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流産を経験、『乗り越える』ってどうすればいいの?

こんにちは!
天使ママのピアサポーター、けいです。



赤ちゃんとのお別れを経験した方の多くが、
思うこと、

それは、
「こんなにつらい経験をして、
 乗り越えられるんだろうか」
「どうやったら乗り越えられる?」


ということだと思います。


流産や死産に限らず、
何か困難なことに直面した時、
『どうやって乗り越えるか』
ということは誰しも考えるのではないでしょうか。


「乗り越える」という表現に対しての、
意味、解釈は人それぞれです。


ここでは私の考えを書きます。
私の考え方、捉え方だということを
ご理解いただければと思います。


「乗り越える」ってどんな状態のことを
いうのでしょうか。


辞書を引くと、
「困難などを切り抜けて進む」
「困難や障害を克服する」

と書いてありました。


私は化学流産1回、
9W、19W、11Wでの流産の経験があります。


これらの辛い経験を、
今は「乗り越えた」というよりも、
その出来事を糧にして生きている、
自分なりに意味づけをして
「かなしみ」は色や形を変え、
私のそばにそっと置いてある、
そんなイメージです。


私の中では克服、とは違うし、
切り抜けた、とも違うんですよね。


大切な存在を亡くした、
その出来事は数年たって、
レインボーベビーがいる今でさえも、
悲しみが蘇り、涙することもあります。


忘れられない、忘れたくないことなんですよね。


私にとって、サヨナラした赤ちゃんたちは、
意味があって来てくれたと
思っています。


ママを選んで、伝えたいことがあって
来てくれたと、思っています。


当時、認知症の義父を介護しながら
同居し、流産を繰り返していた中、

「自分は、一生介護しなくてはいけない。
 住みたくない家に住まなくてはいけない。
 こんなつらい想いをしているけれど、
 歯を食いしばって現実に耐えなくてはいけない。」

と思っていました。


赤ちゃんたちが教えてくれたことは、

「ママは幸せだよ。」
「自分のことを優先していいんだよ。」

でした。


そのメッセージに気づいてから、
私は回復が少しずつ進んでいったように
思います。


介護と同居を手放し、
罪悪感は大きかったですが、
お義父さんを残し、引越しました。
(安全なように介護サービスを整え、5分で歩いて行ける距離にしました)


その2か月後に妊娠し、出産までたどり着けたのは
偶然ではなかったと思っています。


赤ちゃんたちが身をもって教えに来てくれたと
思っています。


そんな赤ちゃんたちとの思い出は
今は
明るいさわやかな色で、
柔らかくて、
私の心の支え
となっています。


私にとって、
「赤ちゃんとのお別れの経験を
 乗り越える」という意味は、

その出来事を糧にして生きている、
自分なりに意味づけをして
「かなしみ」は色や形を変え、
私のそばにそっと置いてある。


そう変換して、
乗り越えてきたと、言いたいです。


グリーフは、
簡単には癒えませんし、
時間がかかる人が多いと思います。


かけがえのない
大切な可愛くて愛しい存在との絆を
感じ続けながら
ゆっくりと過ごしてほしいなと思います。


きっと、
何か気づきがあるはずです。


どなたかの力になれていましたら
幸いです。




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