テレビ東京とnoteクリエイターでつくる 連続ドラマ『知らない人んち(仮)』最終話第4話 「#テレ東シナリオコンテスト」に応募します。
映画「唾と蜜」の脚本&監督をしております、牧と申します。
第4話のストーリーを考えました。
それでは、早速よろしくおねがいいたします!
🔳第0話〜第3話をご覧になりたい方はコチラ。
https://video.tv-tokyo.co.jp/note_drama/episode/00072625.html
🔳最終話第4話
【最終話のオチ】
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全ての謎が解けて。
きいろ「あ〜、良かった!とにかく安心しました!!」
ビール片手に盛り上がる、きいろ、アク、キャン。
ジェミはキッチンでビール片手、もう片手の後ろ手に何か持っている。
ひとり不気味な笑顔を浮かべるジェミ。
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【伏線の回収について】
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最終話に向け、残された謎を改めて整理します。
1、真中きいろは、別人だった……ってことは誰?
→別人ではない。「真中きいろ」は本名兼Youtubeネーム、
「堂島佐知子」は引き取られた先でつけられた名前。
2、警察は、キャンが雇った偽モノだった。なぜ?
→きいろに本音を暴露させるため。
3、竹田先生はなぜ死んだ?本当に死んだ?
→嘘。
4、アクはどこへ?
→きいろを騙すため。
5、過去にここであった事件とは?(花瓶が割れた事と関係あるのか?)
→ひまわり園の元先生だった女性(伊藤修子)が叫ぶ。
分けていたはずのウサギ小屋に、オスメスを両方入れてしまったため、大量にウサギが増えてしまったこと。
6、暗室には何が!?
→大量のうさぎ
https://www.jgs-media.com/item/12433/
都内だとここで借りられるかと思います。
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【第4話/脚本】
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<リビング>
アクからジェミへ着信。
「ちょっと、トイレ」
着信がきいろにバレないよう、部屋を出てジェミ。
きいろは横目で伺う。
<和室>
ジェミ「どこなの?アク!?一体、どういうこと?先生は??」
<屋外>
アク「落ち着けジェミ。先生は無事だ。あれは俺が作ったフェイクニュースのページ。キャンにいいタイミングで見せるよう頼んでいた。」
<和室>
うなずくジェミ。
<屋外>
アク「それよりも、きいろ。あの名前、堂島佐知子の意味。本当にあいつは、きいろなのか?きいろなら、あの事件のこと、覚えているのか?確かめてほしい」
<リビング>
お茶を用意して待っているきいろ。
きいろ「大丈夫?ジェミちゃん??」
ジェミ「うん。。。」
きいろ「竹田さんがあんなことになって」
ジェミ「きいろは本当に何も覚えてないのね。」
きいろ「うん、ごめんなさい。」
ジェミ「いいのよ、佐知子」
きいろの顔が変わる。
きいろ「なんで、その名前。。。」
ジェミ「堂島佐知子、本当のあなたの名前」
きいろ「あぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!ヤメロォッッッ!!!」
突然、怒りの形相で叫ぶきいろ。
<屋外>
アクと落ち合う、キャン。
アク「さぁ、そろそろ戻って決着をつけよう」
キャン「アク。。。」
アク「買ったのか?」
キャン「うん」
キャンは震えながら、紐、黒のゴミ袋、ナイフの入ったビニール袋を見せる。
<回想:リビング>
ひまわり園の保母(伊藤修子):「はーい、みんなそろそろお片づけ。。。」
パリン!花瓶が落ちる。
ひまわり園の保母(伊藤修子):「キャーーーッ!誰がこんなことを!!!」
<リビング>
ジェミ「堂島佐知子、いい名前じゃない?」
きいろ「ヤメテ!!!!!どうして、私の本名を」
きいろにスマホの画面を見せるジェミ。
