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大人の学びに大切な3つのエネルギー

こんにちは。小川恵子です。コーチとして、「誰もが大器晩成する人生を生きている」を信条に、人生をリードし続ける大人に伴走しています。

さて今回は「大人の学び」についてのまず、ひとつめの記事です。「ひとつめ」とお伝えしたのは理由がありまして、私が長年好奇心を持って探求し続けていること・・・いやちょっとかっこつけましたね、ぶっちゃけ大好きなことの一つだからです。

この、大好きで、喜びややりがいをもたらしてくれ、とんでもなく難しくて、奥深く、さまざまな可能性に満ちた大人の学び。これからも折に触れて書いていきたいと思います。今日はそのひとつめです。

私の人生そのものともいえる、この大人の学びには、3つのエネルギーがとても大切と私は考えています。

いま何か学んでいる人、これから学ぼうとしている人の参考になれば幸いです。


学ぶ大人の共通の悩み

私は2020年にコーチとして独立しました。
独立前は約17年、ビジネスパーソン向け教育のベンチャー企業で働いていました。お客様のほとんどは、それぞれの目的のために、働きながら学ぼうとする人たちです。

お客様のお話を伺う個別相談も私の大切な、そして大好きな仕事の一つでした。

ご相談内容は本当にいろいろでした。

まず、何をどんなふうに学べばいいのか。
学び始めたけどなかなかモチベーションが続かない。
学んだ後のキャリアを描きなおしたい。
社員と組織の成長のためにどんな学びを設計したらいいか。

おひとりおひとりの人生にふれる体験でした。17年間ほぼ毎日、学びと成長、キャリアにまつわるさまざまなお話を伺ってきました。

この教育の会社の前は、飲食サービス業で約8年働いていました。この仕事も、日常的に一緒に働く仲間の話を聞き、お客様の話を聞く日々でした。

それぞれ状況や学ぶ目的は違えど、みなさん共通の悩みは

忙しいなかで「いかに学びを継続するか」

ということでした。

大人は役割も多く、やることも多く、忙しいですよね。1日24時間の限られた時間のなかに、あらたに学びの時間をつくっていくわけです。

やりきれなくて残念ながら挫折してしまう人もいれば、自分なりのペースで学び切る人もいて。

なお、挫折してしまうことが悪だとは思っていません。いまは諦めたようにみえていても、本音ではあきらめておらず、数年後に学びを再開される例をたくさんみてきました。
人は常に変化・成長し続けていますから、人生のフェーズにおいてこのようなことが起きるのも当然ですよね^^

忙しい中で学びに挑戦するたくさんの大人の方々をみてきて、私がいま思うのは、大人の学びに大切なエネルギーがあるのだろうなあということです

次の項目からひとつずつご説明していきます。

① 新しいことを始める「自己決定」のエネルギー

まずひとつめは、「自己決定」のエネルギーです。つまり学ぶことを「自分で決めているかどうか」です。

会社勤めしたことのある方はおそらくご経験があるんじゃないかと思いますが(私もあります)、特に興味のない講座を「必須の研修だから受けなさい」と言われて受けさせられるときの、あのやる気の出なさといったらすさまじいですよね。

これは、学ぶことを自分で決められていないことが理由です。やらされている感覚だからなのですよね。このような気持ちでは学びに身が入るはずもないですよね。

また「なぜいま、学ぶのか」も大切です。

これもみなさん経験があると思いますが、子供の頃の宿題です。「よし、ご飯食べたら宿題やろう!」と思っていたのに、晩御飯のときに「宿題ちゃんとやらなきゃダメだよ」みたいに言われると一気にやる気がなくなります。

「学ぶかどうか」に加えて「いつ学ぶか」を自分で決めるからこそ、やる気が出て、学ぼうという行動につながります。

この「自己決定」は、新しいことを始めるときに大切なエネルギーです。

② 主体性を持って取り組む「当事者意識」のエネルギー

ふたつめは、「当事者意識」のエネルギーです。つまり「学ぶことを自分ごととしてとらえているかどうか」です。

たとえば、対人支援のスキルが仕事で必要になり、スキルを学ぼうと決めたとします。いろいろな資格、選択肢があるので、誰かに事前に相談することもよくあると思います。

コーチングの勉強がいいか、キャリアコンサルタントの資格取得がいいか。迷いますよね。でもいろいろな人にアドバイスをもらったとしても、最終的に決めるのは自分なのですよね。

