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微分と積分

ああこれ綺麗だな、素晴らしいな、と思うものに出会った時、興味をかき立てられ細部まで観察すると、やはり抜かりがないものです。

逆に見えない部分だからと言って、大雑把な処理をしているとなんだかとてもがっかりします。

"もの"は様々な要素と工程を積み重ねて出来上がっています。

何百工程、何千工程、何万工程ある中でその一つ一つに抜かりがなく、全てが完璧な要素で構成されているものは、オーラを放ち人の心を捉えて離さないのです。

いわゆる「神は細部に宿る」ということ。

これは"もの"の話だけではなく、普段の仕事においても当てはまるのではないかと思います。

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例えばレザーハンドル100本のコバ処理を1日で仕上げましょう、という場合。

では、ここで与えられる1日とは何時間か?
5時間であれば、では最初の1時間は何本をどこまで仕上げれば出来るか?
同じように10分だとどうか?さらに1分では?
視点を変えて、1本あたりのヤスリがけ時間は?
100本を5時間では難しいなという分析結果が出たならば、「すみません、あと1時間ください」と言ってくれば、おおこいつやる奴だぜ!と思う次第です。

ああなんという素敵なバッグ!!

1日で100本の仕上げ!?

先ずは感覚的でよいでしょう。問題はその奥。

自分たちが作り上げる"もの"も"仕事"も、いかに細分化して客観的に分析できるか、ここに尽きます。

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