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-2017年産駒種牡馬データ-2020-2021 POG/一口馬主ドラフトへ向けて

2020年ダービーが終わり、次の世代のデビューが迫ってまいりました。
POGを長年楽しんでいる方や一口馬主へ出資予定の方へのお役立ち記事となればと思い、書いてみる事にしました。
当記事では2017年産駒の種牡馬データなどから踏まえ、次世代の考察をしていまいります。
※2017年産駒データ(2019/06/01~2020/5/31)

まずは種牡馬成績から
【2019年リーディングサイアー(2歳)】
1-ディープインパクト
2-ハーツクライ
3-キズナ
4-ダイワメジャー
5-エピファネイア
6-ロードカナロア
7-ヘニーヒューズ
8-キンシャサノキセキ
9-オルフェーヴル
10-スクリーンヒーロー

上位10頭から勝ち上がり率などの成績を具体的に調べていきます

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1-ディープインパクト
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■2017年産駒登録数
143頭(内抹消7頭)
■勝ち上がり数
75頭
■勝ち上がり率
52.45%
■重賞成績
11-7-8-7-6-31(70戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
シャフリヤール(ドバイマジェスティ)
牝馬
サトノレイナス(バラダセール)
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データを調べてみると勝ち上がり率が他の種牡馬よりもダントツ高く、
尚且つ1走当たりの賞金も387万円と、ポイント(賞金)を得るためには是非とも指名したい種牡馬である事が分かった。
また、2020年度のダービーには5頭・オークスには8頭出走している。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
46-27-18-89/180(勝率25.6%)
・社台ファーム
23-13-14-55/105(勝率21.9%)
・ノースヒルズ
5-0-2-9/16(勝率31.3%)

残念ながら2019年種付け(2020年産駒)は24頭でこの世を去ったが、
2018年の生産頭数は144頭(内血統登録141頭)、
2019年の生産頭数は113頭(内血統登録109頭)と今年もPOGや一口馬主のドラフトではひっぱりだこになりそう。


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2-ハーツクライ
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■2017年産駒登録数
87頭(内抹消5頭)
■勝ち上がり数
36頭
■勝ち上がり率
41.38%
■重賞成績
4-6-3-4-1-18(36戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
サンデーアーサー(シンハディーパ)
牝馬
パロットビーク(クリアンサス)
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ディープインパクト産駒には及ばないものの、勝ち上がり率4割超と指名(出資)者には心強いデータ。
1走当たりの賞金は248万円と、ポイント(賞金)面でも狙っていきたい種牡馬である事が分かった。
また、2020年度のダービーには3頭・オークスには3頭出走している。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
26-14-12-49/101(勝率25.7%)
・社台ファーム
4-5-8-31/48(勝率8.3%)
・社台コーポレーション白老
3-0-4-31/38(勝率7.9%)

ハーツクライ産駒に関してはノーザンファーム生産成績が2位の社台ファーム生産成績を突き放しており、
POGではノーザンファーム生産馬をから選んでいきたい。


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3-キズナ
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■2017年産駒登録数
168頭(内抹消36頭)
■勝ち上がり数
58頭
■勝ち上がり率
34.52%
■重賞成績
6-3-1-2-4-25(41戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
ヴィゴーレ(ヴァイセフラウ)
牝馬
ドリームアゲイン(ディルガ)
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1走当たりの賞金は156万円と、上位2頭と比べると物足りなく感じるかもしれないが、
初年度産駒にしては素晴らしい数字を叩き出した。
(ディープインパクト初年度産駒:1走当たり賞金278万円)

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノースヒルズ
12-6-1-42/61(勝率19.7%)
・ノーザンファーム
8-8-5-20/41(勝率19.5%)
・社台ファーム
7-4-3-28/42(勝率16.7%)

POGでキズナ産駒を狙う際はノースヒルズ生産かノーザンファーム生産を狙うのが良さそう。
余談になるが、キズナ産駒を馬券で狙う際にはノースヒルズ生産馬の回収率がずば抜けているため、覚えておいて損はない。


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4-ダイワメジャー
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■2017年産駒登録数
90頭(内抹消22頭)
■勝ち上がり数
25頭
■勝ち上がり率
27.78%
■重賞成績
2-3-3-3-0-17(28戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
グランメテオール(ライラックスアンドレース)
牝馬
セレンゲティ(ザズー)
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1走当たりの賞金は161万円と、前年272万円から数字を落としてしまっている。
2017年産駒の重賞勝ち馬はレシステンシアのみ。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
14-11-8-39/72(勝率19.4%)
・ダーレー・ジャパン・ファーム
3-5-3-14/25(勝率12.0%)
・笠松牧場
2-2-2-4/10(勝率20.0%)

比較的狙い所が難しい種牡馬のように感じられるが、
シェアポイント(JRAVAN-POG)やドラフトの票読みで迷った際には積極的に狙いたい種牡馬でもある。


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5-エピファネイア
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■2017年産駒登録数
138頭(内抹消31頭)
■勝ち上がり数
45頭
■勝ち上がり率
32.61%
■重賞成績
2-2-3-1-5-14(27戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
バンベルク(ペルレンケッテ)
牝馬
オレンジフィズ(シャンボールフィズ)
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1走当たりの賞金は159万円と、初年度から上々の数字が出た。
勝ち上がり率も優秀で評価が高かったため、本年度より種牡馬価格が倍に上がった。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
12-15-10-77/114(勝率10.5%)
・長谷川牧場
4-0-0-0/4(勝率100%)
・社台ファーム
3-6-6-36/51(勝率5.9%)

