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「ピンポン」再度、観ました

映画「ピンポン」、映画館のスクリーンでは初めて観ました。やっぱり名作!
アニメも観て大好きだったし、だいたいのストーリーは知っている。なので、今回は細部をじっくり観る余裕がありました。
何度観ても飽きない、むしろ新しい発見があって楽しい。ずーっといつまでも、大事に扱いたい、宝物のような作品です。
窪塚洋介、ARATAはじめ、男優たちの若かりし頃のキラキラがいっぱい詰まってる。宮藤官九郎ノリの脚本もキラキラ。とにかく画面すべて、キラキラ。おもいっきり漫画チックなのがいい。
楽しく夢の世界に浸れる。その訳は…徹底的に、卓球とそれを巡る人間模様だけにフォーカスしているから。スポーツ漫画にありがちのマニアックな戦術解説などはまったくなし。文科系帰宅部系だった者も、抵抗感なくはまれます。…っていうか、スポ根漫好きは、むしろ好きになれない種類の作品かも?
恋バナやそれを連想させる描写は一切なし。主要な登場人物は高校生の卓球選手5人。彼らの家族のことはまったくわからない。各自のクラスでの様子も描かれない。
だから、いい。
窪塚洋介演じるペコとARATA演じるスマイルの関係性に主軸をどんとおいている。
ペコにしろスマイルにしろ、クラスじゃ、浮いてる存在だろうなあ…でも2人とも、というより、ほかの3人もそんなの全然気にしてないに決まってる。
卓球に夢中な少年(“青年”と言ったほうがいい年齢だけど、少年と言う方がしっくりくる)たちの眩しさにじーんとくる。ラストも幸せな締めくくりで、余韻が残ります。
2002年の作品。当時の、世相が見えるのも貴重です。どこでも煙草ふかしてて。携帯電話も普及してないし。今やスマホは生活に欠かせず、現代あるいはこれからの世を描くには欠かせないアイテム。でもやはり、スマホがない映像は美しく感じられました。
窪塚洋介さんは、「GO」という作品でも宮藤官九郎脚本で主演を演じていて、こちらもいいです。「ピンポン」と同じく、脚本家も俳優も、前のめりに疾走している“熱さ”が伝わってきて、とにかくキラキラ。
今回「ピンポン」は、池袋HUMAXシネマズにて鑑賞しました。Filmaeksのイベント「沖田遊戯セレクト」は、今後月イチペースで続くそうで、第1回にこの作品を選んだセンスに、今後期待してしまいます。

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