見出し画像

デザイン思考によってイノベーションは起こり得るのか?


こんにちは!あいでんです。

今日は木曜講義の最終日。
講義の頭から、以前書いた「『デザイン思考』 と 『アート思考』について考える」の内容について発表するという体験をやってのけました。

何言ってるかわからんやったやろな、テンパって自分でもなに言ってるのかわけわからんくなってたもん…(笑)。


▷イノベーションとは

今回は私のnoteの内容を叩き台として講義が進んでいきました。
テーマとしては「デザイン思考でイノベーションは起こり得るか」といったところでしょうか。

ということになれば、そもそも”イノベーションとは何か”という問いから始めなければなりません。


私の中では以下のように定義しました。

イノベーションの定義
・不可逆性であること
・今までの固定観念を壊すものであること
・既存のものを組み合わせた新しい価値であること

この定義とnoteの内容をベースに話を進めていきます。


▷イノベーションの定義への疑問点

ここで疑問となる要素があります。
それが「社会的インパクトの有無、もしくは大小」です。


結論から言えば、十分条件ではあるが必要条件ではないという風に考えています。


しかし、社会的インパクトがなければ=世に広く普及しなければ”イノベーションである”という風に認識されないのではないか(世間一般に)という疑問点があります。そのためデザイン思考では起こりにくいと認識されてはいないかと。

これはイノベーションを定義する上では特に問題のない要素なのですが、今回のテーマを考えていく上では目の上のたんこぶくらい邪魔臭い疑問点です。


ここから本題に入っていくわけですが、デザイン思考やアート思考についての整理は以前のnoteをご覧いただければと思います。

「デザイン思考で起こったイノベーション」 と 「アート思考で起こったイノベーション」において、それぞれのイノベーションたるポイント(どのフェーズで起こったか)を考えてみたときに、前者は”立てられた問い”であり、後者は”プロダクト(サービスも含む意味)”であるという風に考えました。

これは、それぞれの特徴から考えてみれば妥当ではないかと思います。何故ならば前者においては「inside→out」、後者においては「outside→in」であるという特徴があるからです。


そして、その特徴上、デザイン思考ではターゲット(ペルソナ)を絞ることが多々ある。これはSTPとも同じ話ではあるが、より狭き門(ニッチ)であると考えている。

そのため、デザイン思考はイノベーションとして認知されていないのではないか(実際にはそのターゲット層にとってはイノベーションであるにも関わらず)という疑問が生まれたのだ。


▷まとめ

やはり、デザイン思考とアート思考は似て非なるものだというのが私の結論だ。両者ともに「〜思考」となっているから、相反するもの、もしくは後釜のように考えてしまったが、これがそもそも全くの見当違いだったのだ。

デザイン思考とはフレームの話であり、アート思考とはスタンスの話ではないだろうか。広く捉えれば両者ともにフレームであり、スタンスであるとは思うのだが、あえてこう表現することで分けて考えたい。

そしてこれは論理的思考でも同じことが言える。


ものが充足していない空っぽな時は顕在化している穴(課題)を埋めてあげる必要があり、そのために論理的に考える必要があった。しかし、ものが充足しだすと穴も埋まってきたので隙間(インサイト)を顕在化する必要があり、そのためデザイン思考というフレームワークが注目されるようになった。

そして今。隙間すらなくなっていき、むしろ溢れかえってしまうような現代においては、違う穴(意味がある)を満たしてあげる必要がでてきた。そのためアート思考となる個人の感情的課題=美意識に反するという思いを発信することが必要になってきた、という風に考えた。

つまり、デザイン思考にも論理的思考が内在しているように、アート思考もまたデザイン思考や論理的思考が内在しているわけだ。


であるならば、今回のテーマへの答えは次のようになる。

デザイン思考でイノベーションを起こすことはできる。
が、イノベーションにおいてデザイン思考は十分条件である。

これは逆説的に考えれば、アート思考もまた十分条件なのである。

モヤモヤへの答えは「デザイン思考で起こったイノベーションだと認知されていないだけで、確かにそのプロセスは存在していて、それはアート思考という表面的なものがあるから」なのか…。


やはり、この答えは出ないままなのである。


▷最後に

今回の講義を通して考えが深まったと感じる反面、考え込みすぎてごちゃごちゃしてきたような気もする。整理ができていない気がする。
それに新たな疑問点もでてきた。

それは「アート思考onlyでイノベーションを起こすことは可能か」というものだ。イノベーションを起こす必要はなくとも、アート思考onlyで成立するのか。

これがモヤモヤの一端でもあるはずだ。


TM先生の話だと、Appleは新製品開発の時に調査や観察を行わないらしい。どこまでが事実かは定かではないが、これが事実ならば私としては驚愕の事実である。また、Appleだけの話なのかというのも気になるところだ。

しかしながら、そういう側面もあるのだろうと思う一方で、それはあまりにも大博打すぎやしないかとも思うわけです。

これはすぐに答えが出ない問いとして残しておこうと思う。


またまた長文になってしまいました。
いろんな意見をいただけると幸いでございます。

それでは、また次回!

この記事が参加している募集

よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは魔材代として活用させていただきます!!