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デザインレビューで気をつけていること

私は普段の仕事でWebサービスの開発やマネジメントをしています。UIの実装やプロダクトマネジメントの際にビジュアルデザイン(以下デザイン)のレビューは難しいなと思うことがあります。今回はこれまでの経験から気をつけていることをまとめてみます。

感じたことを伝える

デザインレビュー時に感覚を答えることはデザイナーにとって好ましいものではないことが多いです。確かに「違和感を感じる」や「しっくりこない」といったフィードバックだけではなにを伝えたいのかわかりません。しかし、フィードバックの言語化に詰まって違和感を見逃し、結果的に手戻りになることになってしまうこともあります。デザインは専門的技術で素人がすぐに身に付けられるものではないです。だからなるべく感覚をそのまま伝えて、その後に理由を深堀りしています。大事なのは感覚で終わらせずに考えつづけいてることがデザイナーに伝わっているかだと思います。対面だと考えていることが雰囲気によって伝わりますが、リモートワークだとなかなか伝わらず意図しないコミュニケーションになってしまいます。自分だけで理由の深掘りがうまくできない時は言葉にして「しっくりこないと感じているが理由をうまく見つけられない」と発信してデザイナーともしくはチームメンバーと議論することで模索していきたいです。

意図をきく

自分はデザインをみただけではわからないことだらけです。一見しただけではなぜこの形になっているのかわからず「なんとなくよい」となりがちでした。だからこのデザインにはどんな意図があるのかをきくようにしています。聞いてみると結果だけでは見ることのできない試行錯誤やデザインの狙いを知ることができます。この結果だけではわからない情報はプロダクトにとって最適なデザインになっているかを議論するための種になります。一緒に働いてたデザイナーに言われた「デザインは思っているより理論的だ」はまさにその通りでした。

基準を自分の中に設ける

プロダクトのビジュアルデザインの場合、ユーザーの基準を自分に宿してレビューするようにしています。たとえばターゲットユーザーが普段アプリやWebの利用頻度が低いとわかっているときはアクションに対する確認を多く入れたりすることが必要かもしれません。

ユーザーがプロダクトを通してジョブを完了するまでには以下のステップがあると考えています。

・ユーザーが目的を理解できているか
・ユーザーが次の行動を判断できるか
・ユーザーの行動が正しく反映されるか 

これらの基準を一つ一つ検証してユーザーが使えるためにはどうするべきかをチームで探せるようにしています。


ここまでかいてみてデザイナー、チームとの信頼がベースになってレビューが成り立つことがわかりました。レビューは批判や否定につながりやすい動作です。自分たちがプロダクトを通して何をしたいかを共有しつつ否定ではなく議論や提案をできるようにしていきたいです。

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