町で唯一の高校が閉校。最後の高校生たちとレゴで都農町の未来を考える。
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町で唯一の高校が閉校。最後の高校生たちとレゴで都農町の未来を考える。

都農町唯一の高校、宮崎県立都農高等学校が今年度で閉校に。地方創生の課題、少子高齢化・人口減少・若者流出を肌で感じます。

校舎の跡地利用・リノベーションや町にとっての影響が話題になりがち。それはそれで大きな課題なんですが、まず一番に考えるべきはいま在籍する高校生たち一人ひとりのことでしょう。

1 課題研究をレゴで

都農高校で毎年のカリキュラムになっていた年間の課題研究。

今年は都農町制100周年であることも意識。「新時代」「閉校」「グローカル」の視点で10班に分かれて研究テーマを設定、毎週2時間研究し12月に総合発表会。

金曜日に「100周年のPR」「都農町のためになること」とビッグテーマを掲げた2班のお手伝いをしてきました。

テーマが大きすぎてアイデアに煮詰まっていたようなので、僕がよく使っているレゴ®️シリアスプレイ®️を活用し、2時間、15人の高校生たちとワイワイやってきました。

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2 高校生の表現力、速くて高い

レゴ®️シリアスプレイ®️はデンマークのレゴ社とMITが共同開発した大人向けのワークショップメソッド。言葉の通り、真剣なことを遊ぶように考える。

コンストラクショニズムという学説がベースになってます。

コンストラクショニズムとは、手と頭が連携を取りながら、新しい知識を構築、再構築していくという理論です。「何かをつくることで学ぶ」という考え方で世界中の学校教育や社会人教育に大きな影響を与えています。

簡単に言うと、お題が出たら考える前に手を動かしてレゴを作る。作ったレゴに関するファシリテーターからの質問に答えながら、事後的に考えたりもして、自分なりのアイデアに自ら気づいたり考え方を整理していく感じ。

僕は2017年から、認定ファシリテーターとして、様々な社会人向けのレゴ®️シリアスプレイ®️を実践していますが、大人、特にオジサンは正解を探したり、問いの本質・裏側を詮索することに頭がいってしまいがちで、なかなか手が動かない人が多かったりします。

一方で、高校生や中学生は、お題が終わらないうちからどんどん手を動かし自由自在に作っていく。こんなところからも、高校生たちの創造性はやっぱり♾だなと感じます。一緒にやっていて、なにしろ楽しいのも高校生。

3 都農らしさをつくる

まず、「都農らしさを表現」と言うお題で思い思いにブロックをつくってくれました。僕らが一人づつ順番に、どんな意図でつくったのか、ブロックの意味とか聞いていき、答えた内容をみんなで共有。

「あっ、このブロックはそういう意味か」「そこにそれあるんだぁ」「目をつけたのそこぉ?」「それってなになに?」みたいな感じでゆるやかに。

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共通して多かったのは「夏祭り」「ブドウ・トマト」「漁港」「農業」

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「喜怒哀楽が激しい」とか「動物園みたい」など、都農人の気質?を言い当てているなと共感する作品も多かったです(笑)

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都農町のイメージを共有した上で、各班が考える「100周年のPR(ポスター)」「都農町のためになること」をそれぞれレゴでつくって見ました。

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4 100周年のPRと町のためになること

ポストイットや紙では表現できないことを短時間で伝えられるのもレゴの良いところ。

今年、高校生にとって、閉校とともにダブルショックとなってしまったのが、都農人が一番盛り上がり心の支えであるようにも感じていた8月1日2日の夏祭りがコロナの影響を鑑み中止になったことです。

高校生たちからも、都農といえば祭り、神輿、太鼓台と出てきていました。

100周年のポスターイメージでも、尾鈴山と神輿や太鼓台がつくられていたので今後、高校の学園祭や発表会の場も活用して、高校生たちならではの「祭り」を自分たちなりに考えてみては?と投げかけてみました。

高校生発で、町民全体で秋冬に向けて、夏祭り中止のリベンジ企画ができるといいな、と思います。僕も町民の一人として考えたい!

もう1班では、都農のためになることとして、漁港がありながら漁師の数、漁獲高が減ってきている現状を課題と捉え、高校生たちが漁師さんたちにインタビューに行って、どうすれば漁業が盛り上がっていくか、考えていくことを今後の研究課題に加えてもらいました。

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あっという間の2時間。1回だけレゴを使ってすぐに解決できることはないけど、もともと明るくて元気な高校生たちが、初対面とは思えないほど積極的に意見を言ったりアイデアを出してくれたことが印象的、かつ今後の希望が増しました。

5 校舎の有効活用

都農町として、約46,000㎡近くの敷地に延床面積で9,000㎡以上の建物がある高校は、とても大きな存在です。

駅から近く、商店街にも歩ける、これからの町の新しい中心地になり得る場所ですが、いかんせん、でかい。

迂闊に手を入れると改修工事費が跳ね上がる。と言って放置して本当に廃校になってしまっては町にもダメージ。難しい案件です。

個人的にも責任感、使命感持って企画中です。

高校そのものの再現は難しいけど、都農高校が実践してきた三庭の訓「誇り・学び・創造」を持続できるようなコンセプトを定め、町内外の人が交流できる場として企画し、リーズナブルな改修プランを提案していこうと思っています。

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その際に、今いる高校生たちと一緒に企画をしていけるといいかなと思ってます。

以前、成城学園高校の講師をしている時、校舎の建て替えで、通い慣れた校舎の思い出を新しくできる森に託そうというテーマで高校生たちと1年間かけて考えたことを思い出しました。

在校生の半分近くは都農町出身。就職する高校生が多く、そのまま町に住み続けることもあるので、積極的に閉校活用とまちづくりを一緒に考えていけるよう、巻き込んでいきたいと思います!

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まちづくりスタートアップ「イツノマ」代表 http://itsunoma.co.jp |UDS社長退任、宮崎県都農町に移住し起業|グランドデザイン|まちづくりホステルALA https://ala-tsuno.com/|デジタル・フレンドリー推進|ゼロ・カーボン戦略|キャリア教育