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BtoB SaaSからnote社へ。いま50名の開発組織でプロダクトを作る理由

keinumaです。8月末にBtoB SaaSを運営している株式会社カミナシを退職して、10月1日からnote株式会社(以下note社)でエンジニアをやってます。

まだ試用期間を過ぎてないのですが、ようやく最初の担当機能をリリースしてほっとしたので筆を取りました。

この文章ではなんでnote社に転職したのか書いていきたいと思います。基本的にnote社いいよ!って言ってる文章なので悪しからず。

転職のきっかけ

転職のきっかけはひとことでいうとプロダクトに対する熱量が自分自信が期待するラインよりも足りていなかったことです。

カミナシには2020年5月、人数が10名くらいの時期にエンジニアとして入社しました。1時間の全社ミーティングでビジネス・プロダクトすべての詳細を聞けていた時期です。名刺には「アプリケーションエンジニア」と書いてありましたが、職種って何?おいしいの?ってくらい色々な経験をさせていただきました。

特に後半1年は新規事業の立ち上げに中心的に関わり、どういうプロダクトを作るのかを考えたりチームを立ち上げたりしてました。だんだんコードを書かなくなっていましたが月1回以上のペースで飛来してくる巨大課題をみんなで乗り越える日々がエキサイティングでした。苦しい時期もありましたが総じて濃く、楽しい2年間を送れたと思ってます。

その上でなんで転職しようと思ったのかは、自分がリーダーとなってプロダクトの未来を描いていこうと強く想えるプロダクトに携わりたいからです。

退職する半年前からEM、2ヶ月くらい前からPdMを担当させてもらっていました。PdMとしてはプロダクトが持っている課題の中でも顧客から切望されていて、とても難しいソリューションに取り組んでいました。そのために顧客を誰よりも理解してプロダクトの未来像(カミナシではプロダクトビジョンと呼んでました)を自ら形作るパワーが自分には足りてないなと痛感していました。

PdMとして働くのも楽しかったのですが、INSPIREDにも書いてあるようなプロダクトへの情熱を僕はそこまで持てていないのではないかと思い始めて、チームメンバーや顧客に負い目を感じてました(カミナシは3900万人のノンデスクワーカーの未来を変えるとっっっても重要な存在意義があります)。自分が陣頭指揮を取りながらプロダクトを引っ張っていくよりもっと激アツ未来を描ける人が取り組んだ方がいいと思ってました。

一方でPdM業務はエンジニアとは違って、不確実性の高い課題をいい塩梅で解いていく力や顧客理解、社内との連携など、やることがたくさんあって楽しかったのも事実です。自分はきっとエンジニアリング一本ではなく組織やプロダクトを引っ張っていけるようになりたいんだとカミナシで気づきました。しかし、やりたいことはあるけれど、プロダクトはカミナシじゃないのでは感がもくもく育っていきました。

そう感じた僕は転職への旅に出ます。

転職する上で大事にしたこと

カミナシから転職しよう!と思ってYOUTRUSTのステータスを変更したところ、ありがたいことにたくさんの企業からご連絡をいただきました。自分自身の経験というよりここまで会社・プロダクトが成長するために頑張ってきたカミナシメンバーのおかげだと思い、とても嬉しかったです。

合計で20社くらいカジュアル面談をして最終選考まで進んだのは3社でした。カミナシのようなドBtoB SaaSというよりたくさんの人が使いそうなtoCよりのサービスが多かったです。

今回自分が大事にしていた基準は大きく2つありました。

  1. ユーザー・プロダクト中心に考えるカルチャーがあること

  2. 自分で作りたい!と心底思えるプロダクトであること

これらをもとに選考を進めるかを考え、最終的にnoteに入社することを選んでいます。

ユーザー・プロダクト中心に考えるカルチャーがあること

カミナシではビジネスってやっぱり難しいなと思う日々でした。毎日、「この機能を作ったら買うよ!」と言ってくださるエンプラの方々と「この機能もっと進化させてほしい!」と言ってくださる既存ユーザーと「負債返済しないと機能作れない!」という社内のエンジニアから声があがる状況の中でひりつくような優先度を決めては変えながら前に進むしかありません。