そのときに、「あの人にコーチングを勧められたから」が理由だと、学びはじめる理由も、何かあって学びを諦める理由もその人になります。いわゆる「他責」になってしまうのです。これでは他人ごとのようになってしまって、学びに身が入らないでしょうし、優先順位を高いまま保つのは難しそうです(私も経験あり)

「この学びは自分にとってどんな意味があるのか」と、自分の学びの目的を握り、しっかり腹落ちしていると自分ごとになります。自分ごとなので、主体性をもって学びに取り組むことができます。

これがふたつめの大切なエネルギー、「当事者意識」です。

③ 心に火を灯し続ける「願い」のエネルギー

みっつめは、「願い」のエネルギーです。本当に願っていることがわかっていれば、あなたの心に火が灯り続け、学びを継続するエネルギーになります。

なぜ願いが大切かというと、いろいろなことが起きて挫けそうになった時に、自分を奮い立たせることができるのが、願いだからです。

ひとつめのエネルギー「自己決定」で自分で決めて、ふたつめのエネルギー「当事者意識」で自分ごととして学びに取り組んでも、不測の事態は常にあります。

急な残業、お子さんが熱を出した、勉強にマンネリ感を感じる、理解が進まない自分が嫌になり、やる気が下がる・・

学びを継続しづらくなる出来事は次々と起きてきます。

そんなとき、「この学びは自分の願いを叶えることになるんだ」「ありたい未来につながるために大切なことなんだ」と、自分の願いを思い出せると、心に火を灯しなおして、また続けることができるようになります。

過去のVoicyで、「人を動かす2つのエネルギー」というテーマで、「恐れ」と「願い」のエネルギーについてお伝えしたことがありました。

「恐れ」のエネルギーは、外側からの刺激に反応して生まれます。瞬間的にすごい力を発揮しますが、長続きしません。いわゆる「喉元過ぎれば暑さ忘れる」です。

一方、「願い」のエネルギーは、自分の内側にあり、じっくりじわじわ作用します。仮になにか環境変化があって学びを続けることが難しくなっても、自分の心にある「叶えたい願い」が原動力になっているから、その願いを叶えるためにまた立ち上がることができるのです。

このように、「願い」は、学びを継続するためにあなたの心に火を灯し続ける、大切なエネルギーです。

恐れよりも、願いに生きよう

今回は、大人の学びに大切な3つのエネルギーをご紹介しました。

① 自己決定=新しいことを始めるエネルギー
② 当事者意識=主体性を持って取り組むエネルギー
③ 願い=心に火を灯し続ける継続のエネルギー

前回のnoteで「前提の持つ力」、マインドセットのお話をしましたが、つながる話ですね。

「私は学んで自分の願いを叶えることができる」という前提をもって、「なぜ学ぶのか」という問いを自分にたてて、この3つのポイントで、ご自分のエネルギーを高まりをぜひ感じてみてください。

3つのポイントで考えてみても、なかなかしっくりくる答えが見つからない。エネルギーが高まらない。こういうときは、今のあなたにとって、その学びは実は必要ではない可能性もあります。

では、必要ではないのになぜ学ぼうとしているのでしょうか。
もしかしたら、願いではなく、前述の「恐れ」のエネルギーに突き動かされているからかもしれませんね。

これも私の経験です。
誰かがステップアップの勉強を始めた、と聞くと、自分もやらなければ乗り遅れるような、置いていかれるような気持ちになって、慌てて背中を追いかけたりしたこともありました。これぞ「恐れ」のエネルギーですね。

このときの学びはもちろん意味はありました。もしも焦りや恐れではなく、願っていることにつながると確信した学びであれば、もっと違う体験になっていただろうなと今でも思います。

忙しい大人が、それでもなお、自分の願いを知り、叶えるための行動を続けることが、「大人の学び」なのだと私は考えています。私の大切にしている「人生は冒険の旅」にも大切な要素だと思っています。

何か学ぼうとしている方、今まさに何か学んでいる方は、その願いを叶えるためにも、ときどきこの3つのポイントでご自身に向き合ってみてくださいね。


とはいえ、一人で考えることはなかなか難しいと言う方は、個別相談をご利用ください。
恐れに突き動かされて、本質ではない学びに時間やお金を費やした経験のある私だからこその、リアルな壁打ち相手、やらせていただきます。

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Voicyのミアビータチャンネルで毎週土曜朝8時のパーソナリティを担当しています。
音声では説明しきれない部分など、Voicy配信後に毎回大幅加筆しているのがこのnoteです。Voicyのほうもお時間がある時にぜひ聴いてみてくださいね。


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