きのけい

東大ア式蹴球部テクニカルスタッフ→エリース東京FCテクニカルコーチ/レアル・マドリー分…

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東大ア式蹴球部テクニカルスタッフ→エリース東京FCテクニカルコーチ/レアル・マドリー分析 Twitter:@keigo_ashiki footballista:https://www.footballista.jp/author/keigo-kinoshita

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    東京大学運動会ア式蹴球部における先進的なユニット活動の様子をお見せします! 毎月初め:【ア式の頭脳、テクニカルスタッフのサッカー論考】 →東大ア式テクニカルユニットのスタッフが、先進的な活動から得た知見を生かしてサッカーを語ります! 不定期:【inside東大ア式 〜東大ア式ユニット活動の軌跡】 →ユニット活動としてピッチ外活動に注力している東大ア式。その先進的な活動の内側を公開します!

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2021-22レアル・マドリー、伝説への軌跡

こんにちは。 デシマ(10度目のCL制覇)をかつて成し遂げ、歴史に名を刻んだカルロ・アンチェロッティがレアル・マドリーに帰還。当時はジョゼ・モウリーニョの下ほとんど完成されたチームにガレス・ベイルが加入し、かの有名なBBCが結成された。アンヘル・ディ・マリアをインサイドハーフ(IH)で起用するという彼にしか見出せないバランス感覚で、圧倒的な強さを誇るチームを作り上げた。ジネディーヌ・ジダンとセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランらレジェンドがクラブを去り移行期にあったレアル

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    • “先手を取る”プレー原則の浸透に見る双方向型のゲームモデル運用。レアル・マドリー好調の要因をポジショナルプレーの観点から紐解く

      こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、レアル・マドリーの今季前半戦の分析記事を寄稿しました。 筆者は現在関東サッカーリーグ1部のエリース東京FCというクラブでテクニカルコーチを務めていますが、今回の記事は特に、レアル・マドリーを分析する上で現場に立つ指導者としての視点を多く取り入れることができたと感じています。 具体的には、サッカーの戦術記事などでよく目にする“タイミング”や”テンポをコントロールする”などといった表現への解像

      • 23-24ラ・リーガ第24節 レアル・マドリー対ジローナ レビュー(2024/02/11)

        こんにちは。 書けるときに書いておこうということで、ラ・リーガの優勝争いを占う天王山、首位レアル・マドリーと勝ち点2差で2位につけるジローナの一戦をレビューします。本稿は、ここ数年ではnoteではほとんど書いてこなかった純粋なマッチレビュー記事です。というのも、来週末あたりにレアル・マドリーの今季前半戦の総括記事を執筆する予定となっているためです。内容が被らないようあえて文脈に触れず、可能な限りこの試合で起こった現象のみにフォーカスするという逆にテクニカルな内容となっていま

        • トニ・クロースは何がすごいのか?

          こんにちは。 所属するエリース東京FCのシーズンが終わり、大学院での研究も少し落ち着く時期に入ったので、最初は年内一番のビッグマッチであるナポリとの一戦のマッチレビューを書くつもりでした。スターティングメンバーの図まで用意していました。 試合は4-2というスコアでレアル・マドリーが勝利し、無事CLグループステージは5連勝で文句なしの首位通過。ティボ・クルトワ、エデル・ミリトン、ヴィニシウス・ジュニオール、ルカ・モドリッチ、ケパ・アリサバラガ、アルダ・ギュレルをケガで欠きな

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          プレーパターンの指示は「一度も出していない」。エリース東京FCを関東2部優勝へ導いた、山口遼監督率いる若き指導チームの挑戦

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、筆者がテクニカルコーチとして所属しているエリース東京FCの指導チームを取材していただいた記事が公開されました。 今季、エリース東京FCは関東2部リーグに所属していました。地域リーグはその上に関東1部リーグがあります。リーグ戦が終わると地域CLという各地域リーグ1部の上位チームが集うコンペティションがあり、そこでの過酷な連戦を勝ち上がった1チーム(入れ替え戦に勝利すれば2チーム)のみがJFLへ

