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映画「ストーリー・オブ・フィルム111の映画旅行」を観て

*ネタバレあり…って書くのは、そぐわないな。
だって、映画好き監督が、自分の好きな映画について思う存分語っているだけだから。ストーリーはなく、どちらかといえばドキュメンタリー?
ずっと1人語りで「僕の好きな映画について話しつくすぞー」って趣向です。どんなに時間をかけても、とうてい話しつくせるものではないだろうけどね。
映画大好き、の熱い熱が伝わってくる。この映画を観に来た人は、間違いなく映画好きだから、シンパシィをバシバシ感じるはず。
この世に映画が誕生してから130年らしい。映画があって本当よかった、これからもなくしちゃだめだ、って強く思う。その点では、監督も観客も心はひとつ。
途中うとうとしてしまった部分はあれど、面白くなかったわけではない。映画オタクのお話を聞きながら、「あーそうなのか」「それは自分はそうは思わないなあ」「私もこの映画大好き!」など、心の中でおしゃべりしながらリラックスして観ていました。
大好きな映画「アナと雪の女王」「マッドマックス怒りのデス・ロード」「ブックスマート卒業前夜のパーティデビュー」なんかが出てくると、テンションあがりまくり。もう一度観たくなる。インド映画の「PK」が出てきたのは嬉しかったな。主演のアーミル・カーン凄し…私は「きっと、うまくいく」の方がお気に入りだけど…。
話題作だったのに自分は観てない「ブラックパンサー」…絶対観なきゃ。他、初めて聞くタイトルの映画がたくさん。が、どれも興味深かったです。
映画のチョイスは欧米がほとんどで、日本公開してない作品も多くありました。
「プロパガンダ」衝撃的です。北朝鮮の作品で欧米社会の堕落ぶりを様々なニュース映像をつないで語った映画…それが密輸されてきて上映、と思いきや! 実は欧米社会で作られた映画で、自らの社会への痛烈な批判となっている作品です。
邦画では「万引き家族」が取り上げられていました。“家の中が「パラサイト」(半地下の家のほう)より乱雑”と語っていたのがにやり。あのカオスぶりショッキングだったかも?「万引き家族」の家は、特別とっ散らかってはいたけれど、日本のおうちってけっこう物が多くてごちゃごちゃしている家珍しくない…国民性と言えるかも。
映画の手法は、近年驚くほど進歩し変わってきたそう。撮影技術の進歩で、俳優が年齢を若くして撮影することもできる。
観終わった後、私のお気に入りは何だったっけ、と思い返し、誰かと語り合いたくなります。うたい文句どおり、まさに映画賛歌!の映画です。

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