月の恋人

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記事

終章 記憶

38 土手沿いを風が吹いていた。風はあたたかみを帯びている。長い冬が去り、春が来ようとして...

6章 月面の蜜月

「時はぼくを変えていく。だけどぼくは時をさかのぼることはできない」(「チェンジス」デイビ...

5章 邂逅

「ぼくの人生があまりにも奇妙な時期を迎えているときに、きみはぼくに出会った」(映画『ファ...

3章 大学生

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい...

4章 奇妙な相棒

「レエモンがピストルを私に渡すと、陽のひかりがきらりとすべった。それでも、われわれは。一...

2章 音楽が鳴る間は踊り続けろ

「踊るんだよ」「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ。おいらの言っていることはわか...

1章 ぼくの心はどこにある?

「その亀は逆さまのまま横たわっていた。その腹は灼熱の太陽で焼け、砂に足を打ちつけて、自分...

プロローグ:この小説を書くに当たって

帰り道はいつだって早く感じる。辟易とする会社が待っているから、行きは気がすぐれなくなるこ...