          プレーパターンの指示は「一度も出していない」。エリース東京FCを関東2部優勝へ導いた、山口遼監督率いる若き指導チームの挑戦

          【クラシコレビュー】レアル・マドリーの逆転劇をミクロとマクロの両面から解き明かす【山口遼×きのけい対談】

          こんにちは。 少し時間が経ってしまいましたが、国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、先日アウェイのカンプ・ノウで行われたラ・リーガ第11節伝統の一戦エル・クラシコのレビュー記事が公開されました。 記載の通り今回のレビュー記事はこれまでとは異なり、エリース東京FCで一緒に仕事をしている監督の山口遼(X:@ryo14afd)との対談形式となっています。レアル・マドリー、バルセロナそれぞれの目線から、チーム状況を踏まえてどのようにスターティングメン

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          全局面を司るベリンガムの衝撃。いよいよ“モダンフットボール化”へと舵を切ったレアル・マドリーの戦術分析

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、ジュード・ベリンガムら新戦力が加わった新生レアル・マドリーの戦術分析記事を寄稿しました。 14シーズン在籍し、黄金期のレアル・マドリーの戦術上のキーマンであり、クリスティアーノ・ロナウド退団後は絶対的なエースストライカーとしてバロンドーラーとなったカリム・ベンゼマを含む多くの選手が退団した今夏。ベリンガムの他ケパ・アリサバラガ、フラン・ガルシア、アルダ・ギュレル、ブラヒム・ディアス、ホセルを

          全局面を司るベリンガムの衝撃。いよいよ“モダンフットボール化”へと舵を切ったレアル・マドリーの戦術分析

          “バルベルデ・システム”の継続と“ロドリゴ・システム”への再構築――辿り着いた完成形は連覇にあと一歩届かず。レアル・マドリーのシーズン総括と来季の展望

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、今季のレアル・マドリーの総括および来季の展望をまとめた記事を寄稿しました。 カタールW杯の開催によりイレギュラーなシーズンとなった今季。昨季終盤に確立し、劇的なCL制覇を成し遂げた“バルベルデ・システム”の継続の道を選んだカルロ・アンチェロッティ率いるチームは、カゼミーロ退団の穴を新加入のオレリアン・チュアメニが見事に埋めたことで最高のスタートを切ることに成功しました。 しかしそのチュアメ

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          チームの機能性だけでなくコンペティション特性も影響。レアル・マドリーがカップ戦で発揮する“強さ”の理由に迫る

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、レアル・マドリーの考察記事を寄稿しました。テーマは、”国内外のカップ戦で勝ち上がっているレアル・マドリーがカップ戦巧者状態となっている要因”です。 レアル・マドリーがリーグ戦よりもカップ戦(特にCL)に強いクラブであることはここ数年の歴史を見ても明らかと言えるでしょう。昨季はラ・リーガを制したものの、バルセロナやアトレティコ・マドリーが早い段階で失速していたという側面がありました。過去10年

          チームの機能性だけでなくコンペティション特性も影響。レアル・マドリーがカップ戦で発揮する“強さ”の理由に迫る

          再び未来に歩みを進めたレアル・マドリーの大勝劇。リバプール戦の鍵となった戦術的ポイントを紐解く

          こんにちは。 久々のnote投稿になりました。私事ではありますが、大学の卒業論文執筆や、新たに所属することになったチームの活動に明け暮れておりました。まず初めに少しその紹介をさせてください。 春に大学を卒業し、大学院へと進学するのですが、並行して2023シーズンよりエリース東京FCというクラブのテクニカルコーチに就任しました。いわゆる"サッカーアナリスト"としては前所属クラブである東京大学運動会ア式蹴球部(サッカー部)に続き2クラブ目になります。 現在関東サッカーリーグ

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          『FIFA』とリアルサッカーの比較と考察――今後の両競技の発展に向けて Part2