そんな状況だと大事なものを忘れがちになります。中長期的な目線が見えなくなったり、水曜日に「明日って土曜日だっけ」って思ったり。大事なことすら忘れがちになってしまうくらいやること三昧なスタートアップでは目標に向かい続ける仕組みが重要です。僕はこの仕組みがカルチャーだと捉えていて、スタートアップの中で大事な基盤の一つだと確信してます。

カミナシもかなりカルチャーを大事にしている企業です。(見返すとカルチャー関連のnoteがたくさんある!)MVVもプロダクトが立ち上がったばかりの頃から全員納得できるものを決めました。

いい会社です。引き続き次の会社でも同じような働く上での地盤がある会社がいいなと思ってましたが、そんなカミナシにいてもカルチャーって難しいなって感じることも多かったです。

これまで僕は「バリュー」 = 「メンバーが大事にしている価値観」だと思ってました。価値観というとふんわりしていてかなり抽象的です。新機能を作るぞ!ってなった時に同じ価値観を持っているのにやろうとしていることは逆!みたいな局面がたくさん出てきます。

そんな中でnote社のカジュアル面談のMVVの説明を受けて考えが一歩進みました。MVVの一つであるクリエイターファーストというバリューに則るとこういう行動が良くてこういう行動がだめと聞いたときに、カルチャーとは価値観ではなくどの行動を評価するかということに気付かされました。価値観よりも具体的でわかりやすいです。そしていいカルチャー、悪いカルチャーはプロダクトやチーム、状況によって変わることも納得できます。

なので次の会社ではカルチャーを行動まで落とし込んでいる会社がいいなと思ってお話を聞かせていただきました。

自分で作りたい!と心底思えるプロダクトであること

次の基準は自分が作りたいと思えるプロダクトかどうかです。この基準がないと今回転職する意味はないってくらい大事でした。

他にも最終選考を受けていた企業はありますが、noteは一際思い入れがあったプロダクトでした。noteを初めて知ったのは2018年に素敵なクリエイターに出会ったのがきっかけです。このクリエイターの方が書いた記事と出会ったことをきっかけに、クリエイターの本を買い、連載されていたcakesを購読するようになりました。日記も毎日書かれていたので楽しみに読んでは素敵回が公開されるたびにサポート機能を使ったりして、noteを読む時間が増えていった一番の理由になっていました。

そのかたは今では個人アカウントではなく別なアカウントで書くようになって頻度も減ってしまいましたが、再びnoteで毎日更新したいと思えるような場を作れるといいなと思ってます。

他にも、noteで活動している私の推しクリエイターはたくさんいます。お笑い芸人さんや漫画家さんとたくさんのジャンルで活動されている方々がnoteでクリエイター活動を楽しい!と感じてもらうために。まだnoteを初めてない人がnoteを書いてみたいなと感じて参戦してもらうために。これらの思いを持ってプロダクトを作っていくことが僕自身の願望です。

いつか人気職種ランキングにYoutuberを追い抜いてnoteが出てくるとすてきですね。

note社で何してるの?

今回転職するときにエンジニアではなくPdMやEMとして選考に進むことも検討しました。しかし、これまでいろんな最初にエンジニアを経験するのはプロダクトを理解する上で必要なことだと思ってます。(とはいえコード書いてユーザーの課題解決できるような機能を提供してくけどね!)

カミナシでもいろんなポジションに挑戦させてもらったのは最初に現場でエンジニアリングを実践していたからだと思います。

引き続きnote社でもエンジニアとしてプロダクトの進化に携わっていきます。役職はバックエンジニアですがプロダクトに必要であればフロントエンドもインフラもやっていきたいです。

少しでもnote社気になるなって思った人はぜひカジュアル面談受けてみてください!お話きくだけでも楽しいエンジニア、PM、デザイナーの方々がたくさんいます。

おまけ

note社では部活も活発で、自分は将棋部に入部しています。11月の頭には職団戦にも参戦して他の企業と戦ってきました。(結果は残念ながら2回戦敗退😢)

指導対局でバチバチに教えもらってる様子


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