経験者は思う、メリットゼロの男性育休なんていらない。それよりも……
男性育休なんていらない。
それよりも、夫婦そろって定時で帰宅できるほうが100倍子育て支援になる。
自民党の有志が、男性育休義務化を推進する連盟をつくったそうですね。
さすがおじさんの巣窟、何もわかっていません。
育児は、休業中に終わるイベントじゃない。
生活スタイルや考え方の根本的な変化が求められる日常の連続なんだよ。
「男は仕事、女は家庭」「長時間労働は美徳」という価値観を変えないで男性育休をねじ込んだって何も変わらない。
むしろ男性育休を義務化することで企業は「子育て支援をした」というアリバイを手に入れ、社員に「育休をとらせてやった」恩を着せ、ますます家庭を無視した残業や転勤命令がはびこるのではと心配しています。
私の夫は育休を数週間取りましたが、確かにないよりあったほうがいいです。
少なくともパパと赤ちゃんの思い出づくりにはなりました。
でもその後は(妊娠前からずっとでしたが)出張ざんまいで、月に0~4日くらいしか家におらず私はワンオペ育児。
心身が崩壊しかけて正社員の仕事も手放しました。
毎日必死すぎて、夫が育休を取ったことなんて一瞬で忘れましたね。
さらに、育休の後に夫が育児をしないと、思わぬ弊害が発生します。
わが家の場合、夫の中で「おっぱいのんでねんねして だっこしておんぶしてまたあした♪」のイメージで子どもの成長が止まってしまい、自我が出てきた子どもを扱う大変さを理解してもらえなかったんです。
でも子どもが1歳半くらいのとき、タイミングよく私が寝込んで夫がワンオペに。
子どもにイライラする夫の声を布団の中で聞き、「私の気持ちがわかったか!」と、ひそかにほくそ笑んでいました。
育児は、毎日毎日ずっと続きます。
長期的に子育てに関わらない(関われない)のに育休だけ取るなんて、仕事にたとえるなら単発のバイトみたいなもの。
その場しのぎにはなるけれど、長い目で見ればなんの役にも立ちません。
わが家は夫が転職して出張が激減し、ほぼ毎日18時までに帰宅しています。
おかげで2人で子育てができるようになり、家庭の雰囲気が明るくなりました。
一時的な男性育休より、残業せずに帰れるように意識や働き方を変えたほうが、よっぽど子育て支援になると確信しています。
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