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いにま陶房さんの「家で過ごす時間」

いま、陶芸家さんやうつわ屋店主、木工作家さんは「家でなにをして、なにを感じているのか?」
聞きたいし知りたい。そんな動機からはじまったプチインタビュー。経緯はこちらのnoteに書きました。

今日はいにま陶房さんのお話です。

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いにま陶房さんは、奈良県の吉野郡、川上村で作陶する陶芸家、鈴木雄一郎(ゆういちろう)さんと鈴木智子(ともこ)さん夫婦のこと。

いにま陶房さんとの出会いは、今から2か月前。
奈良新聞の記事でインタビューさせてもらったことがきっかけだった。

豊かな自然の中でゆっくりと時間が流れる、川上村。
そのリズムに重なって、いにま陶房 鈴木夫妻のおだやかでやさしい雰囲気が私を心地よい気分で満たしてくれた。

インタビュー後もしばらく余韻が続いて…
こんな体験は初めてだった。

そのときの気持ちはnoteにも書きました。

私はこのうつわを使うたびに雄一郎さんの包容力のあるあたたかみに癒されたり、智子さんの繊細でしなやかな意思の強さに背中を押されたりする。

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2人の存在は確実に私の価値観に大きく影響を与えてくれた。大げさな表現だけど、そう言い切れるほど貴重な体験だった。

そんないにま陶房さんに「家で過ごす時間」、聞いてみたらこんなメッセージが返ってきた。

お陰様で我が家は皆元気に過ごしています。
展示などは先の見えない延期になり、
1日1日目の前の出来る仕事を進める毎日です。

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こんな世相でも周りの人が少しでも元気になるようにと
活動されている松下さんの光には
みなさん不安で一杯の中、励まされる事と思います。


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私も連日のテレビやSNSの情報に気が滅入って落ち込みがちだった所、
察した友人が差し入れにワラビを摘んで持ってきてくれました。
次の日には別の友人も手作り醤油を、
ワラビは丁寧にアク抜きをして
自作のすり鉢でゴマを擦り
手作り醤油と合わせて ワラビの胡麻和えを作りました。
みんなとコラボレーション出来た気持ちになりました。
支えてくれる友人達との深い繋がりを感じた出来事です。
今回のコロナで、コミニティーの大切さも実感しています。

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こんな時は普遍的なものにつくづく癒され
家の中でも植物を置いて楽しんでいます。

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自宅周りでは、今年はより一層桜が美しく見事に咲きほこり、
風がふくと一気に花が散り
桜吹雪に包まれた時は息をのむくらい美しかったです。

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まだまだ先の予定が見えない日々ですが
落ち着いて、出来ることを進めていくしかないと思っています。

またお会いできる日が1日でも早くきますように。

いにま陶房 鈴木

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友人が差し入れに持ってきてくれたワラビや醤油、
普遍的なもの、植物、
息をのむくらい美しい桜吹雪、
雄一郎さんの陶芸をする姿…。

一つひとつの言葉や写真からそこに込められた気持ちや、逆にこの短い言葉では表現しきれない繊細な思いが伝わってきて、私はこの文章をなんども読み返しながら反芻した。
みんな、直面している現実やこれから先への不安な気持ちはきっと同じ。その中でも目の前にある自然と対峙しながら、思いやりの気持ちを交換しながら、目の前にあるできることに向きあって、少しづつ進んでいこう。
そんなメッセージを受け取ったようで、これを読んで私は少し安心したんです。

いにま陶房さん、ありがとうございました。
また、川上村には必ず行きたい。
2人に教えてもらった焼き餅が美味しいお店とか、インテリアが素敵なお蕎麦やさんやおすすめの温泉、行きたいところがまだまだたくさんあるし、また工房で作品をじっくり見たいんです。

必ず、笑顔で会いましょうね。

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いにま陶房さんのインスタグラム↓


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