう。大抵の場合、そのくらい細かいところまで内容は傾向として毎年同じ形式で出題されることが多いです。(例:大問3の長文の小問2で文法が問われるような穴埋め問題がある。など)この傾向などの分析は2年分を解いて分かることも多いかと思うので、その形の気付きでも結構です。


・次に、「時間の計算」です。試験時間はほとんどの入試でぎりぎりなことが多いです。僕の経験ベースですが...もちろん慶應文などの例外もあります。

上にあるように、大問数やその大問の内容の重さ、読み込む時間などばらつきがあります。しかし、演習を重ねていれば何分で解けるだろうなということが”肌感”で分かると思います。割と無責任なことを言ってるようですが、それがわからないレベルだと演習が足りていないと思います。少なくとも、文法・単語問題は感覚が分かると思います。全体の試験時間から文法・単語問題の時間を引けば、残りの長文などの大問数で一つあたりの時間が割り出せるはずです。難しいであろう英作文は、私立大の場合、15~20分がほとんどですとだけ伝えておきます。

ここまでの準備ができたら試験を解きます。まず、大問ごとに時間制限を自分なりに設定して、大問の途中で時間が来てしまっても次の大問に移ります。最初は時間内に終わらせるのはなかなか難しいと思うので、空欄がありつつも最後の大問まで手をつけましょう。

時間が来たら、そこまでに回答をした問題にマークをつけます。そうしたら追加の時間を問題ごとに測りつつ、残った全ての問題を解きます。全て解き終わったら、何分オーバーしたかなどメモをしましょう。後の戦略立てに役に立ちます。

・最後に「大問ごとの得点の算出」です。

よく陥りがちなのが、小問の問題数を「全部で50問」という風に長文問題や単語問題など重さを考えずに数えて、正答数で「38問正解だから約75%!最低点が110/150だから超えた!!」などという”間違い”です。この問題が長文ばかりであればまだ良いのですが、「文法30問、長文20問で文法30+長文8の38問正解」であればかなり悲惨です。90点がいいところです。。

このような一喜一憂をしないよう、小問題ごとの得点の分析が必要となります。

最初に、赤本の最初の方にある大学情報のページから満点を調べます。残念ながら、各大問の点数が載っている過去問はほとんどありません。つまり、自分で調べることとなります。満点を調べたら、各大問ごとの問題数を数えましょう。似たような内容は同じ点数であることがほとんどなので、例えば、「文法問題は形式が小問ごとに全く同じ4択の選択肢問題なので2~3点だろう。」「そうすると、6問あるから12点or18点で、12点の場合残りが150-12=138だから、長文があと2問で...」などの想定ができます。必ず整数で得点分布しているので、満点に過不足なく合うように想定をします。「文法4択問題で20問もあるから、1問当たり相当低いだろう。とりあえず2点で考えよう」「回答方式が記述だから得点が高いだろうな」という感覚が大事です。これは誰でもできると思います。最初は慣れないかもですが、ゆっくり感覚を掴みましょう。

【採点】

そしたらいよいよ採点です。まずは時間内に解けたマークがついている分の採点をしましょう。これがあなたの今取れる点数、実力です。たとえ最低点の半分しか取れていないとしても、1週間前とかでない限り対策が練れるので安心してください!!(先ほど述べた小問ごとの得点の分析が役に立ちます。)

次に、時間制限を取っ払った点数を出してください。その点数が、現在インプットとアウトプットが繋がっている点数です。そこからミスなどの問題をを除けば、インプット不足・アウトプット不足が割り出せます。また、志望校の難易度を身に染みて理解できると思います。「時間あってもめちゃむずい...」「読むのに時間はかかったけど、案外内容は理解できてる」など感じられます。

この作業を行うことによって自然と、内容の振り返りや試験の感覚が研がれていくと思います。

ここからフィードバックに入りますが、思考する点がいくつかあるので教えます。この2つを軸に考えます。

1、時間内に終わらせるためにはどうすれば良いか

2、最低点に到達するには

・最初に、時間内終わらせるにはという点についてです。これは学校・学部によって時間の猶予が様々なので一概には定義できないのですが、共通している点はあります。考えるべきなのはやはり、時間に対して得られる点数、つまり問題の重さです。文法1問に5分かけて考えたとしてもたった2〜3点です。しかも4択なら運で当たることもあります。難しい問題でもある程度見切りをつけて次の問題へ進むと言うのが大切です。大抵の入試の英語の問題は全ての問題を満足出来るまで解くというのは不可能に近いです。帰国子女でない限りそこまでの速読は難しく、他の受験生も切羽詰まって解いています。そこれある程度の取捨選択ができる能力が必要となります。思い切りの良さがある人が勝てる世界と僕は考えています。(実際、問題数を多くし、時間がない中での処理能力が高いかどうかを試している試験もあると思います。慶應商など)

このとき、問題の振り返りもしましょう。ただ、過去問はインプットの場ではないので、「この分野が弱い」程度の振り返りで大丈夫です。参考書に付箋などで印をつけて、後ほどそのパート全体を復習しましょう。

かといって速読の練習を怠るのはいけません。実際、大問1つが手が全くつけられないなんてことがあればそれはまだ読むのが遅いです。根本的な時短になるリソースは自分の中に確保しましょう。

・最低点に到達するにはということですが、戦略を立てることが大事だと僕は考えています。満点が取れるならもうこの記事は読む必要はありませんが、皆さんはおそらく合格点最低点は取れていないのではないかと思うので...。基本的に減点法で考えると良いと思います。文法で何点まで落とせるのか、長文で間違えられるのは3問までだ。などと、合格最低点を取るビジョンを自分の中で立てましょう。それがしばらくの目標となります。その目標に合わせて、「まだまだ文法が弱い」などの自分の弱点や伸び代を分析しましょう。そうしたら、自分の効率的な勉強方法がわかります。



長々と書きましたが、過去問分析とは何か?と言うのをまとめると、

・最低点を調べる

・小問の点数を割り出す

・制限時間を調べ、自分のタイムを細かく計測する

・自分のスコアを分析をする

・最低点までの距離を詰める方針を立てる

・それを踏まえ復習する


以上になります。点数だけ見て落胆するのではなく、これだけやることがある!と言うマインドでいることが大事です。点数が低い人ほど伸び代があります。最初から全てできる人よりモチベーションが高くあるべきです。

付け加えると、受験はマインドセットで勝負が分かれます。どれだけ進学校出身の地頭の良い人間でも、同級生が難易度の高い大学に現役で受かっている中、自分は浪人しているという引け目から暗くなりがちです。大学受験は日本においては、人生のカーストが分かれる最後の平等な機会であると言えます。(就活で逆転するのはなかなか難しいです)

今まで、進学校に通っていたエリートと呼ばれる人間と、高校で留年しさらに不登校だった僕のような落ちこぼれが対等に殴り合える最後の機会です。たった1年で逆転できるという最強コスパを勝ち取れるチャンスが目の前にあります。年収や異性からの視線、生活水準、娯楽の充実度など人生の全てがこの機会によって変わってしまいます。緊張・プレッシャーも感じるかもしれませんが、ポジティブに考えれば、自分の想像もしなかったような幸福が待っていると言えます。


ぜひ合理的な人生を選びましょう。


また次回の記事もよろしくお願いします。


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