ステイヤーズS(G2) [重賞最終見解]
2023年12月02日(土)
中山11R ステイヤーズS
過去5年のステイヤーズSは、前走条件戦orオープン特別戦の出走馬が3勝。当該ローテ馬は過去5年中4年で連対。
格下のレースを使われていた馬が、大幅な距離延長で秘めたる才能を開花させやすいレース。
また、年に一度しか施行されない特殊条件の3600m戦だけに、いわゆるリピーターの出現率が高い傾向も当レースならでは。
13年14年はデスペラードが連覇。
15~17年はアルバートが3連覇。
モンドインテロはステイヤーズSで3度馬券内に好走。
トウカイトリックは当レースで3着以内が4度のスペシャリスト。
ディバインフォース、シルヴァーソニックも昨年一昨年と近2年連続で3着以内に好走。
ジェットモーションは、前走丹頂S(札幌芝2600m)7着からの臨戦。
2走前の札幌日経OPでは、上がり順位3番手の末脚を計測。
過去5年の当レースは、前走2500m以上出走or近2走以内に上がり順位3番手以内馬が全勝。
4人気以下で複勝圏内に好走した10頭も全馬が当該ローテ馬。
2019年1着モンドインテロ、2018年1着リッジマンも前走丹頂Sからの臨戦だったように、前走が格下のレースに出走していた馬も期待値は高いレース。
父ハーツクライは、凱旋門賞馬トニービンの血が強調されたスタミナ指向の強い種牡馬。
昨年1着、一昨年も3着と結果を残したシルヴァーソニックは、母の父がトニービン。
ステイヤーズS3連覇の実績を持つアルバートも、トニービンの血が強調されたアドマイヤドン産駒。
母の父シンボリクリスエスも、当レースに相性のいい欧州型ロベルト系種牡馬。
当レースで3度3着以内に好走した実績を持つモンドインテロも、母の父がロベルト系ブライアンズタイム。
尚、本馬の母方は重厚な英国牝系。
一昨年の勝ち馬で昨年も3着と結果を残したディバインフォースも、父が英国種牡馬のワークフォース。
トニービンに代表される愛国血統、あるいは英国血統など、日本の競馬では重厚すぎるタイプが走るステイヤーズS向きの典型。
シルブロンは、前走の札幌日経OP(札幌芝2600m)が上がり順位2番手の末脚で5着と、買いパターンに合致する臨戦過程。
父トーセンジョーダンは、10年以上に渡りステイヤーズSで特注系のトニービン系の種牡馬。
母方はそのトニービンと同じ愛国の牝系と典型的なスタミナ指向の強い欧州血統馬。
ダイヤモンドS(東京芝3400m・G3)で3着の好走実績を持つように、日本の競馬では2600mでもスタミナを持て余してしまうようなキャラクター。
裏を返せば、中山芝3600m戦はデビュー以来最高の舞台設定である可能性さえ秘める1頭。
ダンディズムの母父Singspielは、欧州競馬のチャンピオンサイアーとしても知られるサドラーズウェルズ系種牡馬。
近3年のステイヤーズSは、サドラーズウェルズの血を持つ馬が2勝。
母方が重厚な愛国牝系であることも、今回の競馬へ向けては強調材料。
推奨馬
ジェットモーション
シルブロン
ダンディズム