効率の悪い仕事

8月に入り、ようやく夏らしい空になった今日、外周りの仕事でした。

何か所かの体育施設を見て、管理状況、修繕状況などのチェックです。

職員だけでなく、一般の住民の方も一緒に見て回り、率直な意見をもらうものです。
モニタリングと呼ばれるものです。

自分が普段、筋トレの時に使うトレーニング室も対象でした。

いつもは自分の目的のところしか見ませんが、今日はその他の隅々まで見ることができます。
こんな場所があったんだ、あそこに入るとこんなことになってたんだ、と素直に施設見学自体も楽しめました。

ただ、このモニタリングは、現状の管理状況と今後の方針を考える元になるものですから、物見遊山では意味がありません。
そこはしっかりと住民の方の意見も聴き、指摘事項のチェック、収支もしっかりとチェックさせていただきます。

地方の公共施設の体育施設なんて、おそらくほとんどが赤字だと思います。
でも利用する人はちゃんといます。
特に現役を引退された元気な方が多いです。
他は子供たちのジュニアスポーツ関係、地元中高生の部活など。

健康で文化的な生活を送るためにもやっぱり田舎といえどもこういう施設は重要です。
採算は度外視するしかありません。

そもそも収益を生み出すような地域、業種なら、民間企業が出てくるものです。
しかし、採算が取れるほど多くもなく、されど少なくない住民からの要望はあります。
その隙間を埋めるのが公共の仕事です。

コンパクトシティ構想とはいうものの、田舎の人は昔からの土地をあまり動きたがりません。
若い人はそうでもないかもしれませんが、お年寄りはやっぱりその土地への愛着ははかり知ることはできないほど大きいものです。

そこに人が住む限り、行政サービスは当然必要です。
道路、水道、公共交通、福祉、どれも簡単に削ることはできません。

採算のことを考えたら効率が悪いことばかりです。
コンパクトシティにした方が良いことに間違いはありません。

行政は、基本的に効率の悪いものです。
その地域に住む人を全員救うために存在していますので。

その中にはいろんな考えを持つ人がいて当然です。
かと言って、ひとりひとりに合わせた行政サービスが一番いいのかと言うと、そんなことはあり得ません。
むしろ非効率になることの方が多そうです。
そこが集落である限り、一定のルールが必要だからです。

行政には、「あなただけの特別なサービス」というものは存在しません。
皆さんからの税金を扱っている性質上、仕方のないことだと思います。
たった一人のために何千万円もかけて道路を作る、なんて滅多に理解されません。

ただ、これは実は行政に限らず、すべての業種にも当てはまると思います。
行政が顕著なだけだと思います。

「あなただけの特別なサービス」というものが存在するのなら、それはクレーム対応かもしれません。
クレーム処理の時は、基本的に他の業務を後回しにして、その人のことだけを対象にしていますので。

なのでクレーマーは一番非効率なことをさせている人たちということになります。

最近、クレームのことばかり書いている気がします。
書き始めたとき、ここに繋がるとは自分でも思っていませんでした。

自分でもかなりクレームのことが頭から離れないんだな、ということに気づきました。
精神衛生上よくないし、これこそ自分の効率を悪くしている一番の要因だと思います。


今日は筋トレできず・・・

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