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iPad Pro 13インチをオールインワン端末として活用してみたら快適だった話

こんにちは、ケイカク(𝕏:@KakutaKei)です。

ボクは日頃からMacBook Pro 14インチを筆頭に、iPad Air(第5世代)やGalaxy Z Fold5、富士通 クアデルノなど、用途ごとに異なる端末を活用してNotionやnoteでの文筆作業や日頃のスケジュール管理などを行っています。

現在、メインで使っている端末は以下の通りです。

  • 母艦機:MacBook Pro 14インチ

  • 手書きノート:富士通 クアデルノ Gen.2 (A4サイズ)

  • モバイルワーク端末:iPad Air 11インチ、Galaxy Z Fold5

これらの端末はかならず全部持ち出すわけではなく、その日の仕事に必要だと想定されるものだけを持ち出すようにしています。

その結果、想定されたことだけはできても、外出先で違うことをやりたくなった時に「あ、○○は家に置きっぱなしだった……」なんてことになることも多々あり、作業環境としてはあまりスマートではないと感じていました。

そこで、上記の環境をギュッと1つにまとめるためにiPad Pro 13インチ(M4)を導入。
ざっと2週間ほど使ってみましたが、持ち運ぶ端末を選ばないで済むだけでなく、自分が行いたい作業をシームレスに切り替えられるのが快適でした。

そこでこの記事では、iPad Pro 13インチをオールインワン端末として活用したら快適だったことについてお話ししていきます。


なぜiPad Pro 13インチを選んだのか

ノートPCやタブレットなどの様々なガジェットの中からiPad Pro 13インチ(M4)を選んだのは、「行いたい作業がすべてできるのに加えて、他の検討対象より軽量だったから」です。

再度、ボクが使っている端末と役割を紹介します。

モバイルワーク端末として使っているGalaxy Z Fold5はズボンのポケットにおさまるので、圧縮する必要があるのは「ノートPC+手書きノート」です。

選択肢としては以下の5つが挙げられていましたが、結果的には「アプリが揃っており、性能が高く、軽くて持ち運びやすい」という理由でiPad Pro 13インチ(M4)を選びました。

ここでは1つ1つを深く掘り下げませんが、それぞれの端末に感じていた良い点・気になる点をまとめました。

  1. Galaxy Tab S9+(12.4インチ) もしくは S9 Ultra(14.6インチ)

    • Good:ワコム協業のスタイラスが書きやすい、デスクトップPCライクなSamsung DeXが単体で動作する

    • Bad:AndroidのIMEと外部キーボードの相性があまり良くない、新品は16万円〜と高額、中古品がほとんど見つからない

  2. Surface Pro 11 (13インチ)

    • Good:Windowsなのでできることが多い、キックスタンドが便利

    • Bad:ARM系なので一部ソフトの互換性が不安、ペンの使い勝手が不安、本体のみで20万円〜と高額、895gの超ヘビー級

  3. iPad Air M2 (13インチ)

    • Good:iPad OS、M2チップの十分な性能、Apple Pencil Proが使える

    • Bad:ThunderboltではなくUSB3、中古品のiPad Pro 12.9と近い価格、60Hzの低いリフレッシュレート

  4. iPad Pro M2 (12.9インチ)

    • Good:iPad OS、M2チップの十分な性能、Thunderbolt 4ポート

    • Bad:中古品を探すのでバッテリーやディスプレイの劣化が不安、682gのヘビー級、Apple Pencil 2しか使えない

  5. iPad Pro M4 (13インチ)

    • Good:iPad OS、M4チップの高パフォーマンス、Thunderbolt 4ポート、Apple Pencil Proが使える、579gしかない軽さ

    • Bad:本体のみで20万円〜と高額

ちなみにですが、今回オールインワン端末を探すにあたってタブレット端末にしぼっていたわけではありませんでした。
ただ、「手書きができる端末」を求めたことで必然的にタブレット端末しか選択肢に挙がらなかったというだけです。

