スクリーンショット_2018-12-29_0

全文公開!箕輪編集室学生ブートキャンプ紙芝居byけい

本日釜石にて行われていた箕輪編集室学生ブートキャンプday2。

その午前中では、自己理解と他者理解を深め、お互いの背景を知ることで、安心感あるコミュニティにしていくためのワークを行いました。


そこで披露した僕の過去の話から、メッセージを伝える紙芝居の全文を公開します。

以下全文!!!!!!!!!!!!!!

けいですーよろしくね!

まずどんな人かってところから紹介したいんだけど、いま大学4年生ですー!
大学では化学の勉強をしていて、タバコの有害性とか、化学物質汚染で苦しんでる人の心のケアについて研究してます!
あと趣味はサッカー観戦です!FC東京わかる人ー!お!何人かいるね!JリーグのFC東京のサポーターでいつも地方遠征とかしながら応援してますー!

そんな僕の話をこれからしていきたいなーと思うんだけど、まずみんなに聞いてみたいことあるんだ。

みんなはさ、「できない自分」に出会うとどんな気持ちになるかな?いままで小学校、中学校そして高専で生活してきて、家で、学校で、親との中で、友達との中で、勉強とか、部活とか、何かしらのプロジェクトだったり、たくさん「自分ってできないなー」って思うことあったんじゃないかなって思うんだ。
そんなとき、みんなはどんな風に思ってたかな?そしていま、「できない自分」がいたときにどんなこと思うかな?
そんなことを思いながら聞いてもらえたらと思います。

まず小さい時の話からしたいんと思うんだけど、僕は親からいつも「周りに迷惑かけちゃダメだよ」っていわれてたんだ。
ファミレスでご飯を食べる時、静かにさせるために、手は膝の上におかされたし、電車内では黙ってなきゃいけなかったし、幼稚園とか小学校のとき今日あったことを話せばいつも、周りに迷惑かけなくて偉いねって言われてた。

周りに迷惑かけたら怒られるから、周りの人に迷惑かけないように、むしろ周りの人のためになるように動くのが得意だった。
そうやって誰かのためになれるようにしてたら、できることも増えて、いつも先生の期待に応えられたり、スポーツも体操クラブ通ってたからできることも多かったんだ。

できることも多かったから、保護者とか同級生とか先生からいつも褒められてた。
けいくんすごいね!って。

いっつもそうやって褒められると嬉しかったんだ!自分が周りの人の役に立ってる!って思えてすごくホッとした。できる自分でいたいって思うんだよね。

そんな風にいつも思ってたんだけど、
その分いつも、できない自分に出会う時怖くなるんだよね。
みんなできてる蝶々結びが出来ないとき、
みんな答えられているのに自分がわからないとき、そして、みんなはうまく話せるのに、俺はうまく話せないとき。

俺ね、吃音なんだよね。
吃音ってわかるかな?俺もいうてここ最近吃音って言葉を知ったんだけど、
スラスラ話せない症状で、どうしてもどもってしまったりするんだ。

みんなにとって音読ってどんな時間だったかな?いうて、教科書に書いてあるもの読むだけだし、そんなに苦痛じゃないと思うんだけど、俺にとっては、

音読の時間が生きてる中で一番嫌いだった。

小学校のある日のことを話したいんだけど、
2時間目、今日は新しい章に入る。
先生から教室に入ってきて、
「今日は新しい章入るから、じゃあこの列から1行ずつ読んでいこうかー」

あの列ってことは・・・・おれは21番目だから、、、ここからか!

何度も何度も繰り返し練習するんよ・・・
今日はいける今日はいける・・・

前の人が読み終えたきた!

なんでや・・・・全然言葉が出てこない・・・
こんなに練習したのに、どうしてや・・・・10秒待っても言葉が出て来なくって、無音で、ざわざわしだして・・・

みんなどう思ってるんだろう・・・普段元気なのに、なんで教科書すら読めないって思うんだろうな・・・こんなん10秒でみんなは読めるだろうに・・・
ああ、、、、みんなはスラスラ話せるのに、なんで俺は話せないんだろう・・・

なんで吃っちゃうんだろう。なんでつっかえちゃうんだろう。いやだなぁ・
恥ずかしくってたまらなくて、せめてみんながうまく話せない理由と同じにしたくて

いつも「漢字が読めなくて・・・」とか「どこ読んでるかわからなくて・・・」ってことにして済ませてた。

できないことをうまくごまかしてたんだよね。

そんな自分はいつまでも変わらなくて、

中学に入って、サッカー部に入ってたんだけど、そこで学年のキャプテンとして、中学1年のとき1年をまとめて、2年の時は2年をまとめて、3年の時はチーム全体をまとめるみたいなことしてたんだ!

