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自分に自信がなくても、たまには「人の役に立った」って思っても良いじゃない

俺は元々過剰なまでの自信家、というより勘違いが大きくて、
少し基礎ができたことをあたかも「その物事を全て完璧に理解してこなした」かのように錯覚する奴でした。
そんな単純な脳みそをしているので常に自分がしたことには自信満々。
俺がやったことに間違いなんてあるはずがないし、否定されればそれを素直に受け入れることができませんでした。

あることをきっかけに自分が何もできないことを痛感して自己肯定感を著しく喪失し、何に対しても保険を作って話すように。
良い言い方をすると「謙遜」なんて言いますが、自己嫌悪に限りなく近かった。
0か100かみたいな性格なので、今度は「自分は何もできない」と思うようになっていました。

しかしそれも最近起きた出来事のおかげで徐々に変わりつつあり、自分のしていることに対して「ある程度の純粋な自信」を持つことができるようになってきました。

と言うのも自己肯定感を下げることで自分を守ることは出来ていましたが、それでは自分の周りにいる人にもある種の不安や不快感を与えることに気が付きましたし、
「単純に自信なすぎる俺キモくね?」と思えるようになりました。

なんかそう思えるようになってから、色々な人との関係が良好になってきている気がするし、物事がうまくいくことが多くなっている気がする。

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自己肯定感が低いとは言え、正直俺は客観的にみてもきっと「何をやってもダメな人」ではないと思います。
ある程度手先は器用だし、好きな分野のことはのめり込んですぐ覚えれるし。こうやって文章も書ける。
兎に角本当に何もない人間ではないです。

まあまあ面白い人生も歩んできたと思います。
人に散々迷惑かけましたし、しょうもないことも沢山してきましたが。
普通の人ではまあ経験しないことも沢山してきました。
面白いことなんで俺はベラベラ喋るわけです。
自分を普通と思ってる人からしたら、俺は豊富な人生経験を積んでいるわけです。

つまり相手からすると俺は、「自分より能力があって人生経験が豊富な人」と思われる場合があると言うことです。
そんな人が自分を否定してばかりいては、聞いてる相手は立場がないですよね。
相手からしたら自分より能力があって人生経験豊富な人が自分を蔑むような発言ばかりするのですから。
「あなたがそんなに自分をダメな人と思っていたら、俺なんてもっとダメじゃん」と言う気持ちにさせてしまうし。
とてもタチの悪い嫌味です。

俺がどれだけ人のことを考えずに、自分のためにしか生きて来なかったかを痛感しました。

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最近暇です。
暇と言うよりは、在宅勤務に代わって人と会う頻度が激減したので寂しいと言うのが本音です。
でもこの暇も悪いことばかりではなくて、今まで怠慢で受動的だった自分がどんどんアクティブになっていくのを感じています。

友達付き合い、音楽面、仕事において、全て自分から動くことが増えました。
寂しいので自分から進んで人と話に行きたくなるわけです。笑

以前は約束をすっぽかす、連絡をしない、遅れても悪びれない。
俺は常々人を見下すことで自尊心を保っていたんだと思います。
いざ孤立したかのような寂しさに襲われてから気付くなんて、なんともありきたりでダサいきっかけですが、
30歳の節目の前に気付き、改善しようと心がけることができてよかったです。

「以前の自分を勝手に許せている」ような、少しよくわからない優しさ?のような感情もあります。
お前も辛かったよね、自分を守るためには仕方なかったよね、でもそれじゃお前と関わってくれてる人を知らない間に裏切り続けてるからダメだよ?みたいな。
数ヶ月前までの自分が途端にすげえ幼い子供みたいに感じていて、「自分の思考をあやす」感覚と言うか、まだ何もわからない子供に対してやっちゃいけないことを教える親みたいな感覚と言うか。
そんな感じで自分の思考、行動、発言を見返すことができています。

この考えの何が良かったって、
相手軸で物を考えるようになってから、次第に自分のことも大切に思えてきました。
俺は自分のこともかなり雑に扱っていたと思います。

「なんとかなる」とは恐ろしい言葉ですね。
俺は何が起きても本当になんとかなると思っていましたが、本質は違います。
周りに人がいないと寂しいし、誰かのためと思えないと頑張れないし、自分を肯定してくれる人がいないと動けません。
つまりは、全然なんとかならない人間なのです。笑
俺は変わり者だから嫌われても仕方ないと思っていた考えを、変わり者でも嫌われ者になってはいけないと言う考えにシフトできました。

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最近アクティブになってきたと前述しましたが、その影響が顕著に現れているのが音楽面です。
初対面の人に「慧一さんしかドラムはいないと思ってました!」とか、「本当にドラム好きです!」と嬉しいお言葉をいただくことが増えて、俄然僕のモチベーションも上がり調子です。
こんなにも自分は誰かに必要にされていたんだと感じることができた良いきっかけでした。
惰性で音楽をやってきましたが、それでも続けてきて良かった。
本当にありがとうございます。

そんなお言葉をくださる相手に格好悪いところ見せたくないので、単純にもっと上手になりたいなと思っています。
ちょっと褒められて嬉しくなっちゃっただけかもしれないんですが、それでも相手が俺に言ってくれた言葉は変わりません。

俺はドラムが上手い。
そして、そこに慢心しなければそれで良いかなと思います。

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最近は友達からも嬉しいことを言われることが増えました。
前ほど嫌味な奴じゃなくなったとか、なんか陰湿さみたいなのがなくなったとか。お前は自分が言うほど悪い奴じゃないのに、無理に悪者ぶらなくて良いとか。
俺はどれほど嫌な奴だったんでしょうね。

そうやって色々な人から嬉しい言葉をかけられたから、自分の心境は変化しているのだと思います。
つまり俺も周りの人に同じことをすればみんなハッピーじゃん?と思うわけです。
特別良いやつになろうとかは思ってませんが、相手の悪いところを見つけて否定するよりはよっぽど良いはずです。
俺が思う幸せって、自分含めて大切だと思っている人が幸せであることなんだなと感じました。

俺は本当に人に恵まれています。
以前の俺を見放さないでいてくれたみんなにも、俺に新しいきっかけをくれた最近できた友達、お知り合いの方にも本当に感謝しています。

いよいよ今までの悪行のツケを払うべき時が来たと言うことでしょうか。
関わってくれるみんなが、「慧一といると楽しい」と感じてくれるようになれたらと思っています。

俺はドラムが上手い。

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