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【劇場公開映画の作り方】HIPHOP映画「唾と蜜」ウラ話的な???①

🔥🔥🔥映画「唾と蜜」制作秘話🔥🔥🔥
⚡️⚡️⚡️EPISODE 1(はじまりは9年前)⚡️⚡️⚡️
💓読んでから観ると、2度オイシイ(何が!?)💓

まずは、僕の撮ったHIOPHOP映画『唾と蜜』を知らない方は、下記から予告篇をどうぞ〜!!!!!(注意:イヤホン着用/なぜかは観れば分かる)


遡ること2年前の2014年。中島らも(若い人は知らんか?めちゃくちゃ面白いよ)に憧れて飛び込んだ広告業界も、はや13年の月日が経ち、コピーライター兼CMプランナーとしてコツコツと経験を積み重ねていた。そんな折り、会社の後ろの席にいるデザイナーが、Facebookに自主制作で撮ったアートムービーをUPしていた。「あの人、仕事以外にこんなことやってたんや・・・」ムクムクとライバル心がわき上がり、その日の帰宅の電車(15分)で、ざっとひとつの粗筋を書き上げた。それが前回の短編映画「japing(ジェイピング)」である。仕事で付き合いのあるCMプロダクション仲間に声をかけて、3日間の撮影のもと勢いで作り上げた。ヤクザとアニメオタクがふとしたきっかけで出逢ってアーダコーダの話で、モノクロ&無声映画。せっかくなので、国内外の映画祭に色々出品したとろ、国内「日本芸術センター映像グランプリ」、海外「ヒューストン国際映画祭」にひっかかり、なんと受賞!?これは僕を勘違いさせるのに、充分な出来事だった。

特にヒューストンでは、メジャー映画を制作しているROBOTの監督、海外で何度も受賞している熊本在住の監督と知り合い、「あれ???俺、今同じ舞台にたってるぞ!勢いでたった20万円で作ったのに。。。これ、本気でやったらもっとイケるんちゃうか!!」と完全に調子に乗ってしまったのである。大変なのは、こっからなのに。。。

実は20代の頃小説家を目指していた時期があり(今も諦めたわけではないが)、2007年にひとつの小説「ABST-アブスト-」を書き上げた。これも1〜2ヶ月でざっと書きなぐり某メジャー小説賞に応募したところ、初めてにして1次通過。「おっ!」と思ったが、そこまで。手直しをするでも、新作を書くでもなく時は流れ今に至る。実はこの「ABST-アブスト-」が、「唾と蜜」の原作になる。僕が10代後半から20代前半にかけて経験したことにフィクションを織り交ぜた、HIPHOPストーリーである。

僕は小・中・高校と、ほんとに真面目に勉強&部活しかしてこなかった。もちろんCLUBなんて行ったことなかったのだが、大学2回生だったか?のある日、地元で中学生の頃の同級生に出会う。ロンゲのドレッドヘアにブカブカズボンの超Bボーイスタイル。中学時代は不良グループにも顔を出しながらもとても頭が良く、僕とは塾で同じクラスだったM君だ。彼は大学に行かずHIPHOPのMCをしていると言う。「???」だったが、どうやら大阪ではそこそこ名前が売れているらしい。同じクルーで、これまた同じ中学の同級生TAIJIがDJをしているという。TAIJIは10代のDJ大会でJapan王者にも輝いたというではないか(後にDMC日本王者ほかタイトル多数/本作にも友情出演)。何のことか分からんが、一度LIVEを見に行くことに。そこで、僕は衝撃を受ける。「なんだ、このカッコいい音楽は・・・」ちょうどDragon Ashが流行る前、まだメジャーシーンにHIPHOPが躍り出るほんの少し前の頃である。そこからは、たびたび彼らのLIVEに足を運び、当時で言うMIXテープを手に入れては、ウォークマンで友人の作品や雷家族の「夜ジェット」などを聞きふけっていた。その頃の僕はコンプレックスの固まりだった。関西では有名な私立大学に入学でき、それなりのキャンパスライフを送っていたが、大学にもいかず夢を追い続ける彼らがまぶしかった。自分には「大学生」という肩書き以外、何もなかった。そこから僕は歪んでいき、たくさんピアスを空けて髪は金髪坊主に。。。毎日、焦燥感しかなかった。映画にはその頃の想いが、色々と盛り込まれている。

さて、時は戻って今年の1月。前年に国内で受賞してすでに多少浮かれている僕は、ダメ元で次回作の主演に「EINSHTEIN」君が起用できないか。。。と妄想し始める。フリースタイルラップバトル番組の先駆けであり、いまのHIPHOPブーム再来の火付け役である「高校生ラップ選手権:BAZOOKA」が大好きでよく見ていた僕にとって、彼はTVの中の遠い存在(実際にはyoutubeだが)。だけど、関西出身やから関西弁もしゃべれるし、顔もエエし、何より持ってる雰囲気が主人公の「吉幸」にピッタリや!と思い、「えいやぁ!」と勢いで所属事務所にメール。1週間ぐらい返事がなくて、「まぁ、そうやろなー」と思っていたその時、事務所の社長から直接メールが!!!<本人がすごく興味を抱いている>とのご返事。「な、なぬ!!!(死語)」と言う声を実際あげたかどうかは覚えてないが、喜びで小躍りしたのは覚えている。で、またちょうど都合良く、仕事で東京出張があったため、早速翌週にその社長と会うことに。うーん、ドキドキしてきたぞ。でも、何とかなるやろ。この時はまだ、前作を撮った時と同じ軽いノリだったのかもしれない。

次回は、EINSHTEIN君にはじめて会う時までの話を書きたいと思います!

※日時が制作秘話を書いた3年前のままですね!ご了承ください〜。


⚡️⚡️⚡️EPISODE 2(本物のアインシュタイン君)⚡️⚡️⚡️


もしお気に召しましたらぜひサポートを〜!自主制作監督ですので「次回作の制作資金」や「ブルーレイ制作資金」などで活用させて頂きますっ!!