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俺だ。よく来たな。 まずはこの私設賞「1200文字のスペースオペラ賞」に参加してくださっ…
「1200文字のスペースオペラ賞」は締め切らせていただきました。 参加してくださった皆様、…
亜光速宇宙船『ハガネ』のカメラが”それ”を捉えたとき、ビルは思わず椅子から跳ね上がった…
部屋の電気を消すと、天井にプラネタリウムが広がる。 ベッドに仰向けになると、私はその手作…
大忘却が数年後に迫っていた。 宇宙の泡構造に穿たれた数億光年もの空虚、超空洞にも、きわめ…
アルファ・ケンタウリ星系、ホーキング市。灯りも疎らな旧国際宇宙港地区上空を飛翔する影あ…
うんと高い高速の、真下で眠る河原で一人、石を鳴らしながら、空をじっと見上げていたら、半月のそばを、碧の流星が滑っていって。追いました。よろめきながら、足を踏み出したんです。長い尾は、まっすぐ星座を切り裂いて。硬そうな、濃くて鋭い緑の一条に、右手をそっと伸ばしました。だけど、指頭が触れそうになった瞬間、こぶしを握らずにはいられなくなって。唇をきゅっと結びました。 あふれる息を照らすのは、燃える赤い星。凍てついた青い星。溶けゆく黄色い星。だけどそれらを押しのけて、肌に、真白
地球には朝、昼、夜と表情を変える天井があった。 天井の役目は宇宙と地球を繋ぐこと。青や黄…
「ああ。今頃みんなは大みそか。忙しくしているんだろうな。」 「俺の地元はそろそろみんな寝…
「なんだ、この奇妙な絵は」 「見ていると頭がおかしくなりそうだ」 街の美術館には、評判…
人間って、すぐ一番星に祈るやん? あれ、俺ほんま嫌い。 だって、俺が金星で、「一番星…
エイリアンは排除したが、宇宙船のクルーも全滅した。三人の中で生き残ったのはマックだけだ…
新東名高速上り線。32kmの渋滞にハマっている。王蟲の群れのようなブレーキランプ。だから正月…
漆黒の美姫、アレナリア。 その瞳は星のごとく燃え、豊かな髪は荒々しい風雲を呼び寄せ、繊細な指先は獰猛な炎を吹き出し、ひと目その姿を見た者はかの女に平伏し、忠誠を誓うという。 しかしアレナリアは血を好み、平伏した者どもの首をも掻き切ることでもまた、名を知られていた。 そしていまや、美姫アレナリアは自らの血の海でのたうち回っている。 名将ギルソニエルは、その旗艦『アレナリア』においてまさにアレナリアの名にふさわしく数々のいさおしを挙げ、勇猛果敢なこと正に漆黒の炎のごとくあり、そ