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籠の中の虫は幸せか

少年達のいる我が家では毎年カブトムシを飼いますが、ふと思います。

気温湿度もある程度一定で、毎日栄養価の高い餌にありつけて、捕食される心配も無く、1年2年と命を存えます。
自然界にいれば餌も安定せず、樹液にありつけたと思ったらライバルがいて、勝ったと思って油断したら鳥に食べられてしまいます。

虫ケラにとっての幸せとは何か。

単に長生きすることか。
過酷な環境であっても自分の好きな木に飛び立てることか。

自由とはなんでしょうか。
不自由を知った時にはじめて自由を渇望するのでしょうか。

他者の価値観からすれば不自由であるのに本人が不自由と認識してなければそれは自由なのでしょうか。

時間、お金、健康、能力、環境、社会、時代、国家、色々な制約という大変な不自由さの中で、その不自由さと闘うファイティグスピリッツを持ち、次々にやってくる予測不可能な目まぐるしい変化に対応することを楽しみ、自由に生きられて素晴らしい人生だった!と思える生き方をしたい。

カブトムシを眺めている子供達がどう考えるかは、彼ら自身に任せたいと思います。

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