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雨の強くなる福岡の夜、1年後を想って。

帰りの電車に乗る人の少なさに、今日が休みであることを改めて実感する。
福岡は雨。オフィスは少々の雨でも気づかないくらいの環境なのに、窓を強く打つ雨音に思わず外を眺めたくらいだ。

4連休の始まりは、外出しない理由で目白押し。雨は降るし、新型コロナウイルスの感染者数は過去最高と報道されるし。家の中で過ごすには十分すぎる理由が揃っている。

雨は明日にかけて強さを増し、かなり警戒して過ごさなければならないらしい。外に出るだけが休日ではない、けれど家でじっとしておかなければならないとなると、4連休の半分は静かなものになりそうだ。

今日は東京オリンピックの開会式。のはずだった。
本来であれば、とんでもない熱狂が日本中を包み、開催地である東京はもちろん、全国各地がオリンピック一色だっただろう。
ところが現在は、大都市圏では再度日に日に増していく新型コロナウイルスの猛威と戦っている。福岡や九州は、これに加えて大雨災害の恐怖と隣りあわせだ。

新形コロナウイルスについては、効果が出るワクチンが確立されたり、感染を出来る限り避けられるような仕組みなどが、この1年で出てくるのかもしれない。
ただ、天気については大丈夫なの・・・・・・?年により梅雨明けの時期や猛暑なのかとかは違うけど、本当にこのままの天候がスライドしたら、大雨で開催が危ぶまれるものもあるのでは・・・・・・?
開催地である東京や関東圏、東北の一部のほうでは大丈夫でも、オリンピックどころではない地域も出てくるのかもしれない。

4年に1度、オリンピックが行われる地域の状況を、あまり考えたことなどなかったな。テレビで観ている限りは華やかで、盛り上がって、熱狂の渦を感じられる。その一方で、同じ国の少し離れた場所では、祭典どころではない、明日のことすら不安に思って生活している人々も少なからずいるのだろう。

もし新型コロナウイルスの脅威が無く、今日から東京オリンピックが開催できていたとして、九州で豪雨被害にあった人たちはそれどころじゃなかったと思う。
来年もきっと同じだし、いつオリンピックが、どこで行われようと、同じ思いを持つ人たちがきっといるのだ。

自分が生活をする国で、世界的な祭典が行われる状況に接して、初めてそれだけじゃなく、想像を巡らせられることがある。
できることなら直に何か競技を観戦できたら・・・・・・と淡い希望を持っているし、スポーツが与えてくれる明るいポジティブなものはきっとある。
でも1年後も、まずは自分が生活している場所のことをしっかり考えつつ、オリンピックの様々な催しを応援できたらと感じた。

雨の強くなる福岡の夜、1年後を想って。

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