左の紙がA4サイズ、右がiPad Pro 13インチ

また、どれもが13インチほどのサイズになっているのは、手書きノートとして使う上では最低でも13インチほどのサイズが必要だと考えているからです。

※紙に換算すると、11インチ=A5サイズ、13インチ=A4サイズくらいです。フリーボード(無限キャンバス)アプリもありますが、1画面に表示できる情報量の多さを考えると13インチ一強です。

iPad Pro 13インチをオールインワン端末にして感じたメリット

  • やりたい作業をロスなく切り替えられる

  • データの同期を考えなくて良い

  • 13インチの大画面のおかげで作業がはかどる

  • 荷物が軽くなった

  • タッチ操作は意外と実用的

やりたい作業をロスなく切り替えられる

文筆作業も手書き作業もすぐに切り替えられる

iPad Pro 13インチを選んだことで、自由にやりたい作業が選べるようになりました。

ボクはよく集中力が切れるので、その都度に作業内容を変える方法をとってます。
なので、それまではNotionを開いていたのに次の瞬間には「ちょっと手書きでまとめるか」なんてこともあったりしました。

それがiPad Pro 13インチならホームに戻ってアプリを切り替えるだけなので、次の作業に切り替えるロスがほとんど発生しないんですよね。

デスクの上を整理する時間も、端末をバッグから引っ張り出すこともなし。ホームに戻ってアプリをタップするだけ。

MacBookでもNotionからメールに切り替えたりカレンダーを開いたりはできます。ですが手書きはできません。
なので、手書き作業をしたいときにはわざわざMacBookを横にどかす必要がありました。

こういった地味なロスもなく、iPad Proにしてからはすぐに別の作業に移れるのがとても快適です。

データの同期を考えなくて良い

複数の端末を使っているとネックになるのがデータの同期問題。

わざわざクロスプラットフォームのアプリを選んだり、有料の大容量クラウドに加入したり、外出先でのネットワーク接続可否を考えたりと、些細なことなんですが地味に手間がかかるんですよね。
しかもいざという時に同期ミスなどがおきたら目も当てられません。

ですが今では、すべてをiPad Pro 13インチにまとめたことでデータの同期を考えなくて良くなりました。

テキストエディタ「Stone」はUIがシンプルで美しい

たとえばテキストエディタ。今まではマルチプラットフォームありきでNotionを使っていましたが、本音を言えば「Stone」というアプリを使いたかったんですよね。
ですがStoneにはiPad版とMac版があるのにも関わらずデータの同期機能がないので、別の端末の同期のためにtxtファイルをエクスポートする必要があります。めちゃくちゃ不便です。

他にも、愛用していた富士通 クアデルノはPC以外の同期方法がないので母艦のなるPCが必須でした。
同期忘れが起きると困るので、紙のノートと同様にほぼ必ず持ち出す必要があるという。デジタルツールなのにめっちゃアナログ。

1つの端末にまとめたので当たり前なんですが、こういった同期系の問題を気にする必要がないのが最高です。
好きなアプリを自由に使えますし、アプリを切り替えれば最新の情報が必ずそこにあるのでストレスフリーです。

13インチの大画面のおかげで作業がはかどる

iPad Pro 13インチを使っていると、仕事や作業には13インチ前後の画面サイズが必須だなと感じます。

よくあるノートPCと近い13インチクラスなので文筆作業も快適に行えますし、手書き端末として使ってもかなり広いスペースでガッツリ書き込めました。

やはり画面の大きさは正義です。

iPad Pro 13インチのSplit Viewは左右がどちらも使いやすい広さになる

Split Viewが実用的なのもお気に入りのポイント。
アプリを左右に並べても、それぞれが無理せず使えるくらいのウィンドウサイズになります。

特に本や動画などとノートを並べての勉強や仕事は快適すぎてびっくりします。
すこし趣旨は違いますが、電子書籍(雑誌など)も両面見開きでもそのまま読めるレベルの閲覧性の良さです。

