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椅子を買った話

先日のことだ。
密林で注文したハンモックが届いた。
テンション上げ上げで(夫が)組み立て、いざ!と寝転んでみると…布が薄い…?
妹宅で乗ったのと明らかに安定感が違う。乗りたがる子供。2人で乗ってみるが怖い。バランス取るのに必死で寛げない。
こ、これは……
無邪気に喜ぶ娘がひっくり返って落ちそうになり、あーーー返品だわ、となったのであった。

デザインも良かったし、椅子にもチェンジできるし、思い切って買っちゃえ!とポチった分落胆が酷かった。

そんな折、近くの家具屋を通りかかった時に椅子が目に入った。
ロッキングチェアー。
揺れる、椅子………

保育園での用事を済ませ、帰りに寄ってみる。娘もついてきた。
ロッキングチェアー、どれどれ……
うん、悪くない。
奥からおばあちゃんが現れる。
「それなら、18,000かな」「こっちは〜3万はするかな〜」「こっちなんかいいやつなんだけどね、」と値段や椅子の説明を始め、私はうんうん、と聞きながらほかの椅子にも座ってみる。
おお、これは包み込まれるような座り心地。ロッキングチェアーではないが、ホテルのロビーにあるようなどっしりとした椅子だ。
「それは10何万もするような奴なんだけどね〜2万でいいかな」
2万!
というか値段は今何となく決めているのですか?
「貰えるならどれがいい?」と聞かれたのでワクワクしたが、くれるわけではないようだ。残念。

恐らく何年もこの店に置いてあるのだろう。2万円の椅子。
私は協議すべく、車で待っている夫を呼びに行った。必然的に息子も抱え、家族で家具屋に集合。
2つあったロッキングチェアーでは夫婦の意見が割れ、件の2万の椅子はいいね、と一致した。

ええい、地元の経済回したるわ!と買ってしまった。
車にガソリンを入れて家に帰ると 椅子は既に玄関前にぽん、と配達されていた。早い。

家具店で売られているそれなりのお値段の椅子はやっぱり独特の存在感がある。どっしりとリビングに鎮座する椅子は、存在感を放ちながらも なんとなく馴染んでいる。

島には何年も前から時が止まったような家具店しかないけれど、こんな出会いもあるんだな〜と思った。

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子供に何か買ってあげます!