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枯らさないように育てたいもの。

きょうこ｜暮らしとうつわのお店 草々

我が家にほおずきが届いた。

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通販でお花を注文したのははじめて。ドキドキしながら我が子を迎えるような気持ちで宅配業者さんから受け取り、ベランダに置いた。

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葉っぱをかきわけて覗くと赤く色づいたほおずきが実っていて。
ちゃんと育てられるかな‥？と少し不安な気持ちを抱えながらほおずきとの生活がスタートした。


私がそもそもこのほおずきの存在を知ったのは、暦生活で記事を書いたことがきっかけだった。

古くから縁起物として親しまれてきたほおずき。
そんなほおずきが一堂に集まる大イベント、「ほおずき市」が今年は中止になってしまった。そしてさらに調べていくと、イベントへ向けてつくられたたくさんのほおずきが行き場を失っているということもわかった。


中止の報を聞いたときは本当に悲しかった。ほおずきをこのまま廃棄にはしたくないんです。


1年近くかけて大事に育てられてきたほおずき。他人事のように思えなくて、迷わずポチった。（※もう通販は終了しています）

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実際に届いたほおずきはとってもきれいだった。葉っぱも生き生きしていたし、ほおずきもピンピン元気。いのちのパワーをおすそ分けしてもらったようでありがたい気持ちでいっぱいになった。

そして一緒にこんな手紙が同封されていた。

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この度は御支援、ご購入頂きましてありがとうございます。

コロナウイルスの影響で、様々な催し物が
キャンセルになる中で夏の風物詩として
続いてきた伝統あるお祭りも中止との報を
受けた時には行き場を失った花たちの事を
思い悲しい気持ちでいっぱいになりました。　

今回このようなご縁を頂き
大切に育ててきた花たちがみなさまのとなりで
すくすく育ってくれるかと思うと
感謝の気持ちでいっぱいです。
どうか私たちの分も可愛がっていただけましたら幸いです。

そしてみなさまの心にひとときの安らぎと笑顔が
生まれましたら花たちも喜ぶと思います。
まだまだ不安な日々が続きますが、
どうぞお身体を大切にお過ごしください。

誠にありがとうございました。

生産者一同

私はこの手紙を読んだとき複雑な気持ちになった。

きっと、イベント中止が決まって残念な気持ちと、通販で全国へ届けられるうれしい気持ち…色々な感情が入り混じりながら特別な思いでこの手紙を書いて送ってくれたのだろうなということが伝わって。
大切に育てようという気持ちが強まった。

さらにうれしかったことは、暦生活さんのツイートをきっかけにたくさんの人に知ってもらえたということ。

なんと、豊洲市場ドットコムもツイートしてくれた。

記事のおかげで、たくさんの人に知ってもらえた。なによりうれしかったのは自分だけじゃない人たちとこの気持ちを共有できたということ。会っていなくてもツイートや行動を見て、心がじんわりあたたかくなった。

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そして、今朝。

ほおずきをプランターに植え直しました！

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最近暑くて元気がなさそうだったから、焦りに焦って園芸専門店へ。お店の人に色々ききまくって、軽石や肥料、土を買ってきた。そもそもプランターとか置くのはじめて。しどろもどろになりながら、なんとか植え付け？が完成。

ふかふかの土と栄養たっぷりの肥料に落ち着いて、なんだかほおずきも居心地が良さそう。よかったよかった。

明日からまた窓をあけると毎日このほおずきに出会える。それだけで心が潤うから、枯らさないように大事に育てよう。

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