11インチのiPadでは片方がSNS、もう片方が動画くらいでないと使いづらかった

蛇足ですが、iPadのメインストリームである11インチでは、Split Viewを使うと左右どちらのウィンドウも小さくて実用しづらいんですよね。

縦画面では「3:7」or「7:3」くらいの比率でしか分割できない

しいて言えばSplit Viewは左右での分割しかできないので、iPad Proを縦にした状態で分割すると細長くなってしまうのがネック。

YouTubeやグロービスなどの動画をみながら勉強したい時などには縦置きで上下に分割した方が余白が少なくて使いやすいと思うんですが、今のところは横置きで左右分割しかできません。ここだけは改善してほしいですね。

荷物が軽くなった

スリーブケースにiPad Pro 13インチとMOBO Keyboard 2、Apple Pencil Proを入れるだけ

iPad Pro 13インチに切り替えてから、シンプルに荷物が軽くなりました。
毎日持ち運んで使うんだから、すこしでも軽い方が負担が少なくていいですよね。

iPad Pro 13インチは本体のみで579g。一緒に持ち運ぶMOBO Keyboard 2(452g)やApple Pencil Pro(20g)と合わせても約1.05kgにしかなりません。
今まで持ち運んでいたMacBook Pro 14インチが1.61kg、富士通 クアデルノ Gen.2 (A4サイズ)が368g、あわせて約2kgあった時と比べると半分ほどの重量まで軽減できました。

バッグの中で「iPad+キーボード+ペンシル」がバラバラにならないように持ち運ぶ必要はありますが、荷物が重いだけで出かける気力がなくなってしまうボクにとってはいい選択肢でした。

ちなみにボクはできる限り軽い状態で端末を使いたいと考えているので、iPad Pro 13インチの保護はフィルムのみです。

前面にはApple Pencilの書き心地を向上させるペーパーライクフィルム、背面には擦り傷防止用の艶消しフィルムを貼り付けることで、最低限の傷から守ります。

MOBO Keyboard 2のケースのおかげでスタンドを持ち運ばなくて良い

これだと外出作業時にスタンドがありませんが、MOBO Keyboard 2のケースがスタンドになるのでそれを活用しています。

MOFTなどの貼り付けスタンドPITAKA MagEZ Folio 2などのマグネットケースも考えましたが、重量増になるのでやめました。

フィルムのみで守ると取り回しの良さを手に入れられる反面、強い衝撃には耐えられなくなります。
日頃から丁寧な取り扱いが必要になるので人を選びます。決して万人向けの方法ではありませんのでご注意を。

タッチ操作は意外と実用的

MacBook Proをメインにしていた時はマウスが必須でしたが、iPad Pro 13インチに変えたことでタッチ操作で十分になりました。
タッチ操作は細かい作業がしづらい反面、直感的に作業できるので文筆作業やスケジュール管理などの簡単な作業ならむしろマウスより快適です。

おかげでデスクが狭いカフェなどでもiPad Proとキーボードだけの省スペースで済ませられるので快適でした。

もし動画編集やCADなどの細かい操作を行うならマウスやトラックパッドはあった方が良いので、作業内容によっては軽量コンパクトなマウスを持ち運んでおくといいですね。

iPad Pro 13インチをオールインワン端末にして感じたデメリット

  • 大きさゆえに持ち運びやタブレットユースでは不便

  • Apple Pencilの筆記に慣れるのが大変

  • ステージマネージャが使いづらい

  • 25万円の使い方は他にもある

大きさゆえに持ち運びやタブレットユースでは不便

13インチはシンプルに大きい。紙で言えばA4くらいのサイズ感なので当然といえば当然です。

この大きさのおかげで作業時はとても快適なんですが、反面、2つほどデメリットがあります。

ボディバッグに入れるにはiPad Proを2つに折る必要がある

まず1つ、持ち運び時にコンパクトなバッグには収まらないこと。
あくまでもノートパソコンを持ち運ぶのと同じサイズのバッグが必要になります。

13インチで567gは軽い部類だが、それでも片手で持つのは厳しい

もう1つ、タブレットとして自宅で使うにはオーバーサイズ気味です。
モニターサイズとスピーカーの質のおかげで動画を見たり雑誌を読んだりするのにはかなり良質な体験が得られるんですが、片手はもちろん、両手でiPad Pro 13インチを持ち続けるのも地味にしんどいです。