          こんにちは。 今回は、新たに創設された世界トップクラスのシェアを誇る人気サッカーゲーム『FIFA』シリーズの国内大会である『FIFAコミュニティシリーズ』のオープニングイベントで行われた試合を、戦術的な観点から分析するというテーマの記事を執筆させていただきました。 本稿はいつものような宣伝だけでなく、誠に勝手ながらPart2と称し、実際に筆者が『FIFA23』をプレーした動画に大まかなコメントを付けて元記事の主旨を補足するという記事になっております。普段はレアル・マドリー

          『FIFA』とリアルサッカーの比較と考察――今後の両競技の発展に向けて Part2

          攻め手を欠いたポルトガルを下し劇的決勝T進出を決めた韓国。見え隠れした両者の課題と戦略的駆け引き

          こんにちは。 "W杯アーカイブ化計画"にお誘いいただき、抽選の結果グループH第3節の韓国対ポルトガル担当に割り当てられました。noteで執筆するマッチレビューは久々で、かつレアル・マドリー以外のチーム同士の試合をレビューする機会もなかなかないので新鮮な気分です。まずは状況の整理とスタメンの確認から。 順位表とスタメン第2節終了時点での順位表はこちら。 韓国はポルトガルに勝つことが必要条件となっている。その上同時キックオフのもう1試合でウルグアイがガーナを相手に勝利を収め

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          “小鳥”から”ファルコン”、そして――ウルグアイの怪物フェデリコ・バルベルデが世界に翼を広げる時

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、推しクラブの"イチオシ選手"というテーマでレアル・マドリー所属のMFフェデリコ・バルベルデの紹介記事を寄稿しました。 やや分析チックな内容になってしまいましたが、あくまで自分の中では選手紹介という位置付けで、そのため時系列(シーズン)ごとの彼の活躍や成長を辿っていくような構成になっています。 ちなみに、昨シーズン執筆したカリム・ベンゼマの"分析記事"はこちらで紹介しています。 限定的な出

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          交錯するレアル・マドリーとバルセロナ。明暗分かれたクラシコが示した皮肉な現実

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、先日ホームのサンティアゴ・ベルナベウで行われたラ・リーガ第9節伝統の一戦エル・クラシコのレビューおよび考察記事を寄稿しました。 以前から、昨シーズン終盤に続いたCL劇的勝利のあたりから、レアル・マドリーは大きな進化を遂げたと思います。その進化の方向の先に、かつて世界を席巻したペップ・グアルディオラのバルセロナの存在を薄らと感じていました。 そして今シーズンに入り、おそらくここまでのベストゲ

          交錯するレアル・マドリーとバルセロナ。明暗分かれたクラシコが示した皮肉な現実

          東大ア式蹴球部テクニカルユニットのデータ活用術。パッキング・レートに潜むミランの課題とは【チェルシー 3-0 ミラン】

          こんにちは。 国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に、CLグループリーグ第3節チェルシー対ミランのレビュー記事を寄稿しました。 今回は「きのけい」ではなく「東大ア式蹴球部テクニカルユニット」として記事を出させていただきました。というのも普段のレビュー記事とは少し異なり、弊部が普段の活動で行っている試合後のデータを用いたパフォーマンス分析の手法の一部を紹介するという趣旨の記事だったためです。後輩にデータ集計や分析を手伝ってもらいました。 とはい

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          カセミロロスを感じさせない快勝劇。CLセルティック戦に見る、新戦力を加えた欧州王者レアル・マドリーの現在地

          こんにちは。 私事ですが、大学院に無事合格したため、もうしばらくは記事を書き続けることができそうです。今後ともよろしくお願いいたします。 新しい記事の宣伝となりますが、その前に昨シーズンのシーズンレビュー記事がじわじわと伸び気がついたら500いいねに達していました。多くの方に読んでいただき嬉しい限りです。全文無料となっていますので、最近知っていただいた方など、まだの方はぜひご一読ください。 そして今回は、国内外の最先端のサッカーを扱う専門誌『footballista』に

          カセミロロスを感じさせない快勝劇。CLセルティック戦に見る、新戦力を加えた欧州王者レアル・マドリーの現在地