生産順2位の長谷川牧場のデアリングタクトが凄い数字を叩き出した。
ノーザンファームが初年度から積極的に種付けしているので、次年度は勝率を上げる事になるだろう。
日高産の繁殖馬とも相性が良く、次年度も引き続き注視したい種牡馬。


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6-ロードカナロア
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■2017年産駒登録数
144頭(内抹消17頭)
■勝ち上がり数
44頭
■勝ち上がり率
30.56%
■重賞成績
0-1-0-1-2-18(22戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
グランデモナルカ(ネオヴィクトリア)
牝馬
エリカポンシャン(シャンドランジュ)
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1走当たりの賞金は119万円と、昨年度の212万円から半分近く落とす結果となった。
重賞勝ちこそないが、勝ち上がり率は依然高い数字を保っている。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
16-17-22-73/128(勝率12.5%)
・社台ファーム
6-6-2-33/47(勝率12.8%)
・社台コーポレーション白老
4-5-5-25/39(勝率10.3%)

繁殖牝馬名簿には錚々たる名前が並ぶ。
2018年(2019年)産駒は昨年以上の活躍が期待できそうだ。


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7-ヘニーヒューズ
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■2017年産駒登録数
93頭(内抹消21頭)
■勝ち上がり数
37頭
■勝ち上がり率
39.78%
■重賞成績
0-0-0-1-0-4(5戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
ダミアン(レディーソルジャー)
牝馬
リアンクール(マハーバーラタ)
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1走当たりの賞金は123万円と、ダートデビューが多い産駒にしては相当優秀な数字。
全成績は11.8%(芝6.2%-ダ12.9%)とダートで勝ち上がってからも活躍する事が分かる。
また、ダートは中央で2歳重賞がないため重賞成績が振るわないのは仕方がないところ。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
4-1-1-11/17(勝率23.5%)
・須崎牧場
3-2-2-9/16(勝率18.8%)
・社台ファーム
2-3-0-3/8(勝率25.0%)

POGでは積極的に指名し辛い(ダート2.3歳重賞が少ないため)が、
一口出資に関していえば、安定して活躍してくれる良い種牡馬だという事が分かる。


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8-キンシャサノキセキ
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■2017年産駒登録数
92頭(内抹消16頭)
■勝ち上がり数
32頭
■勝ち上がり率
34.78%
■重賞成績
2-0-1-0-4-4(11戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
キャルベロス(ケイティーズベスト)
牝馬
ユーロポップ(ルミナスグルーヴ)
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1走当たりの賞金は151万円、芝・ダート問わずに活躍馬を輩出する種牡馬。
2017年産駒の全成績は10.2%(芝11.2%-ダ9.1%)と、僅かに芝の活躍のほうが上。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
14-11-8-47/80(勝率17.5%)
・ノースヒルズ
2-4-1-5/12(勝率16.7%)
・岡田スタッド
2-2-1-1/6(勝率33.3%)

社台ファームの成績が0-2-2-22/26と2020/5/31時点で1勝もしていない事が分かった。
個人的には好きな種牡馬だが、クラシック路線に駒を進める馬を見極めるのは難しい印象。


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9-オルフェーヴル
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■2017年産駒登録数
140頭(内抹消28頭)
■勝ち上がり数
32頭
■勝ち上がり率
22.86%
■重賞成績
2-3-2-3-1-11(22戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
ガトーバスク(キャレモンショコラ)
牝馬
シュライエン(ソベラニア)
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1走当たりの賞金は132万円と、産駒の活躍の割に少ない数字が出て驚いている。
2017年産駒の520戦中146戦をダートで走っているように、近年ではダートでの活躍も目立つようになってきた。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・ノーザンファーム
18-9-12-40/79(勝率22.8%)
・社台コーポレーション白老
3-3-1-25/32(勝率9.4%)
・社台ファーム
2-2-7-35/46(勝率4.3%)

強打者(大振り)的な要素があり、POGでは取捨選択が非常に難しい種牡馬である事が分かる。
クラシック路線で活躍するオルフェーヴル産駒を指名出来ればシェアポイント(JRAVAN-POG)で優位に立てるはず。


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10-スクリーンヒーロー
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■2017年産駒登録数
81頭(内抹消17頭)
■勝ち上がり数
25頭
■勝ち上がり率
30.86%
■重賞成績
2-2-2-1-0-16(23戦)
■筆者のドラフト1巡目
牡馬
マイネルオーロラ(コスモキララ)
牝馬
ウインシャーロット(マリアヴェロニカ)
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1走当たりの賞金は150万円と、前年の2016年産駒のPOG期間の107万円から躍進。
2017年産駒の346戦中116戦をダートで走っており、芝・ダート問わずに活躍馬を輩出している。

生産者別着度数成績(上位3位)では
・コスモヴューファーム
6-6-1-23/36(勝率16.7%)
・ビッグレッドファーム
4-1-1-43/49(勝率8.2%)
・社台ファーム
3-4-3-13/23(勝率13.0%)

コスモヴューファームとビッグレッドファーム産駒の活躍馬が目立つ。
ウインやラフィアンのオフィシャルで進み具合などをチェックしながら指名していくのが吉。

最後までお読み頂きまして誠に有難う御座います。
反応があれば種牡馬データを11位~20位や新種牡馬編も週末に書き上げようかと思っております。
他にも「こんなデータある?」などご要望があればDMなどでお申し付け下さい。

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どうぞ宜しくお願い致します。