見出し画像

競馬ナイト+(プラス) 2024年12月号発行・文:鈴木ユウヤ

1.編集前記

今年も光陰が矢のごとく進んで暦は12月。気温もめっきり下がり、ブルペンでマライア・キャリーが肩を作りはじめる頃合いになった。

パンピーたちがやれクリスマスだ年越しだ帰省だ、ガキ使がないと寂しい、松本はテレビに出すな、などと慌ただしく走り回るのを尻目に、我々馬券野郎はただ一つのビッグイベントに思いを巡らせる。

有馬記念がやってくる。

競馬好きだった父から予想に関して薫陶を受けたことはほぼないが、唯一言われたのが「有馬記念はその年の負けが取り戻るように買え」という教訓である。レギュラーシーズン3位のチームが日本一になることがあるように、12月最終週までマイナス収支だった人間が有馬記念で全てを取り戻すこともあるのだ。しかも競馬の場合は購入金額をコントロールすることで、意図的にそれを狙うことができる。まだまだ勝負は終わっていない。

しかし有馬記念で逆転を狙うにせよ、まず当てないことには無為に負けを広げるだけだ。

というわけで、この『競馬ナイト+』12月号は「有馬記念徹底研究号」と位置づける。2章では有馬記念について多角的な視点から考え、考え、考え抜くことにした。

ほか、阪神JF~ホープフルSのGⅠ展望や、重賞レースの攻略データ、地方ビッグレースの特集を掲載する。「この騎手この条件」ではルメール騎手の騎乗傾向を、「コースのバイブル」ではもちろん中山芝2500mを分析する。

月イチで書き続けてきた当マガジンもこれが今年のラスト。締めくくりに相応しい熱量で仕上げました。ぜひ楽しんでいってください!

2024年12月2日
鈴木ユウヤ


複製・再頒布は禁止しますが、なるべく多くの方に紹介してもらいたい気持ちもあります。良識の範囲内でお願いします。
※出走想定などの情報は12月2日時点のものです。報道された情報に基づいていますが、変更される可能性もあります。ご了承ください。


ここから先は

17,621字 / 23画像

¥ 500

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

よければチップによりご支援いただけると幸いです。活動を続けていくための資金とさせていたきます!