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漢字、ささっとかける?

いくらスマホやパソコンが生活に入り込んできていても、手書きすることって意外と多くあります。字が上手だったらよかったなあ、と思えど、それは今更しょうがない。いわゆる“大人の字”を書けない中高年は多くなり、それが社会人として致命的に大きなマイナスポイントにはならなくなったということもある。
それより漢字を書けるか書けないか。一般的な漢字を書けないのは、やっぱり恥ずかしい…。漢字を、書けなくなってきているなと感じます。「あれ?これでいいんだっけ?」と考え始めると、どんどんゲシュタルト崩壊してしまう。はーっ。
私は週3~5日、訪問介護仕事に行っています。日誌があって、連絡事項を書いておくのですが、そのときに、けっこう漢字に惑う。おつかいの連絡メモでも。
難しい漢字…たとえば介護仕事ならではの褥瘡(じょくそう)とか…ならいざ知らず、義務教育で勉強したような一般的な漢字を書くのに迷うと、焦る。たいてい、急いで手早く書かないといけなくて、スマホで検索している時間もないし。
先日は、歯茎の茎が、これでよかったんだよね、と、自信が持てなくなってしまい、冷や汗でした。日誌にひらがながやたら多くなるのは避けたい。
ペンで書いているので、間違えたらアウト。直しは、二重線引くか黒く塗りつぶすか…汚い。わざわざ修正液使うほどでもないし、第一修正液ないし。
漢字が書けるか書けないかは、本人の知性…一般常識のあるなし…を、あからさまにしてしまう。
書きなれてないと、知っているはずだった漢字でも、自信がなくなってくるね。
思い出すのは、日本に来たドイツ人留学生のこと。すごく日本語の読み書きがうまくなったのに、母国に帰ったらあっという間に忘れてしまった。そのスピードの速さよ。書かないと、漢字ってほんと忘れる。読みはできるのに書けなくなる。
昔、ある洒落たカフェで打ち合わせをしたとき、「領収書を私の名前でもらっておいて」と頼まれた。その方の名前には“島”の字があったのだけど、カフェの店員が“鳥”と書いていたので驚いて直してもらい、まったくもう!と呆れたのだが…。
考えたら、日本で暮らして間もない方だったのかもしれず。と思い至り、当時呆れた自分を反省しています。日本には、いろんな国をルーツに持つ人が暮らしているのだから。ずっと日本で暮らしている私でさえ、漢字スキルはたいしたことない、このありさまだし。
漢字は面白い文化。常用漢字くらい苦労なく書ける能力、維持していたいもんです。


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