「オフの日にサクッと持ち出してカフェ作業しようかな」と思った時、ノートPCを持ち運ぶよりは軽いですが、iPad miniやGalaxy Z Fold5のようなコンパクトな端末と比べてしまうとすこし億劫には感じてしまうのが本音です。

Apple Pencilの筆記に慣れるのが大変

書いた本人だから読める……読めるよきっと……。

これはiPad Proに限らずですが、スタイラスで筆記すると往々にしてミミズ文字になりがちです。今もしっかりミミズ文字になってます。

実はボクが今までiPadでの手書きを敬遠してきたのは、このミミズ文字に慣れることができなかったからだったりします。

おそらく慣れの問題だと思うのでめげずに手書きノートとして使っていますが、なかなかキレイに文字が書けません。iPadでノートテイクをバシッと決められている人はすごいですね……。

ステージマネージャが使いづらい

ステージマネージャ(外部モニター表示)

M系チップを搭載したiPadでは外部モニター出力時にPCライクなインターフェースで操作できるステージマネージャが実装されていますが、これがまたなんとも使いづらいんですよね。

例えばアプリライブラリの表示も、iPad本体なら右にスワイプするだけですが、外部モニターではDockにアプリライブラリボタンを表示しておかないと開くことすらままなりません。

他にも、PCであれば社外品のマウスやキーボードのショートカットやマクロなどを活用できますが、iPadOSではそういったカスタマイズもほぼできません。

ステージマネージャはPCに見えるようで「あくまでもiPadOS」というのが曲者で、「PCだと当たり前のことが、iPadOSのステージマネージャではできない」という感覚の落差がどうしてもチグハグな感じ方をさせてしまっている気がします。

とはいえ、これはさらに自由度の高いPCを普段から使っているから感じることだとも思うので、iPadだけをずっと使っている人は不自由さを感じないんじゃないかなと思ったりもしています。

25万円の使い方は他にもある

これでもケースやMagic Keyboardなどは買っていない

iPad Pro 13インチとApple Pencil Pro、前面と背面に貼るフィルムを合わせて、約25万円でした。出費がエグいです。

iPad Pro 13インチを買ったことを後悔しているわけではありませんが、25万円という金額はかなり高価です。

しかも購入したのは最低容量の256GBモデルなので、もし1TBなどの高容量モデルを選んでいたら+10万円以上の出費になっているところでした。

ボクはオールインワン端末が欲しかったのでそれでも購入しましたが、1台にまとめる必要がなければ同じ25万円の予算でも

のようなApple信者セットだって買えます。

むしろ大学生や新社会人でPC環境を新しく用意するのであれば、PCとiPadでできることが無限に広がる上記の買い方のほうが確実に良いです。

ボクにとっては個人的にベストな選択肢でしたが、もしこのノートを見てiPad Pro 13インチが欲しくなってしまった人は、いま一度考えてみた方がいいかもしれません。

まとめ:iPadの優秀さのおかげでオールインワン端末が実現できた

オールインワン端末としてiPad Pro 13インチを使い始めましたが、とても快適です。

わざわざ端末を切り替えることもなく、同期を気にする必要もなく、何を持ち出すか考える必要もない。
いままで様々な端末を使ってきましたが、ここまで快適だったことはほとんどありません。

1つの端末でなんでもこなせるのは、iPadOSの普及率の高さによるアプリケーションの潤沢さや、OS自体の完成度の高さによるものかなと思っています。
やはりMacやWindowsなどのPCと比べると制約はありますが、たった600gにも満たない板1枚で多くのことが済んでしまうのは優秀すぎます。

「iPad Pro 13インチだけ持っていればなんとかなる」という環境を作れたのは、めんどくさがりなボクにとってはかなりラッキーなことでした。
おかげでもうすこし、休日のカフェ活などもたのしめそうです。

まだまだ使い始めたばかりなので1ヶ月後、3ヶ月後などにどうなっているかはわかりませんが、しばらく使い続けていければなと思います。

25万の投資はしっかり回収したいですからね。

以上、ケイカク(𝕏:@KakutaKei)でした。


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