見出し画像

ビルボードジャパンソングスチャート構成指標のひとつ、Twitter指標の動向を記す

ビルボードジャパンソングスチャートが社会的なヒットの鑑と考え自分のブログで紹介する一方、構成する8つの指標についてはブラッシュアップが必要ではという考えを勝手ながら抱いています。昨年秋に一度このような私見を記載。

後にビルボードジャパンでは昨年度末からストリーミング指標にSpotifyを追加、且つ有料サービスと無料とで係数を設けており、”鑑”たる精度はさらに上がったと考えています。

その一方で、個人的に最も引っかかるのはTwitter指標。この指標の導入理由等は礒崎誠二さんのインタビュー記事を読むと解るのですが、しかしこの指標の傾向が最近、急激に変わっているのです。

2200725 BJ Twitter推移

Twitter指標における上位陣の顔ぶれは2019年度以降大きく変わってきました。最も大きな動きはジャニーズグループの躍進ですが、他にもアイドルやK-Pop、LDH系やアニメ・ネット関連で上位20位まで全て占められる週も出てきました。

Twitter指標に注目したきっかけは、三浦大知「Blizzard」がファンのつぶやきによりこの指標でポイントを大きく獲得していたこと。”ブリ活”というファンの命名もあって「Blizzard」がさらなる成功を収めたことで、この動きは面白い、好いと思っていたのですが、その動きが加速したように思うのです。

加速とは、三浦大知さんのファンのみならず様々な歌手のファンがビルボードジャパンソングスチャートのポイントを獲得できることに気づいたこと。それ自体はまったく問題ないのですが、明らかに不自然なポイント獲得のためのツイートが目立つようになった気がします。アイドルグループのメンバーが出演しているドラマの実況ツイートの中に、そのドラマとは一切無関係のないグループ名と曲名(主に新曲)がドラマのハッシュタグ付ツイートに織り込むのを見て興醒めしたこともあるのですが、だんだんこのような不自然なツイートが常態化したように思うのです。

しかしながら、星野源「うちで踊ろう」がビルボードジャパンソングスチャートにランクインできたのは世間の流行を感知しやすいTwitter指標の存在があってこそ。完全に排除してはいけないと考えるとジレンマが…チャートポリシーを定期的に改正しているビルボードジャパンソングスチャートが、肥大化したと言えるかもしれないTwitter指標をどう取り扱うのか、注視したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?