キャプテンってみんなどんなイメージかな?
割とめっちゃうまそうなイメージあるじゃん!
キャプテン翼とか思うとまぁうまいし、実際にキャプテンはうまい人多いし。

おれどんなだったかっていうと全然うまくなかったんだよね。
スタメンは入れない時も全然あったし、、
キャプテンなのに下手ってどんな風に思われるんだろう。っていつも不安だった。
うまい人からはなんであいつ下手なのにキャプテンなんだろうとか思われてるんじゃないかって、、

そんな感じでいたから、いつも自分のミスを隠してたんだ。自分がミスしたって周りに思われたら、あいつ下手だなって思われるんじゃないかって怖くて、自分がミスしても、グラウンドが悪くてうまくボール蹴れなかったとか、周りがうまくしなかったから失敗したとか、いつもそう言ってた。
全部全部自分ができないからってわかってるのに、自分ができなかったって認めたら、みんないなくなっちゃう気がして、できない自分がいるのがやっぱりいつも怖かった。

いっつもできない自分は嫌われるってそう思ってた。
高校時代、軽音部でギター始めたけど、基礎的な用語が全然わからなくて、練習進まなくて、そんな自分がダサいと思って、友達にわからない用語も聞けんかった。
受験勉強、周りは勉強の仕方がめちゃめちゃわかってて、勉強すればするほど伸びていくのに、おれは全然勉強の仕方がわからなくて、聞けばいいのに、「勉強の仕方がわからない自分」をみんなに知られるのが怖くて聞けなかった。
だから、受験期応用問題できていないといけないのに、基礎的な問題も全然できなかった。

いっつも、周りよりも劣っている自分が怖くって嫌われると思って、周りにさらけ出すことなんてできなかった。

そんな自分が大学で始めたのがNPOカタリバという団体での活動でした。

仲間がすごい好きだったんだ。
必死こいてがんばってる先輩たちが輝いてて憧れだった。

でもそこでもいつも息苦しかった。
先輩たちはずっと昔からカタリバをしてるから、やっぱりできることも多くて、
その反面1年生の自分にはなにもできなくて・・・・

いつものように思ったんや、
こんなにできない自分のこと周りはどうおもうんだろう。
「がんばります」って言って始めたのに、「あいつ口だけやん」とか「あいつだめじゃん」とかそうやって思われるんじゃないか?って。。

周りに嫌われてるかもしれないし、周りの役にも立ってないし、、、
自分いる意味あるのかな???
学校も理系で毎週20枚くらいあって忙しくて、趣味のサッカー観戦もあって、そんな中で、カタリバできないのにやって、誰にも貢献できなくて、自分が苦しんで、
できない自分がいても意味ないやん。。
やめよう・・・・

やめようと思ったんでけど、できないからやめますなんて言えないから、
周りの人に伝えたんだ、「忙しいからカタリバやめます」そしたらね、先輩の人がこんなこと言ってきたんだよね。

「このまま辞めたらできないままのけいだよ、できないからって逃げてるだけやん」
「おまえあんなにがんばりたいって言ってたんか」

「少しずつできるようになったらいいやんか」

気づいてたら涙が出てきてた、
できないんだなー自分って、それに悔しくなったからじゃない。嬉しかったんだ。
自分ってここにいていいんだなって。

この人は、できない自分なんて責めてないんだ。
できない自分がいても、目指すもののために頑張っていこうそうやって言ってくれてるんだなって。

おれは何にもわかってなかった。
いつも「できるか」「できないか」ばっかり考えてた。
できないといる意味がないなんてないってずっと思ってた、でも違ったんだ。

「弱い自分」「だめな自分」「周りに見せたくない自分」も

居て当然だって。
そんな自分を周りの人も持っていて、それをお互いに分かり合いながら進むことが大事なんだって。
もっと自分のことを周りにもわかってもらいたいし、周りのことも自分もわかりたいなって。

できるとかできないとか、目に見えること以上に、その裏側にあるいろんなひとの気持ちを分かり合いながら進みたいってそういう自分でいられるように、僕は
「自分も周りも両方の気持ちを大切にできる自分でいたい」って思うんだ。

みんなはできない自分に出会ったときどんなことを感じますか?

そしてこれからどんな風に生きていきたいですか?

これでけいの話を終わります。ありがとうございました。

サポートを受けてのお金は、僕のコミュニティ創りの資金にさせていただきます。 人が人とつながりやりたいことを実現するコミュニティを一緒に創りましょう。