きいろ「本名。堂島佐知子。引き取られた先に親につけられたの。戸籍上もその名前よ。どうしても、親は私にゼロからの人生を歩んで欲しかったみたい。でも、私は覚えていた、自分の元の名前を」
ジェミ「じゃぁ、あの事件も。」
きいろ「ううん、それは本当に何のことか。私が引きとられたのは3歳の頃。そのすぐあとに、妹が生まれた。血の繋がっていない妹。そこからは何だか、うわべの人生。幼い頃の記憶なんてほとんどないの」
ジェミ「じゃぁ、なぜ今、きいろを名乗ってるの?」
きいろ「Youtuber見てて思ったの。もっと、好きなよう生きようって。それで、元の名前の自分で活動することにしたの」
ジェミ「じゃあ本当に、覚えてないのね。。。」
ガチャ。(ドアの開く音)
引きつった表情のきいろ。
リビングに入ってくる、アク。
アク「ジェミ、騙されるな。そいつは全部覚えてる」
逃げようとするきいろの腕を掴むアク。アクの背後からキャンが飛び出し、きいろの顔にゴミ袋をかぶせて、手を紐でしばる。
驚いた表情のジェミ。しかし、黙って従い、きいろを3人でリビングから連れ出す。
きいろ「ヤメテ!!!!!!本当に、何も知らないの!!」
<暗室前>錠を開けて、中にきいろを押し込み再び鍵を閉める。
<リビング>
アク「急いで準備しろ。時間がない」
うなずく、二人。
<暗室>
アク「待たせたな」
きいろの顔にかけられた黒のビニール袋をはがされる。
同時にパーーンという破裂音。
倒れるきいろ。
暗転。
きいろ、目を開けると、クラッカーを構えたキャンとジェミ。
続けてジェミがクラッカーを鳴らす。
きいろ「どういう、こと?」
キャン「お誕生日、おめでとう。きいろちゃん」
きいろ「えっ!!!?しかも、ここ??」
カメラが引くと、そこにはケージで分けられた多数のうさぎ。
うさぎのヌイグルミ、フラッシュバック。
ジェミのうさぎ発言フラッシュバック。
リビングのケージ、フラッシュバック。
アク「あの頃、きいろ、お前がここを出て行く少し前。」
<回想:リビング>
ひとつのケージに入った2匹のうさぎ。
ひまわり園の保母(伊藤修子):「キャーーーッ!誰がこんなことを!!!オスとメス、一緒にしちゃ、ダメじゃない!!!きいろちゃん、アナタね!!」
<暗室>
アク「きいろ、キミが入れてしまったんだ。うさぎは繁殖能力が高く、1度の出産で10匹以上生まれる。そのころからここは、児童の数よりもうさぎが増えてしまうしまつに。。。それ以来、ずっとこんな感じだよ」
うさぎが多数いる暗室。
きいろ「そんな。。。」
アク「うさぎ係を任されていた竹田先生も、責任を感じて一度は園を去った。」
竹田「さようなら」(#2のプロストーリーの映像)
アク「が、閉園の噂を聞きつけた竹田さんがその後、責任を感じて戻って来たというわけさ。うさぎも閉じ込めないと、すぐに家中に飛び出すからね」
きいろ「竹田さんは、じゃあ???」
アク「生きてるよ」
きいろ「な、なんだ。。。」
安心で力が抜けて、ふっと意識を失うきいろ。
<リビング>
「乾杯〜!!!!」
みんなで、サッポロビールの缶で乾杯する4人。
きいろ「もぅー、アクさん怖すぎだから!」
キャン「アクがきいろちゃんをYoutubeで見つけて、懐かしい!ってみんなでなってたら、そういえばもうすぐ誕生だって思い出して!!」
きいろちゃん、誕生日おめでとう!!の垂れ幕。
ジェミ「急いで準備したんだから、サプライズでがバレないように」
キャン「きいろちゃん、うさぎ大好きだったから、もし欲しかったら、里親として誕生日プレゼントにって。」
アク「そう、ほかのうさぎたちも、先生に任せっぱなしだとかわいそうだから、僕たちが手分けしてもらい手を探してたんだ。」
全ての謎が解けて。
きいろ「あ〜、良かった!とにかく安心しました!!」
ビール片手に盛り上がる、きいろ、アク、キャン。キッチンの冷蔵庫ににビールをとりにいく、ジェミ。
ジェミ「また、みんなバラバラだね。」
きいろ「さびしいこと言わないで、また会いましょうよ!」
ジェミ「そうね、楽しいのはここからよね」
ジェミはキッチンからビール片手で戻り、片手の後ろ手に何か握り3人に近づく。
きいろ「知らない人んちに、乾杯!」
きいろの笑顔。
ひとり不気味な笑顔を浮かべるジェミ。
<完>
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