【電気工事チャンネル】 図面って種類が多い

電気工事に関する専門知識ついて発信しています。

現場を施工するにあたって様々な図面が必要になります。

現場を管理監督する現場代理人や担当者が図面を作成し、その図面をもとに職人さんたちが現場で作業します。

まず現場が始まると、設計図を渡されます。

設計図は、設計さんが客先や施主(お金を出す会社)からの要望を作成し、それをもとに見積もりをして工事を受注しています。

なので、設計図は客先の要望であり、予算の元になっているのでとても重要な図面になります。

現場が始まると元々設計図に記載されていない工事を依頼されたり、設計図が間違えていてそのままでは施工できない場合など、追加で予算をもらわなければいけないので、しっかりと設計図を読み込んでいないと打合せができなかったり、知らずに施工して損をしてしまうことになってしまいます。
設計図は、建築・電気・設備それぞれ図面が分かれています。

構造図
建物の構造、人間に例えると骨になります。鉄骨の種類、サイズ、コンクリートの中に組む鉄筋の太さ、組み方などで躯体図を作成するにあたり、守らなければいけない部分です。

躯体図
建築工事でコンクリートを打設するための図面で、柱や梁の大きさ、壁の厚み、床の仕上げ高さが分かる。電気としては配線を通すためのスリーブ(穴)や打ち込み配管を施工するために躯体図へ落とし込みます。
見上げ図と見下げ図があり、見上げ図は、1階の図面だった場合1階から上を見たときの図面で、見下げ図は、2階の図面だったっ場合、2階の床を見た図面になります。

平面図
各フロアを上から見た図面になります。間取りが分かり、部屋名なども記載されていてどんな使い方をするのかもわかります。総合図や天井プロット図を作成するための元図になります。

立面図
壁を起こして見た図面になります。扉の位置、窓ガラスの位置、家具の位置などが分かりやすく、展開図を作成するための元図になります。

矩計図(かなばかりず)
建物の細かな収まりを断面で表したもの。寸法や施工方法なども細かく記載されている。電気では、配線を通すスペースがあるか。照明が取り付けられるか。などを検討する場合に確認します。

総合図
平面図へコンセントやスイッチ、機器などを落とし込んだ図面です。設備工事(空調や衛生)と取り合い(お互い干渉しないように)をしながら作成していきます。コンセントの取り付ける高さも記載するので、洗濯機用だとか冷蔵庫用、棚の上などそういった最終的な使い勝手も考えながら作成していきます。
天井プロット図
建築が施工する天井の割り付けに合わせて天井に取り付けるものを落とし込んだ図面です。天井プロット図に落とし込む機器は、実際取り付ける物の外寸(縮尺は合わせる)で作成し、お互いが干渉していないかの確認をします。
(詳細は、天井プロットの書き方で後日解説します)

展開図
建築の立面図に対して、取り付ける機器の位置を決めて落とし込みます。
機器はメーカーのホームページからダウンロードして実際の見えがかりと同じようにします。展開図を作成することで、コンセントや機器の配置が分かりやすくなり、展開図に合わせて総合図の機器配置を調整して行きます。

施工図
電気の配線をするための図面で、配線の行先や種類、本数がわかる。ケーブルを保護するための配管の仕様、サイズなども記載する。

系統図
ある設備について建物全体の構成が分かる図面。平面図では、理解しにくい縦間の配線が分かりやすくなる。その設備全体が分かるため現場のチェックに使いやすい。

総合図、天井プロット図、展開図、施工図、系統図などはとても重要になってくるのでそれぞれ単体で書き方、注意事項などを書いてもいいかなと思いますのでそのうち。
躯体図のなかで出てきたスリーブ図や打ち込み配管図の書き方も解説していきたいですね!やることいっぱいです!笑
ではまた。

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