東大新卒フリーランス、就職します

休学を経て東大を卒業し、今までフリーランスのファシリテーター・編集者をしてきました。が、来週から組織に入ることにしました。

東日本大震災の復興から始まった一般社団法人RCFで、「社会事業コーディネーター」として働きます。
行政・企業・NPOなど多様なセクターを調整して動かしていくことに挑戦します。これまで本業にしてきたファシリテーションを、より広げた実践版だと思っています。

一方でフリーランス的動きは続けます。RCFの業務は週4で、中高生のプログラミング教育のベンチャーであるライフイズテックにも業務委託で加わります。これまでやってきた学びのファシリテーションも、組織の中でさらに磨いていきます。

フリーとして個人でいただいてきた案件も続けていきます。10月6日には五輪の学生団体おりがみの中間報告会、11月には東京モーターショーでファシリのお仕事いただいています。
組織で得られるものを生かして、個もさらに伸ばしていきます。お仕事今後もぜひご連絡ください!

------------

ここまでがFacebookでの外向けのまあまあ整ったお知らせだったのですが、このnoteでは整ってない悩み期の4ヶ月の話をします。新卒フリーランスならではじゃないかと思います。

------------

悩み始めたのは6月ごろから。目先の仕事が落ち着いて、考える時間ができた途端に、悩みの沼に引きずられました。ズブズブ落ちていって過去最深を見た気がします。
これまで自分の中のエネルギーで突き進んだり、誘ってもらって役割を見つけたりしてきました。結果、東大卒業後はフリーランスのファシリテーターとして仕事にしてきました。
でも今回、行き先が分からなくなって立ち止まって、迷子みたいに憂鬱に焦っていました。こういう時、フリーランスの自由はすごく怖いです。時間が全然流れない。

ようやく一旦の方針を決めた今、振り返ってみると、一人で自由だからこそ、指針を失ったんだと思います。
当然ですが、なんでも自分で決められるのは、全て自分だけで責任を取ること、と裏表でした。

ファシリテーションという「好きなことで、生きていく」ためには、そもそも好きを持続させる必要があります。
学生の頃は稼げなくてもいいし、「好きだ」と胸を張りやすい。
卒業してそれを本当に仕事にすると、稼がないといけないし、クライアントも自分自身もシビアになる。

それが今回当たった壁です。
新卒フリーランスを選んだので、自己投資して、進化していく手がかりが不足していたと思います。上司も同僚もいないし、クライアントもわざわざ厳しいフィードバックをする理由がない。
一人で上を目指して突き進める人もいますが、僕はそうではありませんでした。自分の価値に不安になり、改善を自分で進められず、勝手に自己評価が下がり、結果好きだったことが好きじゃなくなってくる。

演劇をやめて漫才に、漫才をやめて即興演劇に移ってきたのと同じように、仕事にできつつあったファシリテーションも、限界がきているのかもと思いました。
でも今回は踏みとどまりたいのです。
ファシリテーションを逃すと、エンターテイメントの場を作ること自体好きじゃなくなりそう。それはこだわってきた最大の幹のはず。

ならば新たに頑張れる環境を作ればいい。
そのために属する組織を、ひたすら憂鬱に迷った挙句決めました。RCFでの社会事業コーディネーターを本業に、ライフイズテックの業務委託、フリーの案件も継続します。
良いチームで働くことで、もっとレベルをあげていけると思ったのです。

ようやく「決断を正解にしていく」のスタートに立っています。
変わらずファシリテーションを軸に、さらに進化していきます。大きな難しいところでも、指名されるようなファシリテーターになるべく。
完全フリーランス改め、会社員になった杉山もどうぞよろしくお願いします!
これまで通りnoteでは随時お仕事を更新していきます!

-----------

4ヶ月、自分史上でも珍しい、全然覇気がない杉山でした。
思考過程はほんとはぐちゃぐちゃに入り組んでいたのですが、今回は自分のためにも整理してまとめてみました。

いろんな企業にエントリーして断られたり断ったり、なんども心変わりしてウジウジ悩みました。相談に乗っていただいた方、見守ってくれた方、ありがとうございます!
おかげで悩んでいる人を力強く肯定できます。悩むよ人生。いつもキラキラしてなくていいよ。。答えなんて分からないけど、話は聞けます。

それではまた!


いただいたサポートはレベルアップのために使います!