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621 フランスに問題が発生しているようだ

市場が米国、中国、日本に注目している中、欧州のフランスも重大な局面に立たされている。フランスの10年国債利回りは、世界金融危機以来初めてスペインやポルトガルを上回る。またイタリアやギリシャとの利回り差も、過去10年以上で最も接近している。フランスから一気に資産が逃避する可能性がある。

https://x.com/tomoyaasakura/status/1839562109514100923

私がファンドマネージャーをしていたころの経験から、日本の投資家は、ユーロ圏債券の中でドイツは利回りが低すぎて、イタリアは信用リスクが高すぎて敬遠していた。結果としてフランスを好んでいた(仏のオーバーウェイト)。スペインは微妙だった。やや信用リスクが高い気もしていた。
そのフランスの対独スプレッドが拡大し、対スペインスプレッドが縮小している。フランスをオーバーウェイトしていたら最悪だ。

ともかく、今フランスに問題が発生しているようだ。

仏国債利回りがスペインとほぼ同じになってしまった。

期間を延ばすと、

フランスの対ドイツ利回り差(下のグラフの青線)が拡大している。

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